テーマ:ミステリはお好き?(1400)
カテゴリ:本
落語を絡めたミステリ。
金髪モヒカン(鶏冠頭)の竜二は両親亡き後、親戚をたらいまわしにされ、不良に。 元担任・古屋吉太郎に無理矢理、飲兵衛で借金持ちで強暴な老人・笑酔亭梅寿に弟子入りさせられる。 梅寿の息子で元少年課(現刑事課)の刑事・竹上次郎、嫌味な兄弟子・梅雨、責任感ある姉弟子・梅春、新しいお笑いを目指すチカコ、昔の不良仲間、優しいアーちゃん(梅寿の妻)らに囲まれ、 初めは反撥する竜二だったが、梅寿の話の面白さ、事件を解決する内に落語に魅了させれていく。 「タイガー&ドラゴン」+名探偵コ○ンって感じ? (不良が落語に目覚める)+(梅寿が謎を解いた振りして全部竜二が解決。梅寿本人の推理はトンチンカン。) 上方落語。 月亭八天氏の解説があるのだが、元々落語知っていないとわかりにくい所あり。 たちきり線香・ 芸者小糸と若旦那は恋に落ちるが、親族に反対され、若旦那が隔離されている間に(振られたと思った)小糸が自殺。 仏壇に手を合わせる若だんなの前で彼女の三味線がなるが、線香が消えた途端、音も消える。 (芸者との時間を線香で計っていたことにかけている) 梅寿に叱られた後に事故にあったと噂のある三味線弾き・あかねの供養も兼ねて「たちきり線香」がかけられるが、噺の山場であかねの妹弟子・水無月の三味線の弦が切れてしまう。 細工をしたのは誰だ!? らくだ・ 酔っ払い二人が、らくだというあだ名の無頼漢の葬式を出すが、死体と間違って願人坊主を桶に入れて火葬に出してしまう。 また、死体を担いでかんかん踊りも踊ってしまう。 「火屋」と「冷酒」(ひや)をかけたさげ。 今日の寄席のゲストには東京で人気だが素行が悪いと有名な外人落語家・吸血亭ブラッドがいた。 傍若無人でセクハラばかりな彼が殺された― 時うどん・ 二人合わせてもいっぱいの蕎麦代に一文足りない。そこで「一つ、二つ…八つ」と数えながらお金を出し、途中で店主に「いま何時や」「確か九つで」「…十、十一…」と時間を混ぜて一文ごまかす。 次の日、相方が一人で真似をするも同じ会話をしようと一人で二人分の会話をしていくが、時間が「四つ」であったため、損をしてしまう話。 ベテランの雁花いたしのいびりに耐え忍ぶ竜二。 彼の芸は面白いのだが、相方で弟のまっせのツッコミは一テンポ遅れる。 だが、評価の高い彼らを電波に乗せようと会社が画策するが、いたしは拒絶する。 平林(たいらばやし。関東では"ひらばやし"らしい。)・ 丁稚・定吉はお使いを頼まれるが、宛先「平林」が読めず、周囲の人に聞く。 けれども各自が違うことを言うので、すべてを並べて節をつけて踊りながら歩き回る。 「たーいらばやしかひらりんか、いちはちじゅうのもーくもく、ひとつとやっつでとっきっき」 初舞台が近い竜二は稽古も芸名もつけてくれない梅寿、厳しい梅春の稽古、元不良仲間も舞台を観に来るとあっていらついていた。 舞台上で娘の男と勘違いしたコロッケ屋の店主に竜二は殴られ気絶する。 推理するのは梅寿のお気に入りのうどんが不味くなった訳(→割り箸が安物に変わったから) 住吉駕籠・(蜘蛛駕籠) 駕籠屋が目を離している隙に2人(駕籠に)乗り込み、相撲を取り出す。 重みで駕籠の底が抜けたが、強気で相場を下りたことがない相場師だった2人は降りれず、なかで歩くはめに。 本来、担ぎ手二人の足(4本)だけのはずが、相場師2人分が合わさり、全部で8本の足が見えるため、周囲の人が言う。「あれが本当の蜘蛛駕籠や」 「や」のつく家業に思われる面相の兄弟子・梅毒に新作落語に誘われる竜二(梅駆)。 反対する梅寿、梅春に隠れて新作に参加しようとするが― 事件は梅毒の刺された内縁の妻の犯人探し。 子は鎹・ 上方だからか、今回の話では子供は父親の元に居る。(ダメな父親に愛想を尽かして母親が出て行った) 梅寿に破門された竜二は昔の仲間のもとを渡り歩き、漫才師を目指すも上手く行かない。 竜二がいなくなって寂しくなった梅寿の孫・テルコが誘拐された!? 千両みかん・ 季節外れの夏にみかんが食べたくなった若旦那はみかんに千両払う。 会社が支援する映画監督に腹を立てながらも、O-1グランプリに出ることになった竜二は忙しい。 兄弟子・梅雨に嫌味を言われながらも決勝進出! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 5, 2006 10:34:44 PM
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