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October 9, 2006
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カテゴリ:
nameless poison
誰かの続編。

連続無差別毒殺事件が起きる。
4番目の被害者の孫・美知香と知り合った三郎はひょんなことから彼女に協力する事に。

自分中心にしか周囲を理解出来ず、被害妄想が強く、人のせいにばかりして高い理想の"自分"とのギャップに苛立ってばかりのいずみ。
彼女が広報室のアルバイトに入ったことから振り回される三郎ら。

二つの事件が交差して進む。
三郎と菜穂子の金銭感覚のギャップが広がっていく話でもある。

"名もなき毒"~無差別な毒と言う意味と悪意という意味が含められている。
最近、いずみのような人が増えている気がする。それだけにいつか出会うかも知れぬ恐怖が身近にある。
シックハウス症候群や(前に建っていた工場などの汚染物質が土地に残る)土壌汚染など、現代が抱える問題も含まれるところはさすが宮部氏、である。

杉村三郎・今多コンツェルン、財閥会長の娘婿。今多グループの広報室に務めている。
杉村菜穂子・心臓の弱い妻。財閥会長の愛人の娘だが、実権を持たないこともあり家族(年の離れた兄たち)とも仲がいい。
杉村桃子・愛娘。幼稚園生。お受験を控えている。
今多嘉親・今多コンツェルン会長。

園田瑛子・広報室"あおぞら"編集長。
谷垣・副編集長。昔気質。定年間近。
加西・入社5年目。今多エステートから広報室に出向中。
原田いずみ・アルバイト。虚言癖、被害妄想ありの問題児。

遠山女史・"氷の女王"と称される会長室の第一秘書。

古屋暁子・毒殺事件の4番目被害者・古屋明俊の娘。外資系企業に勤めるキャリアーウーマン。
古屋美知香・暁子の娘。犯人を探し出したい女子高生。

北見一郎・元刑事の探偵。

秋山省吾・ジャーナリスト
五味淵まゆみ・省吾の従妹。女子大生。通称"ごんちゃん"

卯月勝敏・「誰か」に出てきた刑事。今は警視庁城東警察署刑事課、巡査部長。でも、今回は出番なしに近い。

睡蓮・あおぞら広報部のメンバーも行きつけの喫茶店。





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Last updated  October 12, 2006 11:06:15 PM
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