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April 4, 2007
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過去の事件、当時、少年法により刑が軽くなっていた容疑者が次々に殺害される。
犯人は警察官だった。
隠蔽しようとする上層部。
だが、正しい姿、警察の威信、警察機構を守る為に必要なのは隠蔽ではなく公表だと竜崎は主張。
堕落した上司の目をかいくぐり、権力闘争の隙を付いて策を練る。
そんな時、浪人中の息子がヘロインに手を出していたことが発覚。
事件の捜査本部長で小学校の同級生だった伊丹からはもみ消せと助言されるが―


隠蔽に隠蔽を重ね、発覚した時には始めの頃よりも大問題になり取り返しがつかなくなる。
そんなことも分からないのかと保身に走る周囲を理解しがたくも感じる竜崎。
当たり前のことを実行するのが難しい、そんな現実。
だが、いつも主張するように正しい姿を警察でも、家庭でも見せる竜崎。
当たり前のことをしただけなのに、何故こんなに(読んでいて)爽快感があるのだろう?
堅物でつまらない男にも見える竜崎だが、その姿勢を自分の進退が関わっても貫き通すところに”本物"を感じさせてくれたからだろうか?

竜崎伸也 46歳。警察庁長官官房総務課長。東大卒のエリート(キャリア)。
      家庭は妻に任せ、自分は国を守ることに精を出す堅物。
      変人だと評判だが、自分の中では一本通った信念がある。
      小学校の頃、伊丹の取り巻きにいじめられたことを根に持っている。
      (が、そのお陰で勉強に精を出し、東大に合格した)
      事件の処理に貢献するも、息子の不祥事で大森署の署長に降格される。
      だが、事件を通して自分を評価してくれていた人、部下らの存在を知ったり、
      家庭の中も何か(良い方に)変わり、自分で納得の生き方を見せる。
竜崎冴子 47歳。伸也の妻。サッパリして性格で家庭を守る。
      いけないことをしたら罪を償わなければいけない(道を踏み外しちゃいけない、という夫の決断を支持。
竜崎美紀 就職活動中の娘。
竜崎邦彦 有名私大に受かるも、東大以外の進学を父に許されず浪人中。
      ヘロインに手を出していたことが父に発覚。父の助言により自首。

谷岡裕也 警視正。広報室長と課長補佐を兼任。

伊丹俊太郎 警視庁刑事部長。私大卒のキャリア。竜崎に歯に衣着せずものを言う。
       竜崎に一目おいている。今回の事件では隠蔽と公表の間で板ばさみになるが、竜崎の説得に応じ、公表を選ぶ。

公表した結果、責任をとったのは隠蔽を主張した坂上、容疑者となった警察官が勤務していた署長らぐらいでとどまり、伊丹は現地位にとどまる。





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Last updated  April 4, 2007 02:25:03 PM
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