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March 15, 2006
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カテゴリ:
真夜中の五分前 side-Aの続編。

かすみを愛していた僕。
尾崎と結婚したゆかり。
ゆかりと共に旅をしたかすみは事故にあい死亡する。
事故後のゆかりが本人かどうか困惑する尾崎の頼みで彼女に会う僕。
そんなわけがないと思いつつ、僕にも悪魔が囁きかける。
「かすみが愛していたのは誰か?」と。

小金井が辞めた後、以前、仕事で出会ったお金持ちの野毛に誘われ転職した僕は
冴えない店を改造するコンサルティング業を成功させ、一部で話題になっていた。
金は稼げるが、何か大事なものを切り捨てるやり方で。それを人は成功という?
新しい仕事である、オーナーのすべてだった店(バー)を妻の治療のために大改造することにズレを感じ始めた僕。

かつての恋人・秋月水穂の墓参りに行く僕は墓前で彼女を愛していたといったかすみのことも思い出す。

事故で記憶が混同し、自分自身が(ゆかりかかすみか)分からなくなったゆかり。
疑惑を持ちながら彼女と一緒に入られなくなった尾崎。
かすみならば一緒にいられるかと彼女に迫られた僕の出した結論とは―

(水穂の生前に)喧嘩したかったと言い、また会いたいという秋月水穂の父の姿が切ない。
「人生には偶然も必然もない。ただそうあるだけ」
という言葉が響く。
五分遅れのままの時計。周りが次の日になっているのに、まだ最後の五分が残っている。
その時に僕が思うものとは―





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Last updated  March 15, 2006 11:29:57 PM
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