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「梅雨のはしり」は例年みられる現象です。
しかし、今年は熱帯地方の大気の対流活動が活発なため本州付近に前線が停滞しその為、各地でぐずついた天気が続いているそうです。 先日「小満」のお話を致しましたが、例年この時期は天気がぐずつきやすく、「梅雨のはしり」や「卯の花腐<くた>し」と呼ばれるようなお天気となりやすいのです。 今日は日中は日差しがきつい時もありましたが、夕方になると一変し、夕立のようなどしゃ降りで雷までも鳴りました。 「五月晴れ」とよく言う言葉ですが、今年は実際「五月晴れ」の日は少なそうです。 ただ、この時期の「雨」も、農作物を作る上では、必要だったりするので、一概に「雨」を「生憎の雨」とは言えません。 ご挨拶において「恵みの雨が・・・」という言い方を使うのは、この為です。 日本では、奈良時代にまとめられた「続日本記」や「常陸風土記」に「日乞い」や「雨乞い」などの祈願のために、生馬を神に献上した記述が多く見られます。 馬が天に向かっていななく姿は、天にいる神さまと会話をしているようにも見えたのでしょう。馬に願いを託せば、天にいる神さまにその願いを届けてくれると信じられていました。 しかし、一般庶民にとっては、とても経済的に馬を献上することはできません。次第に代用として、土馬(木馬)から、板に馬の絵を描いた板立馬に、そして馬だけにこだわらない、現在私たちが「絵馬」と呼んでいる板絵へと姿を変えていきました。 「日乞い」・「雨乞い」にも「絵馬」の起源があるのです。 お天気に関しては、昔の人も「神頼み」だったということが伺えます。 明日は全国的に「五月晴れ」(晴れ)の予報です。 農作物も植物も太陽の光を浴びて、活き活きとすることでしょう。 人もしかりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月24日 21時52分13秒
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