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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2014.03.16
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 福島原発事故を忘れない!
女川原発再稼働を許さない!

  もう3年経った。何も変わっていない気がする。気合いを入れ直してデモを頑張らねば、と思っていたのに熱を出してしまった。珍しく熱の高い風邪だった。先週の木曜デモには参加できなかった。9日・日曜日の「0309NO NUKES DAY 原発ゼロ★大統一行動」に参加するために東京に出かける計画を立てていたが、熱が下がらず、これも諦めた。

  今日は大丈夫と午後一時に家を出た。天気予報では午後三時頃に一時的な雨ということだったが、もう降り始めている。戻って山用のレインウェアを着て出直した。

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錦町公園は雨だった。 (2014/3/16 13:43)

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上:ほとんど傘はたたまれて。(2014/3/16 14:12)
下:スタッフはまだ合羽のまま。(2014/3/16 14:31)
上:陽が差してきた! (2014/3/16 15:00)

  錦町公園は傘を差した人々がステージ前に、傘を持たない大勢の人はドイツトウヒの大木の下に避難している。
  イベント、集会はずっと雨の中だったが、デモ出発の時間が近づくと、雨は次第に小止みになり、三時きっかりに陽が差してきた。

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上:TOMOKOさんと合唱グループ。(2014/3/16 13:46)
下:zodiac nova, pop-machine & contemporary system
の二人。(2014/3/16 14:01)
上:雨の中で音楽を楽しむ (2014/3/16 14:01)

  音楽イベントには和太鼓の演奏もあったのだが、遅刻してそれには間に合わなかった。着いたときにはTOMOKOさんの歌である。Tak-changさんYAMさんの二人のユニット名「zodiac nova, pop-machine & contemporary system」の演奏が続く。
  後から眺めると、傘の海の上に音楽家の上半身が浮かんでいるようだ。

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左:私の生れ故郷・栗原からも。 (2014/3/16 14:02)
右上:栗駒山は私のふるさとの山です。(2014/3/16 14:02)
右下:若い人の「NO NUKES」。 (2014/3/16 14:04)

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上:北側の9つの団体のブース。(2014/3/16 14:05)
下左:西側のブース「ふくしま共同診療所」。(2014/3/16 14:15)
下中:「日本キリスト教団東北教区放射能問題支援対策室いずみ」。 (2014/3/16 14:14)
下右:「原発いらない宮城ツユクサの会」、「原発国民投票」。 (2014/3/16 14:14)

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「紅次郎ライブin仙台実行委員会」と呼びかけ人の浅野さん
(情報発信中)。(2014/3/16 15:18) 

  会場には20ほどのブースが出ていた。中に「紅次郎ライブin仙台実行委員会」のブースもあって、紅次郎ライブの呼びかけ人である浅野さんが紅次郎さんのCD『PROTEST SONGS』を配っていた。「紅次郎ライブ」は5月17日に開かれる。

紅次郎ライブin仙台
音楽の力で脱原発と反戦、反貧困を訴えたい!

日時:5月17日(土)19:00開演
場所:ライブ・バー「
カフェ・ド・ルシール
(仙台市青葉区国分町3丁目)
主催:紅次郎ライブin仙台実行委員会
https://readyfor.jp/projects/benisen

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上:主催者代表・鈴木宏一さん。 (2014/3/16 14:11)
中左:武藤類子さん(福島原発告訴団・団長)。(2014/3/16 14:16)
下中:佐々木功悦さん(前美里町長)。 (2014/3/16 14:25)
下右:三人はデモの先頭に。 (2014/3/16 15:15)

  プレイベントが終り、集会は主催者代表の鈴木宏一さん(女川原発の再稼働を許さない! 2014みやぎアクション代表)の挨拶で始まり、ついでゲストの福島原発告訴団・団長の武藤類子さん、前美里町長の佐々木功悦さんが話された。

  武藤類子さんの語り口はとても静かだったが、東北で生まれ育ち、暮らし、そしてここで死ぬであろう私には、かつて「私たちはいま、静かに怒りを燃やす東北の鬼です」と語った武藤さんの言葉に心が震える。

  日本という国において、東北はどのような位置を占めているのか。例えば、小熊英二さんは、太平洋戦争以前の「植民地と勢力圏を中心としたアウタルキー(自給自足)経済」が敗戦によって破綻した後、国内でアウタルキー経済を目指した時代に東北が「米どころ」になった、と指摘する [1] 。文字通り、戦後の東北は旧植民地の代替機能を負わされたのである。
  あるいは、山内明美さんは、東北の置かれた歴史的状況について、天皇制における大嘗祭を取りあげて次のように述べている。

天皇の代替わりの最も重要な儀式である大嘗祭の悠紀に、はじめて東北が登場したのは、1990(平成2)年の秋田県である。それ以前には、東北が大嘗祭に伴う斎国に選定されたことはなかった。あえて天皇儀礼という観点から言ってみるならば、天皇の身体の一部へ東北が摂取され、東北が名実共に天皇の領土としての食国になったのは、20年そこそこの歴史なのである。 [2]

  つまり、太平洋戦争後、食料生産の植民地に過ぎなかった東北は、平成に入って始めて天皇制における日本国の一部になり得たということである。だから、昭和が終る頃、大阪人のサントリーの社長が「東北は熊襲の産地、文化程度も極めて低い」と発言したのは日本国(国民)のありようから考えて当然と言えば言えるのである(熊襲と蝦夷を間違える佐治恵三の低い文化程度はさておいて)。
  だとすれば、原発事故後、それをなかったことにしたい政府は、福島を日本に含めない(含めたくない)という思想をベースに動いていると想定することは容易で、しかるがゆえに、福島の人々よりも東京電力が大切だという政治行動に繋がっていると言える。

  3月17日(デモ翌日、この文を書いている日)に、朝日新聞に次の投稿句が掲載されていた。

ふくしまの棄民に積る涅槃雪
             (福島市)池田義弘  (金子兜太選)



[1] 赤坂憲雄、小熊英二(編著)『辺境から始まる 東京/東北論』(明石書店、2012年)p. 315。
[2] 山内明美「〈飢餓〉をめぐる東京/東北」、同上、p. 256






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Last updated  2024.04.17 09:30:55
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