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星組『若き日の唄は忘れじ』

<第7回>

▽星組公演 ミュージカル・ロマンス『若き日の唄は忘れじ~藤沢周平「蝉しぐれ」より
▽宝塚大劇場1994年2月~3月(収録は東京宝塚劇場)
脚本・演出・・・大関弘政
作品紹介・・・江戸時代。藩の権力争いに巻き込まれることになってしまった藩士と彼を慕う娘との恋と別れを描いた作品。
作品評★★★★☆☆☆☆☆☆
鑑賞日・・・2002年8月28日

▽演出家大関弘政先生の宝塚最後の作品。
紫苑ゆうさん演じる“牧文四郎”と、彼を慕いながらも、江戸藩邸の奥に仕えることになり、殿の寵愛を受けることになってしまった“ふく”(白城あやかさん)との切ない恋の展開は、宝塚らしく、大関先生らしく、涙モノでありました。二人が別れてしまう場面で歌われる名曲「望郷の琵琶歌」や、二人の思いが伝わる「恋の笹船」などの歌が効果的で感動を盛り上げてくれました。
また、文四郎の父が陥れられた藩の抗争はTVで見ると分かりやすく(大劇場では分かりにくかったし眠かった)、それに関わる悪人役の英真なおきさんの好演など目を惹くところも随所にありました。
蝉時雨

しかしながら、文四郎の親友役の二番手麻路さきさんや三番手稔幸さんが目立たない、っていうか地味、っていうか冴えません。ここが大きな減点ポイントです。だって僕は麻路さん好きだったんだもん。逆に、まだこの二人が未熟だったのかもしれません。星組久々の日本物だったということもあるのでしょうが、少ししか出ていない、脇を固める一樹千尋さんや、夏美ようさんなどの存在感の方が圧倒的だったように僕には感じられました。
また、残念ながら名娘役の洲悠花さんが宝塚の公演のみで退団された為、この放送では見られませんでした。

※併演作品…『ジャンプ・オリエント』 作・演出 村上信夫でした。




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