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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2015.02.22
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 金曜日のデモは休みで、2日遅れての月1回の日曜昼デモである。いつもより早めに昼食を作って家を出たのだが、嫌なニュースが続いて気分は良くない。

 沖縄では辺野古の基地反対の運動が続いているが、その弾圧に米軍が出てきた。米軍シュワブゲート前で抗議行動を行なっていた沖縄平和運動センターの山城博治議長ら二人が、基地の警備員によって拘束されたというのである。二人は名護署に身柄が移されたが、3000人近い人々によって不当拘束への抗議が続いている(東京新聞)。 
 この事件は、基地反対運動に対する自公政府による弾圧に加えて、日本に駐留するアメリカ軍も弾圧の前面に現れたということを意味している。
 報道では沖縄県警名護署も勾留理由はよく分らないのだという。米軍に身柄を引き渡されたので、引き続き拘留しているという。つまり、米軍は日本の法律によらず二人を拘留したということで、アメリカ
駐留軍は日本の法律を越えて行動していることを意味している。

 もう一つの反吐が出るようなニュースは、「防衛省が、内部部局(内局)の背広組(文官)が制服組自衛官より優位を保つと解釈される同省設置法一二条を改正する方針を固めた」(東京新聞)ということだ。
 いわゆる、「文民統制」によって軍部の暴走を防ぐというのは、太平洋戦争の悲惨な敗北から学んで築いた重要な制度であるが、それを放棄しようというのである。安倍自公政権らしく戦前の軍事国家をめざすらしいのだ。

 この二つのニュースは、日本の現状の本質を顕わに示してはいないか。沖縄では、アメリカのために基地を作ろうと自公政権は警察権力(暴力装置)を駆使している。反対運動が強く、業を煮やしたアメリカ軍は直接弾圧の手を下すようになる。
 しかし、米軍の直接暴力は植民地支配への反発が強まるので得策ではない。そこで、アメリカの走狗である自公政権(官僚)は軍事国家化を図り、いずれ警察に代わって日本の軍(自衛隊)独自の判断で国民弾圧の前面に出られるように策動しているのではないか。アメリカの意のままに政策を動かす日本人が政権中枢に居座っているのである。それこそ真性の
「反日」ではないかと腸が煮えくりかえるのだ。

 思えば、長く自民党政権が続いた日本は不幸な国である。ドイツやフィリピンは第二次大戦後の植民地的な占領支配をすでに脱したというのに、独立国家を装っているものの日本はいまだ戦後の占領支配のシステムのままである。「戦後レジームからの脱却」などと阿倍晋三は語るが、それは単に戦前のような軍事国家に戻ることしか意味していない。
 日米安保を通じたアメリカの支配を脱して、アメリカによって大幅に制限されている日本の主権を回復して真の独立国家になることがほんとうの意味で「戦後レジームからの脱却」を意味するはずだ。集団的自衛権などという幻想で、アメリカが世界で繰り広げる侵略戦争に国民を送り込みたい安倍晋三には、到底理解できないことだろうが……

 脱原発デモは、当然ながら、原発推進を強引に進めようとする安倍自公政権に対する反対運動に連動する。脱原発というシングル・イシュウの運動でも、その含意するところは本質的なのである。

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勾当台公園野外音楽堂の集会。(2015/2/22 14:32、33)

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フリートーク。(2015/2/22 14:12~35)

 フリートークでは、まず、先週紹介のあったドキュメンタリー映画『日本と原発』が、仙台上映にむけて具体的に動き出したという報告があった。紹介されたご夫婦が友人を誘って実行委員会を立ち上げたのだ。

 続いて、『言語学者によるメディア・リテラシー研究の最前線』というシンポジウムの案内があった。現在、原発をめぐる報道や安倍自公政権による戦争国家への動きに関する報道などに私(たち)は大いに不満を持っているが、私(たち)の課題は、そのメデイアからどのような情報を引き出せるかということだろう。
 2015年3月22日(日)10~17時に仙台国際センターで開催されるシンポジウムには、「平和と脱原発を考えるためのメディア・リテラシー」、「原発事故と原発をめぐる新聞の姿勢」、「鹿児島県知事の川内原発再稼働承認記者会見について」など原発をめぐる興味深いタイトルが並んでいる。

 宮城県が開いた三回目の「女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会」についての報告もあった。この検討会そのものは、女川原発の再稼働に向けた県のアリバイ証明みたいなもので、物言わぬ(言えぬ?)委員が東北電力の主張をただ聞くだけの会らしいのだが、それでも再稼働承認へのステップにされるので黙過はできないのだ。
 検討会は非公開で進められているが、公開するようにと繰り返し申し入れた結果、県は公開に向けて検討するという段階になったという報告があった。諦めずに交渉することが大事という締めくくりである。

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デモに出発。(2015/2/22 14:39、41)

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勾当台通りへ。(2015/2/22 14:42)

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勾当台通りを渡る。(2015/2/22 14:43)

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定禅寺通りに差しかかる。(2015/2/22 14:48)

 55人のデモは、曇り空の下を出発した。暖かいとはいえ、みんな防寒着で膨らんでいる。デモを歩いている分には問題ないが、写真を撮るため走って交差点を渡ったりしていると、すこし汗ばんでくる。汗をかいてから冷えるという風邪引きのパターンに陥らないように気をつけて歩くのである。

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一番町四丁目商店街で。(2015/2/22 14:54~55)

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それぞれのアピール。(2015/2/22 14:58、15:01)

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ぶらんどーむ一番町で。(2015/2/22 15:00、01)

 日曜日の一番町は人通りが多い。デモと人通りを一緒にフレームに納めたいのだが、デモのかなり先で通行人が道を空けてくれるのでけっこうそれは難しい。

 ベンチに座って、手を振り、拍手をして応援してくれる年配のご夫婦がいた。デモが通りすぎると、立ち上がり、お二人で手をつないで、ゆっくりと横丁に入って行った。そのお二人の姿を眺め続けていて、私はデモに置いていかれたのだった。

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青葉通りを行く。(2015/2/22 15:11)

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東二番丁通りを渡っていく。(2015/2/22 15:13)

 金曜から日曜にデモが移ってすこし間遠になったが、その間、軽い風邪気味だったので休養期間のようにのんびりと過ごした。先週の日曜日(15日)の秋保温泉での中学時代の同級会の幹事をやって、少し疲れていたということもあった。

 太平洋戦争の終戦の年に生まれた私の同級生は、その前後の年代と比べて人数が最も少ない。田舎の小学校、中学校ではほとんどの学年は4クラスあったが私たちだけは3クラスだった。
 1961年3月に宮城県栗原郡瀬峰町立瀬峰中学校を卒業した時は133人だったが、2015年2月15日には死亡23名、音信不通17名となり、残った93名に案内を出して参加者33名だった。多いのか、少ないのか……

 

過ぎゆくものはみな比喩にしかすぎざれどわが望郷をゆく鰯雲
                                                   福島泰樹 [1]


[1] 福島泰樹「歌集 望郷」『福島泰樹全歌集 第2巻』(河出書房新社 1999年)p. 138。






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Last updated  2015.07.14 08:20:26
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