カテゴリ:本
16歳の永見明帆が付き合っていた北畠藍子が住んでたアパートが火事で全焼し、彼女も死ぬ。
だが、その死に不可解さを感じた明帆は、彼女の幼馴染で同じアパートに住みながら 死を免れた柏木陽とともに真相を探る事に。 その死の影には知られざる藍子のバイト、明帆と陽を「迎えに行く」と言う謎の男が関わっているようで― 現実に溶け込みきれず、どこか冷めている明帆と 同じようでありながら、それに気付き、気になりつつも危険を感じている陽の間には だんだん不思議な絆が出来出すが、それでも友情とも、同情とも、仲間意識とも違う関係。 権力者の秘密に関り、痴情のもつれが元で藍子は殺されるが、 証拠隠滅を図った権力者と契約を結ぶ暗殺者に同じ素質を持つと明帆と陽は目をつけられてしまう。 似ている様で違う明帆と陽。 最後の一線を越え、闇の一面に足を踏み出すかに見えた明帆を留めたのは藍子と陽の言葉だった。 藍子の死の直前、揺れる彼女の心を女友達の目線から描いた一編もあるが、 事件自体、物語の終結は唐突で、その後のフォローもない。 だからこその余韻もあるのだろうけれど、その後が気になるところも多い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 13, 2009 03:32:52 PM
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