カテゴリ:本
アンソロジー
・よろこびの歌 宮下奈緒 音大の付属高校受験に失敗。 自分の才能に自信をなくした主人公が、合唱コンクールの指揮者をやる事に。 適当に生きようとしていたのに、楽しければ良いと思ったのに、 ついつい楽譜どおりに歌う事を要求してしまい孤立。コンクールは散々な結果に。 でも、苦手なマラソン大会の時にラストを走る私を励ますかのようにクラスメートが歌ってくれたのはコンクールの曲。 それは心地よく響くのだった。 ・あの日の二十メートル 福田栄一 市民プールで泳ぐのが日課の克彦に水泳指導を頼んできた老人。 彼は持病(心臓病)を抱えながらも、昔、泳げないために助けられなかった距離(往復)を 家族の反対を押しても、泳げるようになりたかった。 ・ゴーストライター 瀬尾まいこ 優秀な兄は家を出る。 戸村飯店を継ぐのは自分だろう。 仲良くもない兄に憧れる同級生に協力し、兄へのラブレターの文面を考えることになった俺。 ・コワリョーフの鼻 中島京子 ロシア文学を引き合いに出しながら、自分の整形した鼻のことを告白する妻と それをしりつつ、そのことを言い出して欲しかった夫の話。 ・会ったことがない女 平山瑞穗 自分を慕っていた男の彼女は時々別人格になってしまう。 彼女の話を聞きつつも、その後の関わりを避けてしまった主人公は、 老いてから彼らに謝罪をしたいと思い、捜索する。 ・瞬間、金色 豊島ミホ 転校して、クラスではぶられている子と仲良くなったために、 自分も疎外感を味わう事になった主人公。 一緒にいなければ避けられたことは多かったが、でも、一緒にいてよかったかもしれない。 ・残り全部バケーション 伊坂幸太郎 夫婦は離婚、娘は寮に入るため、家族解散する日、 父にかかってきた「友達になりませんか」メールに一家で乗っかると― 伊坂作品だけは何がつながるか分からないから登場人物メモを残しておこう・・・ 早坂 ~父。47歳。離婚(浮気が原因)後、一人になるのが寂しく、友達が欲しい。 一家で岡田とドライブする事に。 ~妻。45歳。ふっ切れた面持ち。離婚後の住所は誰にも教えていない。 メールに返事をして、皆で会いに行こうと提案したのはこの人。 昔"丸尾"と言う男に捨てられたことあり。 沙希~娘。16歳。古田海斗と付き合っている。 溝口さん~毒島から勝手に独立。いろいろと悪いお仕事をしている。 岡田 ~溝口の助手だった。仕事を辞める条件がメールで友達を作る事。 早坂一家とドライブ。 溝口の部下に追われた溝口に主犯(首謀者)だと言われてしまい、追われる。 タイトルは仕事を辞めた岡田が「明日から残り全部バケーションみたいなもの」と 沙希に言ったところから。 丸尾仁徳~溝口らにはめられ、追突(車)してしまう。 シン君 ~溝口らのターゲットの一人の子供。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 16, 2008 10:37:16 PM
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