カテゴリ:本
テンポの良い会話、適度に楽しく、踏み込みすぎず、踏み込ませないようにしながらも他人の気分を害さず回りにさりげなく気配りをして、
学校での俺・桐谷修二(高2)はいつでも着ぐるみショーを開催中。 ノリのいい級友、堀内、森川も含め、周りは皆お客様、楽しんでいってくださいませ、だ。 ある日クラスに転校生が入る。 デブでキモイと早速周りから敬遠された小谷信太(しんた)。 いじめられっ子と化した彼を助けた事で弟子入り志願されてしまう修二。 それなら俺が彼をつんく張りにプロデュースして人気者にしてしまおう! 彼を野ブタと命名し、あの手この手(いじめっ子には下手に出て、いじめられキャラで広く認知、ズボンビリビリ作戦で笑いを取る、など)で知名度を上げていく。 最終作戦も上手くいき、クラスに溶け込んだ野ブタ。 名プロデューサーとしても内心鼻高々だったが、その余裕が自分を落とし穴に突き落とす。 その後に待っていたのは着ぐるみをはがされた自分に対する周りの態度豹変だった。 軽快なテンポで楽しく読める。若いな~と思ったら作者も若かった(1983年生まれ)。 ラストもいつものお約束の結末(着ぐるみを脱いで素の自分で人と向き合うと言うような)にしなかったのは新しいかもしれない。 でも、上手くいかなかったらリセットして別の場所に行けばいいというのはあまりに幼い気もする。 だけど、何にも解決しないまま流されると言うのも若さなのかなぁ? でもなぁ?という感じで読後感が(途中までは楽しかったが)イマイチ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 27, 2005 11:36:54 AM
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