カテゴリ:本
SHINOBIの原作。
互いに憎しみ合う忍者の二大勢力、甲賀と伊賀。 その垣根を越えて愛し合う甲賀の弦之介と伊賀の里の忍者の朧。 その頃、徳川家康(73歳)は三代目将軍の座を巡って長男・竹千代派と次男・国千代派に二分されているのを危惧していた。 南光坊天海の助言もあり、三代目の命運を隠里に住み、互いにいがみ合う伊賀と甲賀のそれぞれの忍者を戦わせ、その勝敗に託すことに。 二代目服部半蔵によって(両里戦わずという)約定を解かれた甲賀と伊賀の精鋭らによる戦いが始まる。 その中にはそれぞれの里の後継者、弦之介と朧の名もあった。 甲賀・卍谷十人衆 甲賀弾正 :甲賀・卍谷の首領 甲賀弦之介:弾正の孫 敵意を持つ者を乱心、または自刃させる猫眼を持つ。 地虫十兵衛:頭と胴体のみの芋虫のような体。星を占う。 風待将監 :目をふさぐ程の痰を吐き、蜘蛛のような糸を張る。 霞刑部 :周りの色に同化でき、神出鬼没。 鵜殿丈助 :体を自在に変形、丸い体は弾力も生かして攻撃を緩和する。 如月左衛門:声も体も対象者そのものになれる。 室賀豹馬 :盲目。弦之介の師か? 陽炎 :情欲に反応し、毒の息を吐く。弦之介に思いを寄せる。 お胡夷 :左衛門の妹。吸血。 伊賀・鍔隠れ十人衆 お幻 :伊賀・鍔隠の首領 朧 :お幻の孫。忍者としての素質はないが、ただ一つ、見るだけで相手の術を解く破幻の目を持つ。 夜叉丸 :縒った髪を鞭のように伸縮自在に操る。 小豆蝋斎 :伸びる体をもつ。 薬師寺天膳:不死の体をもつ。 海夜陣五郎:ナメクジのように塩に溶ける体をもつ。 筑摩小四郎:真空を作り出し、かまいたちのように相手を切り刻む。 蓑念鬼 :獣の様な体をもつ。 蛍火 :夜叉丸の恋人。爬虫類を自在に操る。 朱絹 :自在に吹き出す血を操る。 騙しあい、出し抜き、忍者の戦いに反則はない。 命をかけた戦いの先に待つものは? 互いを思いつつも逃れられない運命の渦中に投げ出された弦之介と朧の未来は? 以下は映画との違いなどを― 映画はそれぞれ5人衆となっており、甲賀の方の数人は能力をミックスさせた設定になっていたりする。 弦之介、如月左衛門、陽炎、室賀豹馬(盲目は同じ。式占盤による星占いの能力を彼にもたせた)、そして、なぜだかこちらに筑摩小四郎(鎖鎌などの名手で弦之介の幼馴染の設定)が。 伊賀の方は細かい設定は変えていたが、朧、夜叉丸、薬師寺天膳、蓑念鬼、蛍火の五人衆としていた。 弦之介の能力を映画では敵の動きがスローに見えるとしていて、 朧の能力を人の内側から破壊するとしていた。 弦之介はその方が絵になるからだろうな、朧は術を解くとすると話がややこしくなるからだろうと勝手に推察。 この原作を映像化するにあの脚本は頑張った方ではないかなぁ? ラストは違ったけど。 原作の静かなラストもかなりいいと思うのだけれども。 まぁ、映画のように変更したのも分からないではないかな。 でも、幕府による里の攻撃を映画で作ったのはイマイチ。 あっさり陥落するような里では彼ら精鋭たちの能力、威力がそがれると思うので…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 30, 2005 11:16:35 PM
[本] カテゴリの最新記事
|
|