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August 2, 2008
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本好きでありながら、とある事情で編集部には行きたくなかった出版社営業の井辻智紀。
新人営業部員にふりかかる問題・謎は・・・?

配達あかずきん 」など本屋ミステリがお得意の元書店員の著者が、
今度はちょこっと視点を変えて出版社営業部員の視点で、新シリーズ開幕!
ほのぼの可愛らしい雰囲気漂うなか、井辻君は敏腕営業になれるのか!?

編集部に行きたくなかった理由が、拍子抜けするようなものだったのは残念だけど、
成風堂とそのうちリンクするような匂いもするので、それは楽しみ。

~ネタバレメモ~

・平台がおまちかね
営業の仕事を引き継ぎ、一人で書店をまわりはじめて4ヶ月。
「店に明林書店の営業マンが来なくて残念」だと呟く女性書店員に出会う。
そのワタヌキ書店を訪ねると、明林書房出版の「白鳥の岸辺」が平台にならべられ、売れていた。
店長にお礼を言う智紀だが、店長は彼をすげなく追い払う。
その訳は―

井辻智紀~老舗ながらもかろうじて中くらいといえる出版社、明林書房の新人営業部員
        二年間のアルバイトの後、大学卒業した春に就職。入社二年目。
        本にのめりこむと、その本に心ゆくまで浸り、ジオラマまで作る性質のため、
        次から次に読みこなさなければいけない編集者を敬遠。
        敬愛する作家は宝力宝。
        会社にある「名探偵宝力宝シリーズ」の初版本を心ゆくまで読むのが夢。
秋沢  ~智紀の直属の上司。40代後半の既婚女性。
吉野  ~智紀の2代前の敏腕営業マン。書店員からの信頼も厚く、女性にも人気だったが、
        以前、ワタヌキ書店に約束した本を入れられず、事情もあってフォローも出来ぬまま、
        この書店から明林書房の本は引き払われてしまった。
        店長と和解の願いをこめ、「白鳥~」の続編を出版するため、編集部に異動する。
綿貫店長~彼も吉野との再会を願い、「白鳥~」を平台展開していた。   
真柴司 ~明林書房の二倍は大きな出版社、佐伯書店の営業マン。
        なにかと井辻に構う女好き。

書店と営業マンの信頼関係によって成り立っている所もあるのだなぁ。

・マドンナの憂鬱な棚
「ハセジマ書店」のマドンナ書店員・望月の元気がないという。
真柴をはじめとした"マドンナの笑顔を守る会”の営業マン(井辻も無理やり加入済み)は
彼女の心配をするが―

「双信堂」~こだわりの書店。40代後半の店主に、1回につき一冊だけ紹介できる。
        この店にあった本を的確に紹介できれば百冊の注文がもらえる。
        智紀はまだ修行中。吉野はこの栄光を半年で勝ち取っている。
        そのココロは、"他の本を犠牲にしても、店の未来を賭けた一冊"を求めての事。
  
望月~「ハセジマ書店」書店員。半年前に文庫から文芸へと受け持ちが変わった。
      客の「がっかり」の言葉に惑わされるが、
      その言葉は他店の内装担当者が、棚などに対していった言葉だったことが判明。
"マドンナの笑顔を守る会"
細川~某大手出版社の営業マン。もっちり丸まった体型。
岩淵~いかつい顔した某大手出版社の営業マン。
海道~海坊主のようなスキンヘッドの某大手出版社の営業マン。
+真柴、井辻

たかが棚差し、されど棚差し。確かに、書店の棚差しは店ごとに違って興味深い。

・贈呈式で会いましょう
宝力宝賞の授賞式の日。
長編部門受賞者・塩原健夫が姿を消した。
井辻に怪しい伝言を残した老人も関係していたようで―

塩原健夫~以前、津浪沢の小説教室(カルチャーセンター)の生徒だった。
津波沢陵~往年のミステリ作家。海外生活から帰国。
山本  ~塩原と共に津波沢の生徒。小説を応募しながらも、書店に就職。
        受賞した塩原に嫉妬し、妨害工作をした。

ありえそうな話。授賞式の舞台裏が垣間見れる。

・絵本の神さま
始めて東北エリアに出張営業に来た智紀。
だが、楽しみにしていた「ユキムラ書店」が閉店していてガッカリ。
「ユキムラ書店」を気にかけるうち、店が繋ぐ愛情を知る。

雪村夫婦~「ユキムラ書店」経営。本好きで、きめ細やかな経営をしていたが、閉店。
        一弥の本、彼の気持ちはきちんと彼らに届いていた。
雪村一弥~だらしない父親に代わり、叔父である雪村に世話になるが、
        資金がたらず、美大に(合格しながら)進学できなかった事から疎遠に。
        佐伯書店から絵本を出版。
        本を手に、再会したいと思うも、閉店の知らせにショックを受ける。
佐久間 ~光浦舎のベテラン営業マン。

地方書店、個人経営の悲喜こもごも、営業マンとの関りが描かれている。

・ときめきのポップスター
とある書店の企画で、営業マンたちの「ポップコンテスト」が開催される。
開催中の本(特に真柴の選んだ本)が動かされることが度々起こった。

”各社営業マンがライバル者の文庫を推薦する”というこの企画は面白い。
実現した事あるのだろうか?(実現可能なのだろうか?)

駒沢~バイト書店員。真柴が書店員だった頃、高校生で、彼に憧れていた。
      友人(成風堂のといえば、多絵だろう)にアドバイスを貰い、
      本を使ってメッセージを送っていたが、それを解いたのは智紀のみ。
      彼女の希望で真柴には秘密に。





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Last updated  August 2, 2008 11:35:29 PM
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