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カテゴリ:指導陣、コメント
会員の皆様には日頃教室でお世話になっております。 NHK戦決勝ですが既報の通り敗戦となりました。 序盤早々に思考のエアポケットが生じ、当たり前の▲2四歩からの攻めがすっぽ抜けいきなり不利な状況で終盤に突入することに。 13年の棋士生活でも初めてといえるポカに近いことに、動揺を通り越し自分に呆れました。なぜこの大事な一番でと思いましたが、緊張する舞台だからこそ起きたとも言えるのですが。 直後は短時間、短手数での敗戦も脳裏をよぎりましたが「最善を尽くそう」と気持ちを立て直すことに。その後は優勢な局面もあったように将棋の神様は見放さずに勝利の糸を垂らしてくれていたと思いますが、手繰り寄せることが出来なかったのは自分の実力不足、相手との地力の差ゆえ致し方ないこと。 さすがに内容に悔いがないと言えば嘘になりますが、結果に関しては微塵も悔いはありません。 師匠をはじめいつも応援して頂いている皆様には最高の報告をしたかったのでそこは残念でなりません。 それでも決勝の舞台に立てたのはとても名誉なこと。 ここ数年は成績も振るわず自分の棋士としての存在意義を自問していた時期もあったので今回の結果には誇りを持ち、また前に進んで行きたいと思っています。 佐藤 和俊
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