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December 16, 2005
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カテゴリ:
表紙が"刺繍している少女"の刺繍。
短編集。

刺繍する少女・
母の付き添いで入ったホスピスで二十年以上も前に出会った(かつての)少女と再会。
彼女は今も刺繍をしていた。
ボランティアでベットカバーを作る彼女との邂逅、死へと向かう母…
―ベットカバーは誰のための、何のための、と考えるとひんやりする。

森の奥で燃えるもの・
左耳からぜんまい腺を抜かれ、収容所に入った僕。
ここでは"時"が存在しない。
収容所に入った僕と登録係の女性とを隔てるのはぜんまい腺だけ。

美少女コンテスト・
母の望みに従って美少女コンテストに出ることになったわたし。
ペアになった少女から聞いたのは朝死んだ犬のこと…。

ケーキのかけら・
美術史助教授のアルバイトは二週間ほど泊り込みで彼の叔母の家の片付けをすること。
彼の叔母はずっと前から自分は王女だと思い込んで過ごしているらしい。
寄付と称して彼女の持ち物を(家政婦の指示に従って)処分するわたし。

図鑑・
彼と会う前に図書館で「増補・寄生虫図鑑」を眺める。
彼との出会いは娘同士が通うバレエ教室だった。
寄生したら目玉を捨てるとある寄生虫のように私だって捨てられるものがある。

アリア・
年に一度、二月十二日に僕はオペラ歌手だった叔母の家を訪ね、彼女の誕生日を祝う。

キリンの解剖・
堕胎手術を受けてから七日後、わたしはジョギングをはじめた。
ある日倒れたのはクレーンを作る工場の前だった。

ハウス・クリーニングの世界・
今回の仕事先は今の窓掃除と床のワックスがけ。
女主人は子供が泣くのにも乳母任せでじっと作業を見つめていた。

トランジット・
香港で乗り換え便に移動するわたしが出会ったのは木馬博物館で働く男だった。
パリにあるという博物館へ帰る男とフランスで生まれたユダヤ人の祖父の弔いにパリに行ってたわたし。

第三火曜日の発作・
喘息の発作のため、第三火曜日には大きな病院へ通うわたし。

最初と最後が喘息もちの女性が主人公だった。
淡々としながらも、ひっそりと闇が近づいているような描写が絶妙の小川氏作品は時にエネルギーを奪われるような気持ちにさせられる。





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Last updated  December 16, 2005 11:30:16 AM
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