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2009年09月07日
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カテゴリ:アニメ
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「どうしたんだ?テイト」訝るハクレン
「門だ」
「門?」ハクレンには見えない
「見えないのか?」
「ああ。ハクレンには見えてねえ」
突然のフラウの声に振り向く二人
「フラウ司教!」ハクレン
「あれは近しい者の死を経験したかあるいは見た者にしか見えない門だ」
「何でそんな門が?」
「潜るか潜らないか、お前次第だ」
「…行ってみる」
「テイト…」
「お前はここで待ってろ」
ハクレンを留めフラウも進む
「あ…ふん。善き大人とは如何なる時も広い心で待ち構えるものだ」と芝の上に胡坐をかくハクレンが
「故に悔しくなど無いぞ。断じて…断じて!」と芝を摘むハクレンだが
「ハクレン君」
「カストル司教!」
「確かにフラウの言う通りなのですが貴方も旅立ちの日のために見ておいた方が良いでしょう」
「行けるのですか?」
「貴方が望むのならば」
ハクレンの前でカストルが手を翳すと…
門の前に立つテイトとフラウの姿が…
「あれが!」
「さあ」

門が回転し閉まると中では雪が舞っている
決心し進むテイトの前に白い衣をつけた男が背を向け立っている
「あれは…」とフラウの方に振り返るが…
「フラウ!?」姿が無い
前に立っていた男が振り返ると…それは亡くなった筈の父
ハッとするテイト
「よく来たね、テイト」
父に向かって進み
「まさか…そんな…」
「いつか分かれ道が来るだろう。その時に何を選択するかが大事な事なのだ」
二人の眼下には旗を手に歓声を上げる人々が!
「忘れないで欲しい。お前はラグスの王子だと言う事を」
人々の姿を見つめるテイトだが背後からコツコツと足音が…
振り返ると…
「ファーザー!?」
「行きましょう。ゼーレの地へ」
ファーザーが手を振ると再び人々から歓声が!
「ゼーレの地」
「ええ。世界の果ての事です」
「ゼーレの地…それは…」突然苦しげに頭を抱えるテイト「それは一体」

門が開き中に入るハクレンとカストル
前方には頭を抱えるテイトが…
「あそこにテイトが!」
「待つのです、ハクレン君」
止めるカストル
「ここで何を見ているかがこれからのテイト君に掛っています」
「でも…苦しんでいます」
「それでも!見守り続けましょう」

苦しげに呻くテイトが叫び声を上げる
バクルスを手に立ちあがるテイト
「テイト!」思わず駆けよるハクレン
撫でる様にザイフォンを出すテイト
ザイフォンの光が粒の様になり…眩しさに目を瞑るハクレン

「な!?」ハクレンが眼を開けると門は無くなりテイトだけが傍に…
「テイト…戻ったのか?…ザイフォン」
「ああ。行こう!ハクレン」
心が定まったかの様にしっかりと歩きだすテイトとハクレン
離れた所で二人を見守るフラウとカストル
「見たようだな。俺には見えなかった何かを」ハクレン
ラゼットが手を振る「フンフンフン」

集合する受験生達
溜息をつく・・・
「これまでですか…」手にしたボードにチェックをしようとするランセだが
「い~や」元大司教「来た様じゃぞ」
走ってくるテイトとハクレン
「急げ急げ!」
「おお!その眼の色だとザイフォンが戻った様じゃの!」
「おじいさん、ひょっとして俺のザイフォンを…」
「「近う近う」」
手招きし
「心優しきラグスの子よ。魔物に気をつけなさい」
「お前さんの追い求めるモノはここにいる誰よりも大きいぞ。又会う日が楽しみじゃな」
「そこ!早く並びなさい」ランセ
ハッとして急ぐテイトとハクレン
大きくため息をつき
「それでは…二次試験に案内しよう」
文字が浮かぶ塔の中の塔
階段の外側の壁にも文字の形に切り抜き色ガラスが嵌められている
「このマークは…ゼヘル…こっちのマークは…」
テイトの声にぷっと吹き出す受験生達
「まさか知らないんじゃないだろうな?」
「お前良くここまで生きて来られたなあ」
(そういえば…前にカストルさんが言ってたっけ)


白い花が光り…
眩さに目を瞑ったテイトを守る様に鎌が何かを…
ガラスが割れる音
ミカゲの姿が映る鏡が、テイト自身の姿も映る鏡も割れ…
現れたテイトの前に立つラブラドール、カストルそしてフラウ
「心を闇に喰われるな!テイト・クライン!!」フラウ
砕けるコールの翼
「コールから人々を守るのが我々教会の役目です。ただし…昨夜の事はどうぞ内密にお願いしますね」カストル

(あれって…それ以上関わらないでくれと言う意味じゃないかと思って…なるべく近づかない様にしてたんだけど)
考え込むテイトに
「天界の長より遣わされた制裁部隊とも言われているんだよ、テイト・クライン。ゼヘル、フェスト、プロフェ、ランドカルテ、レリクト、エア、フェアトラーク。封印されたフェアローレンはその叡智の全てを持っていたと言う」
「全部!?」
「何故セブンゴーストには1つ1つの力しか無いのだと思う?」
「この世界で第2のフェアローレンを生み出さないため?」
「ご名答!しかしフェアローレンが地上に封印されている限り、それを守り続けるセブンゴーストの御霊も天に帰る事は出来ない。ここはそれを祭るための教会でもあるのだ」

「悪い知らせです。バルスブルグが軍を教会に送ったようです」カストル
「何!?どう言う事だ?」フラウ
振り返るラブラドール
「ミカエルの瞳を操る者の調査と言う事らしいのですが…」
「それが、お前の不安の正体か?」
「ううん。それにしてはまだ影が見えている。寧ろ、だんだんはっきりと」花を見つめるラブラドール

「二次試験は法術試験である。ルールは一つ!向こう側の扉に辿りつけば合格だ。扉の向こうでは何が起こるか我々にもわからん。諸君の健闘を祈る!」
「じゃあな!向こう側で会おう!」ハクレン
「ああ!必ず合格しよう」
構えるテイトの前の扉が開く
中には闇が広がり…
「ここ…来た事無いか?」

ハクレンが中に進むと巨大な生物の背骨のアーチが続く道が…
(何だ?この道は…)
突然揺れ始め…ハッとするハクレン
「まずい!まさか、これは!?」
走りだすハクレン
「まさか!?」
振り返ったハクレンの前には起き上がった骨が翼を広げ…
「こいつが二次試験の相手か!?」
後ろ脚に力を込め跳躍してくる骨
後ろ退って避けるハクレン
(ちっ!デカイ)
ハクレンの傍に突き刺す様に骨が…
(早い!)
「うわー!」弾き飛ばされるハクレン
(これもコールなのか!?)
回転着地しザイフォンを放ち砕くハクレン
「次は足!…翼!」
次々と砕くハクレン
雄叫び上げ
「そして!首だ!!」
ガラガラと崩れる骨を息を切らせながら見つめ白くなっているハクレン
(フラウ司教…これを瞬殺!?)
汗を拭い
「二次試験はこれで終了か…」
扉の取っ手を掴もうとするハクレンに
「ハクレン…」
ハクレンの鼓動が大きくドクン!と鳴る
「な!?この声…」
「助けてくれ…」
振り返ると男が…

砕けた骨が煙を上げ崩れて行く
(俺は…ここを知っている)
ぐっと拳を握りしめるテイト
ミカゲの笑顔が過る
「ミカゲ…お前を失った場所だ」
心配そうに見つめるミカゲ
コツコツと響く足跡
眼を凝らすテイトの前に現れたのは…
「私がそう簡単に、引くと思っていたか?テイトクライン」ニヤリと嗤うアヤナミ
息を吐き出す様にニヤリと嗤うテイトの目には何時になく残忍な光が
「殺してやる」


ED



少年はかがなう
あの日もあの瞬間も
自分を導きしあの声を

そして知る事になる
信ずるべきモノの正体は…

Kapitel.23 その闇のその先に



「栄養つけてね赤ハート」シスター特製の目玉スープが…





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最終更新日  2009年09月07日 15時13分33秒
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