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May 26, 2012 楽天プロフィール Add to Google XML

くちびるに歌を 中田永一
[ 本 ]    

ぼんやりしていると乙一と打ちそうになる。
別名義。別名義・・・。

長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。
合唱部顧問・松山先生が産休に入るため、1年の期限付きで臨時教員&合唱部の指導を依頼したのは、
中学時代の同級生で東京の音大に進んだ、元神童で自称ニートの柏木。
美しすぎる臨時教員・柏木の登場で、女子部員しかいなかった合唱部に男子生徒が多数入部。
練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する中、
夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)県大会出場に向け、
女子の一部員はこれまで通りの女子のみでのエントリーを強く望んだが、
柏木は男子との混声での出場を決める。

一方で、柏木先生は、Nコンの課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、
十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課す。
提出は義務づけていなかったこともあり、彼らの書いた手紙には誰にもいえない等身大の秘密が綴られていた。


男女の対立、協力、練習、恋愛、家族関係、それぞれの事情が絡み合いながら大会を目指す。
さわやかな小説。
彼らの15年後の自分にあてた手紙も織り込まれて展開。
ところどころ気になるエピソードがそのまま放置というか、
掘り下げられないので、ちょっと残念でもあるけれど。
実際に課題曲になった曲が登場するので、全国の合唱部がどう表現したのかちょっと気になった。





-------------------------




松山ハルコ~産休に入った音楽教師兼合唱部顧問。心臓が悪いため、出産には危険が伴う。
        出産がNコン長崎県大会当日に重なり、携帯越しに歌が届けられる。
柏木先生~音大ピアノ科出身。臨時音楽教師兼合唱部顧問。
        卒業後は東京で活動もしていたらしいが、
        最近は音大出のニートでひきこもりだったと自称。
        松山の夫は柏木の元彼らしい。おごっていた頃の自分はふられたとのこと。
        自分で作曲した曲をピアノで弾いていたのを聴かれたことがきっかけで、
        未完だった曲を自由曲にアレンジすることに。  
        1年後、東京に戻る。

辻エリ    ~合唱部部長。真面目。
仲村ナズナ ~愛人を作って島を出、その後も金を無心してくるような父がいるため男嫌い。
           母は病死し、祖父母と暮らす。
長谷川コトミ~天使のような博愛精神で、皆から愛されている・・・キャラ。
           実は暴言を吐いたりするが、それは秘密。
           暴言を聞かれたサトルと話すことが多くなる。
           卒業した神木先輩と付き合っていたが・・・。
桑原サトル ~学校では気配を消すように一人で過ごしていたが、流れで合唱部に入部。
           長谷川の別の一面を知ってなお、彼女に惹かれている。
           自閉症の兄がいる。
向井ケイスケ~柏木目当てで合唱部に入部。
           やる気なかったが、辻の真剣さに心打たれ練習するように。
           幼馴染のナズナに協力を頼み、辻に告白。
三田村リク ~ケイスケと仲の良い柔道部員。同じく柏木目当てで合唱部入部。


柏木作曲、作詞はナズナとサトルの共作のような自由曲。
せっかく自由曲をオリジナルにしたのならば、このあたりをもっと掘り下げてほしかった。



Last updated  May 26, 2012 22:12:28


May 22, 2012

玉村警部補の災難・メモ
[ 本 ]    

本編内容は→コチラ

☆単行本、★短編 巻末についていた年表+α(+α分は微妙に適当)

1991年 田口:神経内科学教室に入局/東城デパート火災  ☆ジェネラル・ルージュの伝説
2000年 田口:講師・医局長就任
2001年 オレンジ新棟完成/速水:救命救急センター部長に、花房:同看護師長に就任。
2002年 高階:病院長就任
2003年 不定愁訴外来開設
2005年 桐生恭一:臓器統御外科助教授就任   ☆1 チーム・バチスタの栄光
2006年 バチスタ・スキャンダル        ☆1
       加納警視正:桜宮署へ出向/エシックス・コミティ発足/三船:事務長就任
       ショッピングモール「チェリー」開店
           ☆ナイチンゲールの沈黙/螺鈿迷宮/ジェネラル・ルージュの凱旋
2007年 神々の楽園事件     ☆2 イノセント・ゲリラの祝祭(以下、☆4まで)
       青空迷宮事件      ★青空迷宮
       田口:厚生労働省斑会議出席
       今中:極北市民病院外科部長就任   ☆3 極北クレイマー
2008年 医療事故調査委員会設立委員会創設
       桧山シオン:日本帰国        ☆2
       極北市民病院産婦人科部長、逮捕   ☆3/4
       セント・マリアクリニック開院  ☆4 ジーン・ワルツ/マドンナ・ヴェルデ
2009年 積雪観測小屋殺人事件(雪下美人殺人事件) ★四兆七千億分の一の憂鬱
       桜宮エーアイセンター創設      ☆アリアドネの弾丸
       竜宮組幹部連続自殺事件       ★エナメルの証言
2010年 社会保険庁解体              ☆ケルベロスの肖像
       未来医学探究センター創設
       人工凍眠法成立           ☆モルフェウスの領域

Last updated  May 22, 2012 22:51:14

玉村警部補の災難 海堂尊
[ 本 ]    

シリーズ番外編短編集。宝島社出版。

様々な事件(死体)を通して、死体検案と医療と警察について考える・・・
問題提起?どのくらいが実現しているのだろう?
白鳥と加納、それぞれの相手で苦労する田口と玉村のシンパシー。



----------------------------



0 不定愁訴外来の来訪者
東城大学医学部不定愁訴外来の田口公平のもとを
桜宮市警の玉村警部補が訪ねる。
警察庁のデジタル・ハウンドドック(電子猟犬)と呼ばれる加納達也警視正の命令で、
桜宮署管轄で起こった事件のレポートをまとめることになった玉村は
加納の指定した事件に田口が居合わせていたことから協力を求める。

1 東京都二十三区内外殺人事件
「イノセント・ゲリラの暴発」ケース。:「イノセント・ゲリラの祝祭」と同時期。
2007年12月下旬。
厚生労働省による検討会出席のため、東京出張となった田口。
白鳥と小料理屋「牡丹灯籠」(産婦人科セント・マリアクリニックそば)で食事した後、
公園で死体を見つけた。
白鳥に言われるまま死体を動かしてから、警察に通報。
そして、警視庁の警官によって監察医務院(院長・肥田)へ。翌朝解剖の手筈が整う。
次の日も同じ場所で死体を見つけた田口はその場で通報。
死体は神奈川県警によって、嘱託警察医のいる田上病院へ搬送されるも
短時間で心不全の診断がなされる。。
前日との違いに疑問を持った田口は疑われ、
玉村から教えてもらい加納(警察庁)を呼ぶ。(一つ貸しがあったということで。)
田上病院に引き返し、死体のCTをとり、溺死だったことが判明。
死体は暴力団構成員で、神奈川県警の所轄で、
事件性なしと判断されたことがあった田上病院の管轄である公園は、
体表に傷がない死体を投げ捨てる場所になっていた。
白鳥が死体を動かし警視庁に連絡したのは、
少しの場所の差で管轄が監察医制度が機能している東京都23区内になるからだった。

姫宮は北のほうのさる病院に潜入調査中。

死亡時医学検索の観点からみると地域格差がひどすぎる。
ずさんだが、田上医師の行為は違法ではない、罪は問えない。
その解決の一つになるであろうAiは、
担当部署となる医療安全課が厚生労働省の古い体質のままのため、導入足踏み状態。


2 青空迷宮
2007年11月中旬。
サクラテレビの新年の特番のプロデューサーは諸田藤吉郎。
ディレクターは小松、特番の企画立案者は元お笑い芸人で現ADの真木。
賞金のかかった迷路で、芸人が殺された。犯人は・・・。

殺されたのは三人組だった真木のネタを盗み、一人芸人として成功した利根川。
加納は殺人方法を推測し、証拠をでっち上げ(グーグル・アースの画像を細工。)、
真木を追い詰める。

今回はでっち上げだったが、本来毎秒送られているグーグル・アースなどの基礎画像情報が
捜査に利用されたら、捜査の仕方も変わるかもと加納。
・・・そうなったら、監視社会になりそうだ。そんな映画があった気が。


3 四兆七千億分の一の憂鬱
2009年4月下旬。
雪に埋もれていた発見の遅れた殺人事件の容疑者はDNA鑑定ですぐ特定される。
斑鳩広報官が創設をアピールした桜宮科学捜査研究所(SCL)DNA鑑定データベース・プロジェクト、通称DDPの適用第一号。
(容疑者を捜査で割り出してDNA鑑定ではなく、
現場の遺留物の鑑定結果をデータベースにかけて犯人を割り出した。)
従来と違う捜査方法に現場は戸惑い、谷口本部長のご意向で加納が出動することに。

馬場は製薬会社での治験バイトを利用され、容疑者にされた。
犯人はサンザシ薬品常務取締役・白井で、妻を殺害。
加納はイオン加速器、スプリング・エイトによる微量成分の分析を使い、
また、犯行当日に馬場がネットゲームをしていた事実からアリバイ成立を証明する。

医療情報をシステマティックに捜査情報として提供するならば
司法が医療を侵食されぬよう、オフィシャルな境界線を引かなくてはならないと言いながらも、
田口も捜査に協力。

SCL鑑識室室長は棚橋鑑識官。
全ての人の指紋は集められないが、医療現場の協力があればDNA鑑定による特定が可能になる、
斑鳩は捜査情報に関わる決定権ともなる
試料の個人情報とリンクさせるマスターキーを医療現場の手にゆだねることで、協力体制を築いた。
斑鳩に対応した東城大学の渉外部署はエシックス・コミティの沼田准教授。
20年前のDNA型鑑定の取り扱いを間違えた冤罪、松崎事件が起こった直後。

DDPのお披露目はなしとなるが、冤罪とならなかったと斑鳩は加納に礼を言う。

科学に頼りすぎ、人物特定はできても真犯人とは限らないという落とし穴がある。
その時に、捜査の基本情報を提供するシステムは司法から独立、分離させたほうがエラーは少ない。
と加納は言うが、まぁ、これは海堂氏の意見であり、
医療と司法の分離独立というのはAiにもかかわるところなので
実際、警察関係者がどう思っているかは気になるところ。

碧翠院桜宮病院の跡地は、青空迷宮の建築場所であり、SCLの隣、Aiセンター。

この事件の後、アリアドネ・フェノメノン起きたとのこと。

馬場利一は、ゲーム世界で玉村と知り合いだった。


4 エナメルの証言
2009年3月中旬。
死体の歯科医・栗田は死体の歯の治療痕を依頼通りに処置する。
依頼人であるヤクザの組合員が相次いで焼身自殺で処理され、海外逃亡を成功させる。
栗田は完璧な処置を施すが、簡単な死体検案ですむと踏んだ師匠・高岡の処置した死体が
加納によってAiがなされ(Aiセンター構築メンバー田口→島津ルートで)死体が別人と判明。
高岡と彼に依頼したヤクザは逮捕されるが、
栗田の処置した死体は多少のズレはあっても誤差範囲内と判断されるような制度だったため、栗田は四国に逃亡。

おかしいと思いつつも加納は他の焼身自殺したとされる組長・組員、栗田まではたどり着けず。
この事件が刊行予定の「ケルベロスの肖像」に関わってくるのだろうか?


桜宮史年表は→コチラ

Last updated  May 22, 2012 22:53:04

May 18, 2012

三匹のおっさん ふたたび 有川浩
[ 本 ]    

続編登場!
ご近所のもめごと、事件、困りごとに三匹のおっさん見参、活躍☆

勧善懲悪とばかりはいかないので、スカっと、スッキリとする話ばかりではないのだが、
身近に感じる話、よく聞くような事件、事態も多い。
実際に三匹のおっさんがいたらいいのに、と思う人は多いのでは?


前回のあらすじが、漫画(イラスト)なのが面白い。




---------------------------


清田清一~通称キヨ。定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人。
立花重雄~通称シゲ。柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主。
有村則夫~通称ノリ。機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者。

清田祐希~キヨと同居している孫。高校二年生。キヨと同じゲーセンでバイト中。早苗の恋人。
有村早苗~ノリの愛娘。高校二年生(女子校)。早くに母を亡くし、父と二人暮らし。


・第一話
前回マルチ商法に引っかかった後、清田貴子は「永田精肉店」でパートを始めた。
1ヶ月たつが周囲になじめず、うまく動けない。
世間知らずの奥様の気まぐれで続かないと思われ、
(実際、大学在学中に出来婚したため、就職経験なし)悔しさも募る。
意地で続ける貴子は、店の外であった常連客の女子高生(実は早苗)の前で泣いてしまう。
初めての給料の少なさに愕然としながらも、
義父母(舅・姑)にケーキを買って帰ると予想以上に喜んでもらえ、
息子に助言をもらえたりもする。
周囲の動きをみるようになり、苦手だったパート頭・克恵らにも少しずつなじんでいき、
パート友達・育代もできる。が、育代と金銭トラブルに。
何とか解決するも、「永田精肉店」は辞めることに。

なんだかんだと言いながら、嫁・貴子を心配するキヨが微笑ましい。
そっと心配する息子・祐希もいい子だよなぁ。
早苗が祐希に渡すバレンタインのラッピング選びを偶然手伝ったことで、
息子の彼女をこっそり認識する。


・第二話
シゲは毎月立ち寄る本屋「ブックスいわき」で万引きを目撃する。
店長の井脇によると、学校の春休みに向けて悪さするガキどもが増えるという。
それを聞いたシゲは、三匹で臨時警備をすることに。

一方、祐希も万引き犯とぶつかり、犯人と疑われたこともあり、3人に協力。

これは本当に切実な話だろうな。
こうやって本屋の経営の大変さを知って、万引きが減ればいいのに。
犯人への扱いに気を付けなければいけなかったり、
万引き犯の親が今は様々だというところも、本当に頭の痛い話だろう。

なによりもきちんと叱られる経験って大事だったんだな。
今は逆ギレされて刃傷沙汰ってのも少なくない。そうなる前の教育が大事なのか・・・。

祐希は早苗と同じ市立の商科大を目指すことに。
その理由の一つに、今はまだ清一と同じ家で暮らし、彼の教えを受けたり、
何かあった時に手伝える位置にいたいとの思いが。本当に微笑ましい!
もちろん、早苗と一緒の大学にというのもあるが。
受験勉強のため、ゲーセンのバイトは春休みで辞めることに。


・第三話
早苗は、祐希とケンカしてしまう。
実は父・則夫が見合いし、お相手・山野満佐子が積極的なため、
また、叔母・幹代に父の幸せのためだと詰め寄られ、
話が性急に進んでしまい、どうしていいのか分からなくなってしまっていた。
則夫も幹代から早苗の重荷になるなといわれていた。
満佐子は以前、則夫のパトロールに助けられたことがあった。

早苗は祐希に八つ当たりしてしまうが、祐希の仲裁もあり、
父も娘もお互い相手のことを想い、遠慮していたが、それぞれまだ寂しいことが判明。
満佐子は引っ越しが決まっており、幹代ともどもちょっと焦ってしまって
タイミングが悪かったということに。


・第四話
ゲーセンの敷地内でごみの不法投棄を見つけるキヨ。
ポイ捨てした小僧ども(中学生?)を注意したその後、不法投棄が増える。

最近の若者は・・・というキヨに対し、
最近の年寄は・・・と言いたくなるような横暴だったり、マナーの悪い年寄りがいると祐希。

貴子は一駅向こうの雑貨屋でパートをはじめ、続いているらしい。

パトロールする3人だが、少年らだけでなく、
ルール無視して家庭ごみをおいていこうとする身勝手な大人が多いのに辟易。

当たり前の行動ができることに感心したりする・・・そんな時代なんだなと思いつつも
救われた気持ちになったりしたり・・・。
いたちごっこで、解決したり、しなかったり。
年に関係なく、人それぞれになってしまったモラル、
「愛される年寄りの秘訣くらい心得てます」とのたまうキヨの妻・芳江の一言もあり、
ナイーブな若者の善意(席を譲ってくれる)を受け入れてみたりするキヨであった。


・第五話
シゲの後を継ぎ「酔いどれ鯨」の店主となった康生は、できた息子と評判がいい。
いつも家にいる、スーツを着ない父を恥ずかしいと思ったことがあること、
きちっとしたキヨに憧れたことがあること、
遊んでくれたお兄さん・健児(キヨの息子)との思い出・・・。

商店街も世代交代が進み、大型スーパーができない活性化案として、祭を復活させることに。
だが、以前と変わり、神社も氏子が減ったり、とある町内会長の宗教上の問題やら、
個人情報やら、大規模マンションの管理組合のそっけない対応やら、
商店街内でも組合に入らない店舗が増えたりで資金集めに奔走するも四苦八苦。

祭りでの父に憧れたことを思い出す康生。
最後に足りない資金は健児の勤める銀行が出してくれる。

地元と関係の薄い住民、これもどんどん増えているだろうな。


・第六話
祐希はとある見まわり三人組に放火犯と間違えられる。
その三人組の中心人物は、定年後にこちらに戻ってきた松木邦久で、
初恋の相手だった芳江が話した夫・キヨの話に触発され、大野満男、菅原紀久夫を誘い、
パトロールを開始したのだった。

パトロールの目が増えるのは防犯上悪くないし、手柄も上げたりするが、
三匹にライバル心をあらわにし、責任感が強すぎ、融通が利かず、
頭ごなし、上から目線の物言いで若者らとトラブルに。
三匹が力ずくの仲裁に入り、事なきを得るが、
松木の清一に対する長年の嫉妬(現在、妻はいるが、初恋の相手のことは別、らしい)、
マドンナを嫁さんにしたのに扱いがなってないという怒りが爆発。
その後、則夫の助言で身の丈に合ったやり方に変更することに。

この一件から、キヨは芳江を温泉に誘う。
祐希は志望校に合格。
同じく合格した早苗には満佐子から祝いの花が届く。

キヨは再び剣道道場の生徒募集をすることに。


・bonus track 好きだよと言えずに初恋は、
前回登場の早苗の友達・富永潤子の初恋の相手が、なんと「植物図鑑」の樹と思われる
クロスオーバー作品。

転校が多かった潤子。
六年生の三学期、四年生の時に押し付けられた係がきっかけで話すようになった男の子が、
転校が決まった潤子に毎日植物について教えてくれるように。
だが、その子は女子の中で抜け駆けしてはいけない男の子だった。

「お別れする人には花の名前を教えておきなさい。花は毎年、必ず咲くから」と
お母さんが言ったからと、いろいろ教えてくれた日下部くん。

「別れる男に花の名前をひとつ教えておきなさい。花は必ず毎年咲きます」
川端康成の言葉を授業で聞き、当時を思い出す潤子。
うまくやれなかったあの頃。
今はキャラも生きやすいように変わった。
転校が多く、積み上げた人間関係もすぐ位置からやり直しになることで
いつからか僻み、その場のノリで恋愛も刹那的になっていた。
でも、男運そんなに悪くなかったと思い出し、引っ越しを機にまた変わろうと決意する。

今回の引っ越しを見送りに来てくれた友人というのは早苗と祐希だろう。

でも、「植物図鑑」の恋愛は、あれだけで完結させてほしかったな。
あちらは恋愛小説だっただけに。
樹を登場させるとしても恋愛絡めず、ゲスト出演だけにしてほしかった。


Last updated  May 19, 2012 00:29:27

May 17, 2012

PK 伊坂幸太郎
[ 本 ]    

その決断が未来を変える。
3つの短編が連鎖して、世界を変動させる。

「試されていたのかもしれない。たとえば、勇気の量を。」
「個人の力を超えた、大きな力が物事を動かしているような気がする。」
「臆病は伝染する。」「勇気も伝染する」





震災前に書いたとのことだが、なんだか(直接ではないが)彷彿とさせるようなところあるような気がしないでもない。
でも、偶然でも現実に起こったことと一部の表現がリンクするようなことというのは
(震災前後に関わらず、小説に)多いだろうな。
そう思うと、今、小説家には逆に書きにくい時期かも・・・?






----------------------------




・PK
10年前、2002年の前年、ワールドカップ予選で日本代表の要の小津のPKで決めたゴール。
父親の友人・次郎君の恐怖体験で躾けられた兄弟。
幹事長に偽証を強要されている大臣と彼に付き従う無愛想の秘書官。

大臣は秘書官に命じ、小津のゴールについて調べさせる。
PK直前、チームメイトで小学校の時からの同級生・宇野とどんな会話を交わしたのだろう?
小津も宇野も亡くなっており、事実を本人に確認することはできない。
小津の息子の誘拐説、小津と宇野の妻の不倫説、スポーツ賭博疑惑など、
様々な説が浮かび上がる。

次郎君の恐怖体験で躾けられたのは大臣。
大臣の父は作家であり、謎の男に指定通りに小説を改稿するよう圧力をかけられる。
断れば大変なことになる、と言われて・・・。
父親は浮気相手から自宅にかかってきた電話を、
ゴキブリが出たおかげで妻(大臣の母)に取られず、事なきを得たことがあるあるらしい。

25年以上前、大臣はマンションから落ちた子供を助けたことがあった。
小学生のころの宇野と小津は、その現場を目撃したことがあった。


子供に自慢するほうを選ぼうと大臣の父は改稿依頼を断り、
子供が目の前で助けられるところを目撃し(勇気を得)たことのある小津は、
PKが決まれば勇気を与えられることもあるという宇野の助言で、
PKをはずしてほしいという依頼を無視し、
そして、だいじんは・・・

次郎君=秘書官!?


・超人
独身謳歌中の小説家・三島のもとを訪れた警備会社の営業社員・本田は、
未来が分かると言った。
一夜限りの浮気をこじらせ、妻と別居中の田中もその場に居合わせていた。
本田青年に届くサッカーの試合結果速報には、2年前から人の名前と数字が記されることがあった。
(他人には結果速報にしか見えず、また、時間が経つと本田にも速報にしか読めなくなる)
それが、その後事件を起こす人物(加害者)だと気付いた本田は、
その人物を先回りして殺害していた。
その時、本田のもとに届いたメールには10年後の予知が届く。
被害者の数は1万と膨大な数だった。それは、少し前に大臣に就任した政治家だった。

就任2か月の大臣は、病で子供を失ったことがあり、
大臣の父の不倫相手からの電話を、母がとって大騒ぎになったことがあるらしい。
大臣は秘書官に27年前に助けた子供を探してほしいと依頼する。

とあるサッカーの試合の審判は、ファウルではないプレーにPKの判定を下す。

27年前、現代人に命を救われたのは本田毬夫だった。
その後、大臣の要望で、会うことになった本田。
本田が受け取ったメールの大臣は彼だった。

席を外したところで、大臣を狙う集団に襲われた本田を救ったのは
青い生地の服を着た男だった。

席に戻った本田が再び受け取ったメールは、前節のサッカーの試合は
公式審判の複数人がサッカー賭博に関与していたことが明らかになり、
無効になったと記されていた。
本田が受け取った「大臣が将来大きな間違いを犯す」と思われるメールも誤報に。
「間違いはそれを正すのを拒むまで間違いとならず、
過ちを認めることから物事ははじまる」
大臣はとある決断をし、その会話を聞いていた謎の男は忽然と姿を消す。


・密使
握手をした相手の時間を、一日の終わりに(一人につき6秒)盗める三上は、
たくさんの人と握手できる職業として、ヒーローショーを選ぶ。
そして、現世界を維持したまま、歴史の変更するために、
その能力が必要だとの依頼を受ける。

ちょっとした行動が、最初のドミノとなって、最終的に大きな変化となる。
そのちょっとした行動とは、とあるゴキブリを盗むことだった。
それを人間の未来を担う密使として過去に送るという。
ゴキブリの出現によって変化する人間の行動が、最初に倒れるドミノの一つ、なのだという。
(3億年以上前から進化が完成している→4億年前に送り込まれたゴキブリがいるからとの説がちょっと面白い。)

重要な分岐点は、とある家庭にかかってくる夫の浮気相手からの電話を
ゴキブリの出現によって、妻ではなく、夫がとるようにするところだった。
それがきっかけで、最終的には恐ろしい菌の蔓延が防止される。

だが、過去にゴキブリを送る瞬間、ゴキブリは消え、
死ぬはずだった三上は生き延び、
そこには「今までのやり方よりも、より効果的に、求めていた結果が得られます」との広告のコピーが・・・。
怪しいのは「失言に気を付けないと」とつぶやく緑色のコスチュームを着た人間・・・。

未来の三上?



あれ?握手した相手の時間を盗めるだけで、握手してない研究所の人間の時間は盗めないのでは??
あ、でも、声を上げた瞬間、握手してなかった相手の時間も止まったんだっけ?あれ?



Last updated  May 18, 2012 00:05:24

May 12, 2012

INNOCENT DESPERADO 綾崎隼
[ 本 ]    

紀橋朱利16歳。
断る理由がないから付き合ったが、心動かず、
彼女が自分と朱利との距離感を埋められず、別れる。
ライブハウスのバイト中、倒れた少女・牧島凪沙は、同じ高校の体育科の生徒だった。

昔いじめられていて、心機一転、美波高校に入学した高見澤凜乃は、
明るい千桜爽馬に片想いしていた。

それぞれ家庭の事情を抱え、コンプレックス、憧れ、恋心が入り混じり、
かけがえのない存在のために行動する。

朽月夏音も登場。




----------------------------







両親の離婚と、肘を壊し、バレーボール選手になる夢も絶たれた凪沙は、
家出中に朱利に助けられ、その後、普通科に転入。朱利に恋をする。
何度告白しても朱利は受け入れない。

凜乃は幼馴染の朱利に、過去、いじめた相手の持ち物を切り刻んでいるところを目撃されたこと、
また、いつもの彼の全て分かったちょっと上から目線の言動などから朱利を毛嫌いしている。
両親亡き後、育ててくれた兄の影響で昔は活発だったのだが、
周りから浮いていじめられたことなどから
地味な自分の存在を含めコンプレックスが膨らんでいたこともあり、
自分とは正反対に見える爽馬に惹かれた。
ある日、家庭教師をしてくれた女性が兄の恋人で、結婚を考えていると兄から告げられ、
受け入れられず家を飛び出す。
その時に爽馬に出会い、爽馬も家を出ていることを知る。

医者の家系である千桜家を誇りに思い、嫁である母を苛め抜き、
母と妹・桃華を壊した祖父母に反発し、一年高校に通わず一浪した爽馬。
久しぶりに家族そろっての話し合いの場で、母を詰った祖父を桃華が刺したことから、
桃華を連れて家を飛び出す。

朱利は反対するが、皆が桃華が落ち着くまで匿うと決めたため、それに付き合うことに。

逃亡劇の幕引きは、朱利がそれぞれの家族に連絡を取り、
解決を図っていたことで唐突に終わる。
千桜家は体面を重んじ、事件は表に出ておらず、また、祖父も一命を取り留めた。
遅まきながら爽馬らの父は妻と子供を守るために千桜家を出ることを決意。

凜乃は爽馬に告白。付き合うことに。


父の不貞が原因で離婚してから自分に依存し、結婚、恋愛なんてくだらないと言い続ける母親の存在から、
恋愛の失敗した未来だけを刷り込まれていた朱利は、恋愛が信じられなかった。
その後、朱利は凜乃に恋をしたが、
告白してもし付き合うことになったら(始まれば)終わりもくる、
好きじゃなくなる日が来る、(それ以前に凜乃自身には嫌われてしまったが)と
ひたすら彼女のために行動しながらも、
自分が関わっていると知ったら彼女は歪んだ顔をするだろうと隠し通したため、
何一つ彼女に気付いてもらえない。
大事だからこそ付き合わない、付き合えない。
凪沙も大事な存在(友達)にはなったが、凜乃以上には思えないと断り続けた。
凜乃と爽馬が付き合うことになり、朱利がひっそり失恋したことに気付いたのは夏音だった。


夏音がいい味だしている。
朱利には幸せになってほしいと思うので、「蒼空時雨」があるのはいい。














でも、
「蒼空時雨」のスピンオフでも、前日談でもないとあとがきにあるのだが、
・・・紀橋朱利が主要メンバーにいる時点でどうだろう・・・?
しかも、「蒼空時雨」の10年前に物語という表記もあるのに・・・。

シンガー兼イラストレーターである秋赤音 氏の曲に合わせて書いたコラボ小説だとも。
完全独立ならば、本当にまったく独立した話にしてほしかったというのはわがままだろうか。
今までのシリーズのイラストイメージがあるので、どうにもしっくりこなかった。

無謀、無計画、視野狭窄、自己満足、自己犠牲な思いやりに
思春期・青春風味を盛り込んで、キラキラさせているように見せた話。

というのが初見の感想。気持ちがのらずに読むとこんなにもざらついた感想なのか・・・。
まとめる時にななめ読みすると”でも、”の段落より上部のようなまとめになるのだが。

コラボ曲を聞いて読むとまた違うのかな・・・。



Last updated  May 13, 2012 22:40:07

May 11, 2012

八日目の蝉 角田光代 
[ 本 ]    

不倫相手の子供を誘拐し、逃亡した女・・・
母と思った人は、自分を誘拐した人だった。その後の娘は・・・

こう書くと味もそっけもないのだけれど、
もっと訴えかけてくるものはある。

映像化もされた一作。
映画は見たことないが、主要キャストは知っていたので
読みながら女優さんを当てはめて読んでしまった。

解説にもあるけれど(読んだのは文庫版)
どこまでも女性の小説だな、とも。

うまく説明は出来ないけれど、
この感情の揺れをどう表現したのかと思うと、映画もみてみたいと思った。




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自分は不倫相手の子供をおろしたのに、(不倫相手の)妻は子供を産んだ。
秋山家に忍び込み、一目見るだけが、その子を目にした途端、
この子は自分の娘だと手が伸び、そのまま抱えて飛び出してしまう希和子。
その子を薫と名付け、友人宅をはじめ、
見知らぬ女性に声をかけられ、そのままその家へ身を寄せたり、
女性のみが集まるエンジェルホーム(新興宗教のような施設)に身を寄せたことも。
最終的には小豆島に流れ着き、穏やかな日々を過ごすが、
祭りの日に偶然写りこんでしまった写真が賞を取ったことで、見つかってしまう。
4年間の幸せな逃亡の日々の終焉。
その後、希和子は逮捕される。

一方、希和子を母と思っていた薫(本名・恵理菜)。
突然、変化した環境。見知らぬ他人と思ったのが実の両親だった衝撃。
ぎくしゃくする母子関係。突然(恵理菜が誘拐されている間に)できた妹の存在。
戸惑いの中で成長した恵理菜は、不倫相手・岸田の子を身ごもってしまう。
そのころ、以前、エンジェルホームで一緒だったという千草が恵理菜の前に現れる。
封印するように忘れ、希和子を憎んでいると思った恵理菜だったが、
千草と過去の場所を訪れるにつれ、湧き上がる感情があった・・・

Last updated  May 12, 2012 22:53:46

May 10, 2012

天青国方神伝 アケローンの邪神 高里椎奈
[ 本 ]    

新たなシリーズ開幕。
ファンタジーのなかでも、現代、異世界、並行世界、非幻想現実世界のどれとも異なる法則世界を描いたとあとがきにある。
異世界ファンタジーでもあると思うのだけれど・・・?カテゴライズの仕方が分からない。


南方の島国・天青国は4人の邪神を(一の神を地底に、二の神を岩に、三の神を海に、四の神を天空に)封じ、(邪神を)礎とし、気脈の楔に築かれた国だという。

天青国に王レギウス・ルカ・レグノの命を狙う不穏な動きがあった。
15歳の士官候補生イオンは七閠将の一人、オーディンの命を受け
王の命を狙うと目されるヘリオドール族の、代替わりした部族長を迎えに行くことに・・・


創国神話にかくされた秘密、邪神とは?
今回はさわりだけで謎は多いまま。
国の成り立ちに疑問を持った少年は、現実にどう向き合っていくのか?
という話になるのかな・・・。






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新部族長はまだ幼い(イオンより少し年下に見える)少女・ニケーだった。
王都にニケーを送り届けた後、王が暗殺され、王城に火の手が上がった。
そこにはニケーの命を狙う暗殺者で、少女の扮装をする少年リッカと
国の崩壊を狙い、またニケーを助けようとする少年アルフレッドが剣を交えていた。
巻き込まれたイオンは二人と行動を共にし、ヘリオドール族が軍に蹂躙される様を目撃する。
アルフレッドに付き従う阿爺(ジェラルダス)は、アルフレッドに邪神になる覚悟を問う。
国のあり方に疑問を持ったイオンにあかされたのは、
英雄とたたえられるクロウリー将軍の陰謀で、
英雄とされながらも亡くなったことにされたアルフレッドの祖父・レオンが幽閉されていたこと、
ヘリオドール族は王殺害の罪を着せられ、口封じのために滅ぼされたこと、
現在も国がクロウリーに操られていることだった。

邪神を探す洞窟で出会った不思議な二人、
何か思惑があるらしいイオンの兄で書記官のサルファ、
ただの商人には見えないメルクリウス(ユリウス)、
など謎の多い人物ばかり。

突如起こった竜巻により窮地を脱出したものの、天青国の裏切り者となったイオンは
邪神の謎を解き、国の真の姿を探ろうと決意。
ニケーはユリウスに預けられ、残った部族の民のもとへ。
アルフレッドは阿爺、レオンと共に邪神復活をめざし、
王命でニケーの命を狙ったリッカは一から出直しとなる。


Last updated  May 10, 2012 13:35:27

May 9, 2012

すずしろ日記 山口晃
[ 本 ]    

日本画家の山口晃による、徒然、時に妄想炸裂日記(漫画?)

妄想炸裂の国内編、洋行編や、双六に見入り、
絵描きの生活に時に吹き出し、時に和む。
やる気があるのかないのか、とにかく和む一冊。

あ、でも、字が細かかったりするから、読むのに見入って和んでないのかも?
いやいや、でも、肩の力を抜いて読める(見れる)。


Last updated  May 9, 2012 22:24:25

May 8, 2012

サクラ咲く 辻村深月
[ 本 ]    

可愛らしい少年少女の連作短編集。
対象年齢が中学生からとなっている。



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・約束の場所、約束の時間
陸上部の武宮朋彦(中2)は自分とはタイプが違う転校生・菊池悠とは、
仲良くなることはないだろうと思っていた。
だが、彼が未来のゲームを持っていたことから・・・

百年後の未来で特効薬がまだ見つかっていない病に罹り、療養に過去に来ていた悠と
ゲームを通じて仲良くなっていく朋彦。
また、彼の影響もあり、陸上部や、周囲に気を配れるようにも。
朋彦と、彼の幼馴染の砂原美晴の窮地を救うため、
禁止されたタイムスリップをした悠は、未来へ強制送還される。
朋彦と美晴以外は、悠の記憶は消されていた。

未来に発生する病に備えるため、未来のためにできることはあるはずだと
朋彦は出来る努力をすることを決意する。

・サクラ咲く
中学に入学し、自分の意見を主張できない、頼みごとを断れない性格をなおしたいと思う塚原マチ。
ある日、図書室でめくっていた本から「サクラチル」と書かれた紙が滑り落ちた。
その後、何度か同じようなメッセージを見つけたマチは、思い切って返事を書いてみる。

メッセージの主との文通(?)と、クラスメイトとの関係が描かれる。
メッセージの主は、声楽科のある学校受験に失敗し、登校拒否となっていた高坂紙音。
正体を知らずにしていた彼女とのやり取りに励まされ、
いつの間にか必要な自分の意見は伝えられるようになったマチ。
マチは友人らと共に紙音を支える。

朋彦らは先輩としてちょこっと登場。

・世界で一番美しい宝石
高校で映画同好会を立ち上げ、映画を撮りたいと熱望する武宮一平。
ヒロインをお願いしたのは、元演劇部で主演していて、
今は静かに図書室で本を読む「図書室の君」・立花亜麻里先輩。
かたくなに参加を拒む亜麻里が挙げた出演条件は、昔読んだ絵本を探してくること。
先輩の言う絵本はないと予測し、また、演劇部をやめた経緯を聞いた一平らは、
先輩の境遇と話が似ていると思い、
一平が文を、平野拓史が絵を、手先が器用な生田リュウが製本担当し、
オリジナルの絵本を製作。
彼らの熱意と絵本の結末に打たれた亜麻里は出演と同好会入部を決意する。

一平は朋彦とおそらく美晴の子。
図書室の司書・海野先生はサクラ咲くのマチ。
(海野奏人と結婚した模様。マチが絵本捜索の協力を頼んだ友人は紙音。)
絵本は実在(自費出版のため、見つからなかった)していた。

彼らの作った絵本は、
すべてと引き換えに世界一美しい宝石を作れる才能を手に入れた宝石職人。
周囲は水世界一美しい宝石だと称賛するが、宝石職人自身、
以前自分が作っていた宝石よりも美しいと思えず、周囲の笑顔と引き換えに
自分はすべてを失った知る。という話。

中学まで地味に過ごしていた亜麻里は、高校に入学して一念発起、
演劇部のスターとなるが、過去を新聞部の三根に暴かれ、演劇をやめてしまっていた。

父・朋彦が研究する新薬が失敗したとしても、誰かにつながると言った言葉を受け、
ものづくりが徒労に終わるかどうか、決めるのは人それぞれ、
絵本も読み手によって感じ方がみんな違っていいと思い、先輩にぶつかる。

朋彦は悠の病に有効な新薬開発に成功した模様。

Last updated  May 9, 2012 22:09:12


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