カテゴリ:本
第一話 第二話
無刀の剣士(虚刀流七代目)・鑢七花と野心を秘めた奇策士・とがめ(尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所、軍所総監督)は、出雲の国は三途神社に辿り着く。 伝説の刀鍛冶・四季崎記紀が完成させた刀、十二本がうちの一本、千刀・金殺(つるぎ)は同型千本で一本とされるものだった! 持ち主は神社を束ねる敦賀迷彩(女)。 自身は刀を持たず、千人の巫女に帯刀させている武装神社の意味とは― ~ネタバレメモ~ 元盗賊で、前神主を殺し、名と場所を奪った敦賀迷彩の千刀流とは、相手の刀を奪い戦うと言うもの。(無刀取り・奪刀術の一種) ~千刀流12代目当主(候補)だったが、家族を殺され、盗賊に身を落としていた。 千刀をあちこちに隠し、闘うも七花の掌底に倒れる。 千刀を顔を隠していた巫女らに与えていたのは、神社が駆け込み寺となっており、 夫や主人らに虐待され、逃げてきたが、生きる気力を無くしている彼女達を四季崎記紀の「毒」でなんとか自我を繋ぎとめようとしていた。 だが、迷彩は傷つけられた彼女達に武器を与えると言う矛盾にも気付いており、彼女らの保護を確約させて死ぬ。 決して俺も曲りもしない頑丈さを備え、「硬さ」に特化した絶刀・『鉋』、 一刀両断に出来ないものは世界に存在しないと言う切れ味、「鋭さ」に特化した『鈍』、 今回の『金殺』は圧倒的な数量、「多さ」に主題を据えて作られている。 物理的に全く同じ千本。消耗品であるのが宿命の刀に999本の予備が存在する。 通常刀は手に馴染むまでに時間がかかるが、それを無に出来る予備、それは至高にして絶対の消耗品。 だが、予備が存在することに特化しているだけで、一本だけで見れば"普通の刀"らしい。 鑢七花は覚悟も、捨てるものも、正義も、定義も、野心も、復讐心も、迷いも、復讐心もない。 彼は一本の刀であり、その持ち主としてとがめを選んだ。 そのため、心理的ゆさぶりにも微動だにせず、「惚れたとがめのために戦う」とあっさりのたまう。 残忍で忍法渦刀を用いる真庭忍軍十二頭領が一人、真庭喰鮫(鎖縛の喰鮫)は迷彩にあっさり撃退される。 "まにわに"は噛ませ犬である。 七花は父親を斬り殺しているらしい。(修行の過程でだろうか?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 18, 2007 11:15:09 PM
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