076874 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

AFURERU OMOI-O

AFURERU OMOI-O

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

junjun*

junjun*

お気に入りブログ

洗濯日和 あらいぐま.comさん
マッキーの部屋 マッキー4603さん
はちみつ日和 h*one*yさん
笑うが勝ち ケセラセラHBさん

コメント新着

KimP@ Re:11月27日の日記「また涙( Тωヽ)」(11/12) とてもわかりやすい解説で・・・ 鮮明…
はるきん@ Re:4日の日記「市子連優勝!」(09/04) 優勝すごいね! おめでとう(^-^)v目指せ…
junjun@ Re[1]:22日の日記 明日退院!!(07/22) たかしさんへ >祝 退院おめでとう!! >…
たかし@ Re:22日の日記 明日退院!! 祝 退院おめでとう!! (*^▽^)/★*☆♪ 落ち着…
たかし@ Re:21日の日記曲がれ曲がれ 昨日もお昼時にお邪魔しまして (^_^; 失礼…

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2011年07月15日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
数字が入らず、文章が意味分からないことになってしまっていたので再度送信


毎日ガラス窓の外は死ぬほどの猛暑だというのに

毎日朝昼晩、黙っていてもご飯が出てきて
ボケボケしてても
優しい優しい看護師さんが
「体拭きますか?」
「髪洗いましょう」
「足浴しましょう」
と競うように声を賭けてくれる

頭も洗髪台があれば自分でできる。
体拭きだって出来る。
だけど、確かにまだ手術した左足は自分じゃ洗えない

足浴してもらったらめちゃめちゃ気持ちよかった!(^^)!

びっくりするくらい
昼間だというのにそのあとクークー寝てしまった

おそるべし足浴効果(^^)\(゜゜)

仕事で、よく、暇さえあれば足浴をして差し上げる傾向がある。なぜなら
1、寝たきりの方でもバケツさえあれば手軽に出来る
2、足が綺麗になるのはもちろん、血行を促進し、さらに癒し効果がある
3、看護者側もなんだか満足度がアップする

からだ

まあ、3、はよしとして、これは、今まで自分がやりながら予想していた以上に効果があると感じた

私は看護学生時代、最後の卒業研究で、末期がん患者様への看護を取り上げた
自分が実習中に受け持ち、自分なりに夢中で取り組んだ患者様だった
しかし、まだ学生でとんちんかんな自分は徹夜で練り上げた看護計画も毎日のように空ぶっていた
もう、死と隣り合わせの患者様、食欲もなくて食べ物も喉を通らなくなっていく。そんな患者様の奥様に私は徹夜で作ったもの

食物のカロリー表(゜▽゜)

あらゆる食べ物が100g当たりどれくらいのカロリーがあるのか
同じ口にするならカロリーの高い物を
ほらね、きゅうりを食べるくらいなら
カボチャを一口食べた方がエネルギーになるぞ
という表
絵もつけて色もつけて
どうだp(^^)q
とばかりに担当看護師に見せると

即却下

「今にも亡くなりそうな方にこんなもん渡したら余計に負担なだけでしょ。何考えてんの\(>_<)」

そりゃそうよ
今なら分かる

そんなものよりも
死を目の前にしているならば、もう、栄養うんぬんなんかより
食べたいものがあることの方が奇跡であり、食べたいものがあるならば、それがどんなに栄養価が低くても急いで手配して口にできるように努める
たとえ、それが、真冬には売っていなくて栄養なんかちっともないところてんであっても、
患者様が「食べたいなあ」とつぶやけば、世の中のお店を駆けずり回って探して・・・

なのに私は馬鹿みたいに夜な夜なそんな風に的外れな物ばかり作っては担当看護師をア然とさせた

いよいよ、患者様は痛みに苦しみ笑顔も見せてくれなくなった
ずっとそばで付き添う奥様も涙を見せる回数が増えた
私は一体何をすればいいんだろう
何ができるんだろう
あんなに短く感じていた実習時間がだんだん長くて苦痛になっていった
みるからに痛々しい患者様、苦しそうな患者様とその奥様のそばにいてもなんて声をかけたらいいのか

今思えばそんなこと担当看護師や指導担当看護師に問い掛けてみればよかったが、何を計画しても却下される日々にこれ以上怒られるのが怖くて看護師さんさえ、避けてしまっていた

ある日、私は患者様に「足浴」を計画した
寝たままベット上でできるし、私でも何度もロールプレイングで友達を使って練習したからこのケアは自信があった
そして、足浴は足を見つめながらケアに没頭すれば、悲痛な患者様の顔を見ないで済む
何も出来ないで突っ立っていて、奥様と気まずいムードの中、逆に奥様に気を使わせてしまうことも免れる

とにかく何かしなければ

看護計画にあげても却下にもならず、即OK

私はまるで何もできない自分をごまかすかのような気持ちで
何も出来なくてごめんなさいという気持ちで
患者様へ足浴をし続けた

そんな中実習のない日曜日
寮生活だった私は日曜日だというのに、患者様の容態が気になり、実習着に着替えて病棟に行った
又明日からのケアを計画する為の情報収集も兼ねて、何よりも何も出来ない分少しでも病室に足を運んで申し訳ない気持ちをごまかす為?

しかし、ナースステーションに入り患者様のカルテを探したけど見つからない

あれ?看護師さんが持ってるのかな

と顔をあげると

「あ、○○さん受け持ってた子ね。○○さん、死んじゃったよ」

あっけなかった。
今思えば「そんな言い方はねえだろ」と思う

そんなに私という看護学生は愚図でのろまだから、患者さんがいなくなる=この馬鹿学生の指導も一旦終了して楽になると思ったの?
そんな言い方だった

しばし、棒立ちしたまま動けなかったけど、誰もそんな私を構う人はいなかった
逆に
「やっぱりこの学生馬鹿だ。今すぐにも死ぬかもしれないってこと、分かってなかったのね。やっぱり馬鹿ね~」
と見えない言葉で体中突き刺されている気分だった

病室に行ってみた
からっぽだった

患者様も寄り添う奥様もどこにもいない
じっと病室を見つめる私に通りかかった看護師さんが
「急だったんよ。食道静脈瘤の破裂で吐血してあっという間だったんよ。奥様が学生さんによろしくって言ってたよ。いろいろと一生懸命取り組んでくれてって。なんだか、振り回されちゃう事もあったけど、段々いないと寂しかったりしたって言ってたよ」
と言ってくれた

なんと有り難き嬉しいお言葉

でも、その時の私には全く耳に響かなかった

だって
だって私患者様にも患者様の奥様にも
さよならもありがとうございましたも言えてない

何にも予測してなかった

お別れなんて、私が実習が終わる日がお別れの日だと思ってた

その時にちゃんとちゃんと何にもできなかったこと
振り回してしまったこと
申し訳ありませんでしたと伝えるつもりだった

食道静脈瘤が破裂する危険性があることだって、ちゃんと知ってたよ
ちゃんと勉強して予測しうる危険性の課題にあげていたじゃない

でも、それが本当になるなんて
本当になったらいけないじゃん
そんなの私の看護計画にはなかったんよ
そんな、教科書通りに最期を迎えるなんていけん

私の受け持った患者様は、奇跡が起きて、私が作ったカロリー表をみながら、少しでも栄養価の高い物を食べて
そうしてるうちに
奇跡が起きて

「がん」はどこへ行ってしまったんだ?と不思議がられるように
みるみる回復していくんだと

そんな馬鹿な学生だったのだ

とにもかくにも
患者様はお亡くなりになってしまった

私の看護研究もこれだけの関わりの中でまとめあげなければならなくなった

下書きを何度書いても担当教員からはダメ出しの日々だった

題目さえも定まらない

「終末期患者への看護」

でも、私はなんともとんちんかんなケアばかりしていた

痛みにも討ちひしがれていた患者様

担当教員がそこに目をつけた

「だから、貴女は、痛みに苦しむ患者様に毎日、足浴したりしたわけでしょ。足浴したらその瞬間だけでも患者様の痛みの苦痛が和らいで、痛みの軽減につながったんじゃないの?
ええ?そうでしょう?貴女はそういう目的で足浴を計画したんでしょう?」

このオタンコナース(の卵)が!!

と後につきそうな勢いで言われた。

そうか(ノ゜O゜)ノ
そうだったんだ(v_v)

足浴は確かに
1、寝たきりの方でもバケツさえあれば手軽に出来る
2、足が綺麗になるのはもちろん、血行を促進し、さらに癒し効果がある
3、看護者側もなんだか満足度がアップする

この2、の癒し効果=痛みによる苦痛を緩和する効果があるんだ
だから、患者様、足浴後、必ず「ありがとう」と言ってくれてたんだ

何せ、ほとんど足浴介助=3、の目的重視だった私(-.-;)

患者様からの「ありがとう」も、ただ、何もできず、馬鹿の一つ覚えの様に足浴をやり続ける私に、なけなしの声かけをしてくれているのだと感じていた

まさに励まされているのは私の方だった(;_;)

しかし、出来上がった私の看護研究は
「がん終末期の看護~痛みの軽減への取り組みを通して~」
内容は
さも、自分が患者様の苦痛に対して足浴をすることで痛みを緩和できたかについて、偉そうげにまとめあげられた

あの頃の自分はとにかく毎日が必死で
立ち止まる時間もなくて
教員や指導看護師さんの言われる通りに動いて、言われる通りに書いて発表して
15年以上経った今
こうして自分が不自由な体になり
足浴してもらって
やっとしみじみ思い出す

でも、あの経験は
あの看護研究発表は
オタンコナース(の卵)にとって
本当に衝撃的で

あの日から私は
どんな看護ケアを行う時にも
その意味を頭に浮かべ
患者様から目をそらさないで
時には誰よりも患者様にとって大切なご家族をも巻き込んで
一緒に行う

それが、患者様やご家族にとって、ただの保清援助ではなく、心のケアにもなりうるようにと

そばに付き添うご家族までもが
「何にもできなかった」
なんて虚しい思いを残さぬように

ケアすることができるようになりました

患者様とその奥様と
病棟看護師さんと担当教員が教えて下さいました

あの看護研究をしなかったら
いまだにオタンコナースだっただろうなあと

少しはましになっているかなあと

思う今日この頃です(^^ゞ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年07月16日 12時30分56秒
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.