カテゴリ:本
横山秀夫。
警察内部の話。 警察と言う組織も所詮(と行ったら語弊はあるかもしれないが)サラリーマン社会であり、 会社・組織を守るためだけに動く人もいるし、 その中の仕組みは会社と変わらなかったりもする。 まぁ、しがらみの多さとか慣習の重圧などは大きいかもしれないけれど。 その中を以下に上手く泳ぎぬくか、がポイントなのかもなぁ。 そう感じさせる。 リアルに描かれている。 「警察」と言う組織の人もただの人、保身も野心もある。 そんな中で時に鋭く切り込み、情報量も豊富、その地位から時に恐れられ、 周りの人から一目置かれている人事課のエース、二渡。 客観的に描かれる話から見ると、かなり冷徹でお高く止まったように思われがちだけれども、 第1話目で、天下りした会長を退職させるために老獪な会長に翻弄され、 事実利用されてしまうのを読むと、後の話の中の二渡も嫌味なく読める。 かなりリアルな小説で、続編も読みたい。 ちなみに両方とも短編集。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 30, 2003 10:32:12 PM
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