日々のあぶく？

名古屋に住む、事故で父を亡くしたばかりの高校生・甘栗晃は探偵だった父の事務所で
父の依頼人だという小学生の少女・仁礼淑子(エルム＝楡の意)と出会う。
依頼料として渡した金貨の返却が叶わなければ、晃に失踪した母の捜査をしろと迫るエルム。
なしくずしで捜査をするはめになった晃は父とエルムの母が同級生だったことを知る。

ほのぼのしていながら、スピーディーに事件は進む。
ビギナーズラック！？で依頼をこなした晃は助言をくれた探偵・藤森によって探偵業に引き込まれてしまうのか？
退学届を出した晃を心配する級友・上村美佳（三ヶ日）や、
学校を影で操作している幼馴染の直哉とのやりとりもコミカル。

―ネタバレあり―

父親の事故も何か依頼に関わる(殺された)かと邪推したが、それは純粋な(！？)事故でした。
かつて、傷害事件を父親が起こした為、名古屋にいられなくなった宇津木美枝子は上京、
水商売をしている時にエルムの父と出会い、結婚。
だが、夫が選挙に出ることになり、地元に戻ることになり、
しかも、自分の過去が選挙の駆け引きに使われると言われ失踪した。
それが晃がエルムに報告したこと。

真実は宇津木美枝子は上京中に知り合った同郷の友人・純子と入れ替わっていた。
これは学生時代の父の恋人だった美枝子(現・純子)以外にはもらさないと晃は決意。