発病~手術

 
 
1996年、11月末
恒例の、家族旅行で秋の京都へ行きました。
帰りに、家の近くのペットホテルに預けたレオを引き取りに行きました。
家に着いた途端、レオが絨毯の上でオシッコをしてしまいました。
年に1~2度、何か気にくわないことがあると、わざと部屋にするレオ。
この時も、3日間預けられ、怒っているのだと思っていました。
ところが、翌日も、2度部屋でオシッコをしたのです。
どう考えても、おかしい。
近くのT病院へ連れて行きました。診断は膀胱炎。
薬をもらい、飲ませてみると、部屋ですることはなくなりました。
ところが、3週間が過ぎた12月末
またしても、部屋でするようになったのです。
その時のレオの表情・・・「ゴメンナサイ・・・」と言っているようでした。
散歩に出ても、思うようにトイレができないレオ。
寒い時期、母は一日何度も、散歩に出かけました。父も付き合います。
何度も立ち止まっては、足がブルブルと震えるほど、力んでいるのです。
膀胱炎は、すぐには治らないと聞いていたので、
すぐ、病院へ行き、薬を頼んだところ、
その先生は恐ろしいことを言いました
「すごく、キツイ薬で、生死に関わるから、続けない方がいい。」
!!

最近は、テレビや雑誌などで「悪徳ペット病院」の話が取り上げられたりしていますが
その頃の私達は、病院は全て同じだと思っていたので、
病院を替えるという発想がありませんでした。
年が明けて、
「病院を替えたほうが良い」と父が言い出したのです。
人間と同じで、不安な病院なら替えるべきだと・・・

以前、迷い鳥が怪我をしていて、見てくれたA病院へ連れて行きました。
そこは、少々遠く、車でないと行けない場所。
素人の私にもわかるほど、最初の病院とは比べものにならないほとの設備。
若い先生が見てくれました。その人が、院長先生でした。
血液検査の後、
「すぐに、手術をした方がいい」と言われました。
夕方4時頃には、手術が終わると聞いていたのに、病院からは何の連絡もありませんでした。
胸騒ぎがして、こちらから電話をかけましたが、
まだ、手術中だと言われ、心配で仕方がありませんでした。
6時過ぎ、先生から連絡がありました。
会って話したいのですぐ来て欲しいとのことでしたが
その日は会議で遅くなると答えたところ
「どんなに遅くなっても良いから、病院に来て下さい」と言われ、病院へ着いたのは11時過ぎでした。
病名は、スキルス性膀胱癌。
すでに、膀胱の中が、空洞状態で、
ちょっと、お腹に力を入れると、オシッコが出てしまうそうです。
とりあえず、ダメになっていた組織を全部取り除き、
なんとか、尿管をつないでみたけど、浸透性の癌なので、
転移はするだろうと言うことでした。
そして
「症状はずっと前から出ていたはず。
なぜ、もっとはやく、気が付いてあげられなかったのか」としかられたのです。
ショックでした。
病院にはすぐ、連れていったのですから。








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