テーマ:ミステリはお好き?(1425)
カテゴリ:本
タイトルは呪物館であるが、栞デザインになったのは「蔵童」。
片割れの"ぼく"が小夜子らを裏切り、苑子を助け、「本草霊恠図譜」を奪って消えたのだという。 "おれ"は小夜子に詰め寄られ、片割れの行きそうなところとして浮かび上がったのは呪物が封じられる終着駅とされる呪物館。 "ぼく"と行動を共にする苑子と鉢合わせして一触即発の事態に陥るも、 「図譜」には持ち主の運気すらも惑わす呪術が掛かっていたり、火や水の攻撃にも耐えうる防御が施され、 また、更に秘密もあるらしく、館長の助言により呪物館に預けることになるのだが… 密室での図譜消失や、連続殺人事件、一気に噴出し始まる「蠱術」、それに世界転覆を狙う「有鬼派」も現れ、呪物館は戦場に! 龍造寺の過去も垣間見れる続編。まだまだ先は長そうだ… *蠱術~強力な精霊を得るために、生きた虫同士を皿の上で争わせるという呪術のシステム。最後まで生き残ったものが最強の力をもつ。 美袋小夜子:人工憑霊蠱猫の使役者 白石優:白澤の使役者 石和百代:機械のシャーマン的存在。細手も使う。 龍造寺:呪符により"火具津霊""風舞津霊""野津霊"などを操る。 時実:妄想、形成体を消し去る"常能力"を持つ。 以下メモ・ネタバレあり 諏訪苑子:呪符により"衾"などを操る。"ぼく"と行動を共にしている。 車持由妃:文字を媒介に物体を自在に操る、文車妖妃の使役者。古書肆文車堂の一人娘。"おれ"について小夜子らと行動を共にすることに。 円海:見越入道の使役者。大生部一派。 長壁女史:飛暗を操る。大生部一派。 堀部館長:龍造寺の師匠でもあった?玄山の本当の目的(全てを滅ぼし尽くす凶悪の鬼神・酒顛の召喚)を果たすために図譜を狙う。 折原美笛:呪物館美術・工芸担当。人形に宿った"覚"を操る。 光橋鳴人:同考古部門担当。八岐大蛇の使役者 紙谷理緒:同刀剣部門担当。"火車切り友重"など刀剣を振るう。 兼元眞子:同建築部門担当。蔵童の使役者。大生部一派の振りをして図譜を手に入れる蝙蝠のような存在。 走水南学:鬼神狂いの神秘建築家。学園や呪物館の設計者でもある(玄山の協力あり)。フリーメイソンとも関係あり!? 走水遙果:以前死んだ龍造寺の恋人? 玖珂まどか:以前死んだ呪物館の館員。呪物封じ担当。龍造寺は彼女を外の世界に連れ出したかったらしいのだが…(玄山らが作り出した偽ヤマタノオロチ封じに失敗して死亡した?) 呪物館を維持するため、優秀な若い研究者を"影見の塔"の呪力で複製していた。 分かれた影(複製人)の本体は元の生活に戻り、影はここに縛り付けられ、研究するしかなかった。 龍造寺の"ぼく"と"おれ"も呪物館のによって分かれたものだった!? 「図譜」を売るならばと龍造寺の脳裏に浮かんだ呪物館以外のところは以下。 有名なコレクター・溝呂木信一郎 鎌倉の燦陽寺の住職 防衛大の武内研究室 文化庁外郭組織の呪物課 海外ならば合衆国のミルハウザー・コレクション 白澤連・鬼神研究グループ 嵯峨野教授、高穂などもメンバー。 文車堂は出先機関のひとつ。 かつては美袋玄山もメンバーだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 12, 2006 10:29:17 PM
[本] カテゴリの最新記事
|
|