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July 22, 2009
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カテゴリ:
恩田陸お得意の犯人探しの中に起こるどんでん返し本。

山中にひっそりとたたずむ古い洋館には、3年前、近くの湖で不審視を遂げた実業家・朝霞千沙子が住んでいた。
現在、朝霞家の一族が集まる洋館を訪ねる記者とカメラマン。
彼らは千沙子に育てられ、事故死した映画監督・峠昌彦のことを彼らにインタビューする予定だった。
彼らを初め、予定外の来客がある中、見知らぬ男の死体が発見される。
警察に連絡しようとした翌朝、嵐で土砂崩れが起き通行不能になったことが判明する。
数日前、館には「訪問者に気をつけろ」と言う不気味な警告文が届いていた。
「訪問者」とは誰なのか―?

全体を通して鍵となるのは、昌彦の最後の作品といわれる「象を撫でる」。
これは"盲人、象を撫でる"の話からきており、盲人が象の各部所を撫でるが、
それぞれ違う感想を持ち、全体像がつかめないというもの。

~ネタバレメモ~

井上唯之・記者を装い朝霞家を訪れる。実は昌彦の友人で、彼の顧問弁護士。
        彼の遺言「父親に映画の権利などの遺産相続させる」を執行するため、
        父親探しをしにきた。昌彦と千沙子の死は他殺では?と疑う。
        千蔵ら兄弟たちの意向を汲み、「父親が名乗り出なかった場合の相続人」である彼が
        昌彦の遺産は彼が相続する。
長田  ・唯之と行動をともにするカメラマン。実は昌彦と組んで映画を撮っていた。

朝霞千蔵 ・千沙子の弟。朝霞大治郎の長男。大治郎の持っていた財団法人理事長。
朝霞千次 ・次男。大学で歴史を教えた後、個人的に歴史の本を書く。
朝霞千衛 ・三男。大治郎の流通関係の事業を任されていた。
朝霞千恵子・次女。
宮脇恊一郎・千恵子の夫。商業写真家と芸術写真家をうろついてた。

更科裕子・朝霞家の家政婦兼ヘルパー。看護し、調理師でもある。
        かつて千沙子が経営する育児施設を手伝ったことも。
羽澤澄子・昌彦と同じ育児施設で育ち、夫のDVから逃げて暮らす女性。
羽澤愛華・澄子の娘。

小野寺敦・依頼により千沙子の振り(幽霊を演じた)をした劇団員。

「訪問者」の警告は朝霞兄弟のでっち上げ。
小野寺への依頼をしたのも兄弟。
外に視線をそらし、兄弟不仲を見せる中、澄子を救うため彼女の夫を陥れる罠を仕掛けていた。
だが、事故で夫は転落死。それが謎の遺体となった。
澄子と愛華を守るため、井上らにも頼み、見知らぬ浮浪者の遺体と入れ替えることに。
生前の昌彦と関りのあった小野寺は知らぬ振りして依頼を受けたが、
実は唯之と同じく千沙子と昌彦の死を解明しようとしていた。
彼らの死はこの地で噴き出す(温泉)ガスでは?という結論に達する。
昌彦の実の父親は朝霞大治郎ではないか?と言うのが小野寺の推理。兄弟も納得。





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Last updated  July 22, 2009 09:59:46 PM
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