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Japan周辺

『JAPANとの出会い』

私がJapanを知ったのは、やはりDuranDuranがきっかけでした。DuranDuranのプロジェクトArcadiaによって洋楽の世界に引き込まれた私は、それまでに発売されていたDuranDuranのアルバムを、即座にレンタルしてきたのでありました(まだ中3生だったので購入する資金は無かった)。
そのDuranDuranのファーストアルバムのライナーノーツに、「サイモンはブライアン・フェリーに似てる」とか「ニックはジャパンのデビシルに似てる」っていうようなことが、確か書かれていたような…。
まだ、洋楽を聴き始めたばかりの私には、ブライアン・フェリー?ジャパン?という状態でしたが、早速レンタル・ショップへ!。
そこで最初に見つけたのが、デビッド・シルヴィアン『Gone To Earth』でした。早く聴きたくて、自転車をぶっ飛ばして帰宅、すぐにプレーヤーにかけて……爆睡(笑)。初聴の正直な印象は、なんて暗いアルバムなんだ!何だこの2枚目のインストゥルメンタルばっかりなのは・・という感じでしたが、慣れてくるにしたがって、デビシルの渋い低音ボーカルに徐々に惹きつけられていったのです。(キング・グリムゾンのロバート・フィリップ翁がギターで参加していたことを知ったのは大分経ってからでした。)
その後、Japan作品を新しい順にたどって聴き、初期Japanにぶっ飛ばされながらも、いつのまにか、各メンバーの個性的なサウンドの虜になっていたのでした…。

『JAPAN』

結成当初は、モータウンに憧れつつもグラム・パンク期を経てその影響も見受けられるかなり荒削りなサウンドで、英国評論家からも全く相手にされないバンドであったそうな。しかし、日本ではそのバンド名とヴィジュアル面から人気を博し、デヴュー作は発売初日だけで1万5千枚も売れたそうな。
その後、アルバム3作目で、時代の要求かディスコ路線を取り入れるなど、そのサウンドは大変革を遂げ、4作目の『孤独な影』では一転して評論家から絶賛されるも、名作『錻力の太鼓』を最後に実働わずか5年で解散。しかし、今も根強い人気を誇り、ファンの多くはメンバー個々のソロ・ワークも追い続けている。

『JAPANのアルバム』

1『ADOLESCENT SEX(果てしなき反抗)』78年
2『OBSCURE ALTERNATIVES(苦悩の旋律)』78年
3『QUIET LIFE(クワイエット・ライフ)』79年
4『GENTLEMEN TAKE POLAROIDS(孤独な影)』80年
5『TIN DRUM(錻力の太鼓)』81年
※6『OIL ON CANVAS(オイル・オン・キャンヴァス)』83年・・ライブ盤
※7『EXORCISING GHOSTS(エクソサイジング・ゴウスツ)』84年・・ベスト盤
※8『RAN TREE CROW(レイン・トゥリー・クロウ)』91年・・バンド名を変えての再結成盤

★Japanメンバー
David Sylvian(Vo/g)・Mick Kern(b)・Steve Jansen(ds)・Richard Barbieri(key)
※Rob Dean(g)


『お気に入り・お薦めアルバム』

☆「Japan」/『Tin Drum(錻力の太鼓)』☆

錻力の太鼓

Japan最後のアルバム。中国の音楽的要素をも取り入れ、リズム重視、緻密なアレンジで、初期Japanからは想像できない、オリジナリティーあふれる美的世界を構築した伝説的なアルバムに。クオリティーの高いアルバムを作るため、このアルバムのために作られた曲は、収録されている曲のみだったそうな。後のデビシルのソロ・ワークにも通ずるような「Ghosts」は彼のお気に入り曲。疲れているときにこの曲を聴くとよく眠れます。

『ソロワーク・関連アーティストお気に入りアルバム』

☆「David Sylvian」/『Secrets of the Beehaive』☆

シークレッツ・オブ・ザ・ビーハイブ

デビシル3枚目のソロ・アルバムとなる本作は、まさにポエム(詩集)とよぶにふさわしい美しく繊細な歌詞に、静かなメロディーが心地よい。坂本龍一氏の全面バックアップもあり、アルバム全体として非常に統一感がある仕上がりとなっている。心を癒されたい人、デビシルのボーカルを堪能したいのなら、このアルバムから入るべし!


☆「David Sylvian」/『Pop Song』☆

Pop Song

89年にシングルカットされたこの曲は、後期Japanっぽい打ち込み音とSteve Jansenの乾いたドラム音がかっちょよくマッチ。デビシルも気持ちよさそうに軽く歌っている感があり、非常に聴きやすい一曲です。
豊川悦司さんがワイン片手にぼそっと歌っているような感じがする曲です。
*CDジャケットは中ジャケットを掲載しました。


☆「The Dolphin Brothers(Steve Jansen&Richard Barbieri)」/『Catch The Fall』☆

ドルフィン・ブラザーズ

この二人の作品は、どれを聞いても後期JAPANなんですよね。だから安心して聴けるといえば聴けるし、逆に面白くないといえば面白くない(というか眠くなる)。しかし、本作はキャッチーな曲もありとても聴きやすいポップ・アルバムに仕上がっていてお薦めできます。スティーブのボーカルはお兄さんのデビシルほどの深みはないですが、兄弟だから当然声も似ているし、ここに収録されているような軽い曲にはよく合っています。
ちなみに本作以降の二人の作品はどれも同じような雰囲気の作品で、どれがどれだか僕には区別がつきませぬ。


☆「Terry Bozzio・Mick Kern・David Torn」/『Polytown』☆

ミック・カーン

この人(ミック・カーン)の場合、曲がどうのこうのではなく、どれだけフレットレス・ベースのヘンテコフレーズを堪能できるかということだけですので、さしたるコメントはありませぬ。ただし、元ミッシング・パーソンズのテリー・ボシオと一緒にやっているというあたりで、ツウの方にもお聴きいただけるのではないかと…。


☆「NO-MAN」/『Fowermouth』☆

No-Man

Voのティム・バウネスKey中心のスティーブ・ウィルソンによるNO-MANの3作目。1作目の段階では、このバンドの一つの特徴ではないかと思われたヴァイオリンを担当していたベン・コールマンもメンバーにクレジットされていましたが、本作ではサポート・メンバーとなっています。
本作では、ほぼ全編を通して“フリッパートロニクス”とやらでロバート・フリップ翁が参加しており、1作目はただ心地よいだけのエレポップだった彼らのサウンドに、スリリングな展開と奥深さが加わり、聴き応えある一枚となっています。きれいなメロディを活かしながら、それだけに終わらせないフリップ翁の手腕たるや凄いと感心されられた一枚です。ラストを飾る「Things Change」のフリップなんか超かっこいいです。
さて、本作にはSteve JansenとRichard Barbieriはそれぞれ1曲ずつしか参加していないのですが、アルバム自体の出来がよいので、リチャードとバウネスによる『Flame』を差し置いて紹介しました。


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