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映画にまつわるエトセトラ

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カテゴリ:映画

「傷だらけの男たち」OST

 今日は、映画三昧。そういえば、いつも利用しているTOHOCINEMASのポイントがいつの間にか39ポイントになってました。(6回無料鑑賞できる計算)まだ、使う気はさらさらないんですけれどもね。

 で、一本目は、「インファナルアフェア」シリーズでおなじみのアンドリューラウ監督の最新作「傷だらけの男たち」。この監督の大ファンである僕にとっては、待望の新作です。

 ~あらすじ~ 

 2003年、クリスマス。香港島ランカイフォンのバーで飲めない酒を無理に飲み、クリスマスの雑踏にまぎれようと努力する刑事ポン(金城武)と、そんな彼の親友でもある上司のヘイ(トニー・レオン)は、ターゲットを監視していた。それは、女性ばかりを狙って殺人を繰り返す凶悪犯罪者。遂に動き出したターゲットにぴったり尾行するヘイとポンは追跡の末、見事犯人の家への侵入に成功し、男を逮捕する。疲れ切って自宅に帰ったポンは、ベッドですでに変わり果てた姿になった最愛の恋人を見つけ る。しかも死んだ彼女のお腹の中には、新しい命が宿っていた・・・。
 3年後。ポンは恋人の死から立ち直れず、刑事を辞職し私立探偵に転職。しかも飲めない酒を浴びるように飲むようになり、アルコール依存症になっていた。ヘイは彼とは対照的にキャリアも恋も順風満帆。香港の実業家で億万長者のチャウの一人娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と交際し、幸せな新婚生活を送っていた。そんなある日、チャウと執事のマンが自宅で何者かに惨殺されてしまい・・・。(goo映画より)

 題名からして、血なまぐさいものを想像していたんですが、よく見てみると、別の意味で傷だらけなんですね。「インファナルアフェア」のような荒削りな部分を排除されており、内容は緻密に計算されたような映画になっていました。分かりやすい反面、展開がなんとなく分かってしまうのがもったいないなぁって思いました。

 もちろん、「インファナルアフェア」「デイジー」ともに、犯人ははじめから提示されていることが多く、それを観客に提示しておいて、その後の足掻きをハラハラしながら見るって言うのは、この監督の作品の楽しみでもあるんですよね。「シックスセンス」などの最後の展開に驚かすというものよりも、全てにおいてエキサイトできるからこの構成は嫌いじゃないんです。一見幸せそうな家庭と目の前で失った大切なものに打ちひしがれる男。その関係は、物語が進むにつれてバランスが傾き反転することになる。というのも毎回おなじみのパターンですね。

 でも、今作品では、トニーレオンがあまり動じない役であるというのもあって、ハラハラ感は正直薄かった。「脱インファナルアフェア」って感じでしょうかね?ダークな感じではなくって、すこし哀愁じみたものが全編として流れているのも、重要なテーマだからでしょうか?


 さらに、今回は映像的にも驚くものが多かった。金城武が見る病院での回想シーンとか、「あれれ??」みたいな窓越しのシーン。これまでに見たこと無いような作法。新たな道筋はすでに出来上がっているような感じです。今作品もハリウッドリメイクですからね。





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Last updated  2007.07.10 07:10:41
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