テーマ:皇室(560)
カテゴリ:歴史 傳統 文化
皇位継承の安定化で最も效果的なのは側室制度の復活と宮家の拡充であろう。 ただ、「側室」という名称は改めないと「国民の理解は得られない」と思う。 国民の理解が得られるためには「側室」ではなく、「セレブ」とお呼びするのが宜しいのではないか。ただ、カタカナだと格好が付かないので「畝礼部」という当て字を考えてみた。 次に、宮家の拡充だが、宮家の年間維持費は四千五百万円程度であり、企業で言うと役員の年収程度である。 ただし、有識者会議が出した女系容認案に従うと、宮家の年間維持費が四千五百万円から六千万円に跳ね上がってしまう。従って同じ予算でより多くの宮家を維持しようとしたら男系維持の方がよろしい。 例えば年間の予算が九億円あるとすると、現行制度では二十の宮家を維持出来るのに対し、女系容認案だと十五しか維持できなくなってしまう。 宮家の増設には、二つの方策がある。 一つは現皇族の方々に男子を産んでいただくこと。例えば昭和天皇は側室を設けずに、七人の皇子女を設けられた。 二つ目は旧宮家の復籍である。旧宮家の方々は皇籍を離脱されただけであって、臣籍降下されたわけではない。皇籍離脱も占領軍の差し金であり、復籍は何の問題もない。 現皇族の方々の負担を減らして差し上げたいと願っている人は旧宮家の復籍を支持すべきであろう。 さて本日は皇室典範に関する有識者会議の報告書、六回目。 このたびの「皇位継承問題」に関し、政府に物申すという方は左記のフォームより。 報告書 平成十七年十一月二十四日 目次 はじめに 一、問題の所在 二、基本的な視点
(続き) (三)「長子優先」と「兄弟姉妹間男子優先」 皇位継承順位については、国民が、将来の天皇として、幼少時から、期待をこめてそのご成長を見守ることのできるような、分かりやすく安定した制度であることが求められる。そのことは、ご養育の方針が早い段階で定まるということにもつながる。 皇太子が交代する事態が生じ得ることを意味するものである。〔参考二十六〕 しかも、兄弟姉妹間に生じ得る年齢差を考えると、このような不安定な期間が相当程度継続することがあり得ると考えなければならない。 これに対し、「長子優先」の場合、出生順に皇位継承順位が決まることから、制度として分かりやすく、また、国民の期待やご養育の方針も早期に定まるという点で優れている。 国民が、天皇が男性であることになじんでいる面はあるとしても、以上のような意味での安定性は、最大限に尊重されることが望ましい。 したがって、天皇の直系子孫を優先し、天皇の子である兄弟姉妹の間では、男女を区別せずに、年齢順に皇位継承順位を設定する長子優先の制度が適当である。 三、皇族の範囲 《歴史と現行制度》〔参考二十七、二十八、二十九〕 七世紀末~八世紀初に成立した律令においては、天皇の四世の子孫までが皇族とされていたが、実際の運用においては、奈良時代後半以降、次第に、天皇の子であっても皇族でなくなったり、また、世数にかかわらず皇族となったりするなど、弾力的な取扱いがなされるようになった。 ○ 天皇・皇族の嫡出子及び嫡男系嫡出の子孫並びに天皇・皇族男子の配偶者を皇族とする。 ○ 天皇・皇族の嫡男系嫡出の子孫は、世数を問わず皇族とする(永世皇族制)。 ○ 二世までの皇族男子を親王、皇族女子を内親王とし、三世以下の皇族男子を王、皇族女子を女王とする。 ○ 内親王・女王は、天皇・皇族以外の者との婚姻により、皇籍を離脱する。 ○ 皇太子・皇太孫以外の親王はやむを得ない特別の事由により、また、内親王・王・女王は、その意思に基づき、又はやむを得ない特別の事由により、皇籍を離脱する。これらの離脱に際しては、皇室会議の議によることを要する。 ○ 天皇・皇族は養子をすることができない。 ○ 皇族以外の者は、女子が天皇・皇族男子と婚姻する場合を除き、皇族とならない。 皇族の規模を適正に保つための仕組みについては、現行制度では、その範囲を法制度上限定することは困難という判断により、永世皇族制をとりつつ、皇籍離脱制度の運用により、皇族の規模を調整するという考え方をとっている。その際、上記の「やむを得ない特別の事由」による皇籍離脱には、規模調整のための離脱が含まれると解されている。 (一)皇族の範囲の考え方 皇族制度は、世襲による皇位継承を確保するとともに、一定の場合、天皇の国事行為を代行するなど天皇の活動を支えるため、天皇の親族を皇族とし、制度上、一般の国民と異なる地位とするものである。皇族の範囲に関しては、皇位継承資格者の安定的な存在を確保することを大前提にしつつ、皇族は特別な地位にあること、財政的な措置が伴うこと、皇族の規模が過大となった場合には皇室としての一体性が損なわれるおそれがあること等の見地から、皇族の規模を適正に保つことが求められる。女子や女系の皇族に皇位継承資格を拡大した場合においても、このような要請を満たす制度とする必要がある。 (続く) 【追記】 「畝礼部」というのは勿論冗談なのだが、それらしい書き方をしなかった為に、真に受けてしまった人も居るようだ。誤解無きよう念の為ここに明記しておく。 平成十七年 十二月十八日 T・レックス「ジンクアロイと朝焼けの仮面ライダー」を聴きながら コメント・トラックバックは予告無しに削除する場合があります。あらかじめご了承下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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