テーマ:ミステリはお好き?(1429)
カテゴリ:本
大学生の有栖川有栖と推理研の先輩・江神二郎部長のシリーズ
火村英生と違い、江神部長の推理、発表(?)の仕方はどこか優しい。 ・月光ゲーム Yの悲劇'88 英都大学法学部に入学したアリスは推理小説研究会に入会。 推理研メンバーは文学部哲学科の4回生を2回目(2年目)という江神部長、 経済学部2回生の望月周平と織田光次郎のみ。 夏合宿のために矢吹山のキャンプ場にやってきた彼らは他大学のサークルや仲間と出会う。 楽しいキャンプが一転、矢吹山が噴火し、キャンプ場は孤立してしまう。 そんな極限状況の中、殺人鬼が出没。キャンプ仲間が次々殺されていく。 犯人は誰か、現場に残されたYの文字が意味するものとは何か? …噴火した山でこんなに悠長に(?)殺人事件が起こるとは…人間とは怖いものだ… (ということにして、設定と犯行動機に無理がありすぎね?という本心は隠しておきたいものだ、が無理。) ~ネタバレメモ~ 犯人は経験なクリスチャンの山崎小百合とキャンプ場で出会い、想いを寄せ合ったが、 その現場を見られ、からかわれたことが原因で彼女が下山し、途中で噴火に巻き込まれただろうことなどに憤った年野(ねんの)武。 ”ねんの”を”としの”と読み違えた被害者が「と」と書こうとして「Y」のような文字になった。 アリスは失恋。 ・孤島パズル 江神部長は相変わらず4回生。アリスは2回生に。 推理研には新風である紅一点・有馬麻里亜(法学部2回生)が入会。 彼女は伯父の持つ孤島で伯父の遺産が隠された宝捜しをしないかとメンバーを誘い、 都合がついた有栖と江神部長が参加。 麻里亜の親族や、島で唯一の隣人である画家などと交流するなかで殺人事件が発生。 三人は推理をめぐらす。 その背景には、過去に宝捜し中に亡くなった麻里亜の従兄の一件が関わっているようで― ~ネタバレメモ~ 犯人は麻里亜の死亡した従兄・英人の元婚約者で、その後、従兄の父親の養女となった礼子。 英人は宝を探し当てていたが、その手伝いを頼んだ弟・和人に殺され、 遺産目当てにその死を画家と当時彼の恋人だった須磨子により隠蔽され、事故死とされていた。 真相を知った礼子は彼らを殺した。 推理しつつも、礼子が犯行を隠そうとしたのは、 養女にしてくれた父の面倒を一生みたいと思っていたからだとも気付いていた江神部長は、 礼子に推理を否定して欲しかったと漏らす。 礼子は海で姿を消す。 その後、麻里亜は大学を休学する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 22, 2009 05:13:45 PM
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