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March 20, 2006
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不思議な話だ。

第二次世界大戦時、軍用犬として鍛えられた日本犬ら。
アメリカの捕虜(捕犬?)になり、血は交じり合う。
それ以後も犬橇、野犬、再び、軍用犬、特務を担い、麻薬犬、マフィアの護衛、そして―
犬の系図を通して、日本、アメリカ、ソ連、中国、ベトナム戦争、アフガン戦争などにも及ぶ歴史を通り過ぎる。

その一方、ロシアマフィアと組もうとしてロシアに入った日本のヤクザが娘を攫われ、チェチェンマフィアの後押しをするようにロシアマフィアを襲う。
ロシアは様々な利権をめぐって泥沼化する。
攫われた娘はかつてソ連のKGBの「S」部隊・特務犬の教育を担っていたかつての将校である老人の元に。
徹底的に特務を叩き込まれる犬・47番と心を通わせる娘。

一番初めに宇宙に行ったライカ犬、
次に宇宙に行って、生きて帰還した雄犬・ベルカと雌犬・ストレルカ。
その末裔と上記の犬の系図が交じり合うことはあるのか?

初めに起こる犬の置き去りは南極物語のようでもあるが、
あの感動の物語とは対極を行くかのように犬はそれぞれ生き抜き、進化を遂げる。
犬の系図は書き方は違うが、聖書のようでもある。(誰々の息子がどうした、という記述がある)
不思議なテンポに引きずられているうちに読み終わってしまう。





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Last updated  March 21, 2006 08:31:51 PM
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