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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2017年02月21日
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カテゴリ:子供
今日夫と一緒に以前ニコちゃんがお世話になった「学習問題児支援教育センター」の専門家との面談に行ってきた。
そもそもは12月に小児科医にErgotherapieへ通うための処方箋をお願いしたところ「学校のクラス担任からの推薦状では十分ではない。子供が「AD(H)S」であるという専門家からの診断書がないと処方箋は出せない。」と言われたのがきっかけ。その旨をセンターに伝え、診断結果を書面でほしいとお願いした所、両親揃っての面談が必要と言われ、今日の約束になった。

専門家からはニコの近況を聞かれた。成績的にはギムナジウムとレアルシューレのちょうどボーダーラインで、本人の希望でギムナジウムに進学させるつもりだが、担任からはレアルシューレかゲザムトシューレ(統合学校)のほうがいいと思うと言われたことを話した。
専門家は以前行ったニコちゃんのテスト結果をみて、「理論的に考えることはできる子で、数学の授業はついていけるだろう。でも、ドイツ語力がギムナジウムのレベルではないと思う。ギムナジウムに行くと、本人も辛い思いをするだろう。」と言った。
ゲザムトシューレは、3つの進学先を一つにまとめた学校だが、そもそもはっきりギムナジウムのレベルに達している子はギムナジウムに行くし、レアルシューレのレベルとわかっている子はレアルシューレに行く、ゲザムトシューレに行く子は特に目標が定まっていない子、もしくは、ハウプトシューレには行きたくないという子が多く、学校自体の評価をするのは難しい、と専門家は言った。

専門家の話を要約すると「レアルシューレのほうがギムナジウムより学習内容が簡単なので、ニコの負担が少なくなる。Ergotherapieは効果が目に見えづらい。すでに1年以上通っていたのにまた通うとなると、ハードルが高くなって、医者や健康保険から肯定的な回答をもらうのは難しいだろう。本人の将来を考えるなら、薬に頼る選択肢を排除しないほうがいい。ギムナジウムに入ると教科ごとに教師が代わるので、子供の変化に気づきにくくなる。だから小学校の間に服用を始めることを勧める。」ということだった。

私も夫も薬は論外だと思っている。そもそもニコちゃんがどの程度の「AD(H)S」なのかわからない。
専門家は「薬は一旦服用すると一生頼らないといけないと思うかもしれないが、それは間違いです。AD(H)Sの大人は何をするべきか自分でコントロールできます。しかしAD(H)Sの子供は「やりたい」「やりたくない」というのが判断基準なんです。宿題もあとであとでといっているうちに溜めてしまって最後にパニックになってしまうのが典型的なAD(H)S児童です。」と言った。
すると夫が「いやー、でも私も学生時代、やりたくないことはよく後回しにして試験前とかにすごく焦ってましたよ。それは普通の話ですよね。」と口を挟んだ。そしたら専門家が「XXさん、申し訳ないが、それは普通ではありません。」と言った。私は不謹慎ながら、吹き出しそうになった。

専門家は「私の息子もAD(H)Sで薬を服用していました。息子が自動車教習を始めた時、すぐにうまく乗れるようになりました。でも試験は2回も落ちました。それは左右を見るのを忘れるとか、方向指示器を出すのを忘れたためです。試験のときに薬を飲んでいなかったので集中力が欠けていたんです。でも3回目は薬を飲んで臨んだので完璧に運転することができ、合格しました」というエピソードを披露してくれた。しかしその話を聞いて余計怖いと思った。「ということは、息子さんは薬無くしては運転できないということですよね?飲み忘れて運転してしまったら、怖いですね。」と聞くと、「いいえ、今では薬を飲んでませんよ。免許を取った後、いきなり車をぶつけるという事故を起こしたのですが、それ以来すごく気をつけるようになりました。大人になったら、コントロールできるんです。でも、子供にはその力がないんです。」と言った。

専門家は「石器時代はAD(H)Sの人は狩人になったんですよ。蓄えを管理する役にはなれなかったからです。だって未来に何がどのくらい必要かということを予測することができないでしょ。」と言った。
帰りの車の中で夫と「石器時代の狩人の話は本当かな?運動神経がいいとか力持ちの人が狩人に選ばれたんじゃないのかな?」と話した。

専門家は「支援が必要であれば喜んで力を貸します。」と言った。
しかし私達がほしいのは平たく言えばErgotherapieに通うための推薦状。
しかし専門家の言う支援とは、親に対してAD(H)Sの子供にどう接したらいいかというセミナーや相談にのるという「後方支援」。
はっきり言って私も夫も今日のような話し合いを何回重ねても意味が無いと考えているのだが、話し合いに来ないと言うのはAD(H)Sの子供に真剣に向き合うつもりがないと解釈される。

私は専門家と話し合いをする度に、彼らのピントがすごくずれていると感じる。
結局私達が求めた書面による診断結果、もしくは専門家の所見は今日ももらえなかった。
書面がないと、学校に相談しても医者に相談しても「何もできない」と言われてしまう。
ニコちゃんが必要な支援は結局は人任せではなく、自分たちで見出さないといけないということなのだろう。





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最終更新日  2017年02月21日 23時07分10秒
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