川村けんとの「いい加減にします！」

　旧暦一月廿五日、初天神、道真左遷。睦月むつき、草木萌えいずる。

市職員、病気療養中のハズが…陸上大会四百メートル優勝

《なんと本人のブログで報告？》

　長野県塩尻市の男性職員が、療養休暇中に陸上大会で優勝していたことが二十四日、分かった。四百メートルで優勝して地元紙に名前が出てしまい、同僚らが見つけてビックリ。「練習はしていない」という割には見事な成績だ。市は口頭で注意したが、給料は丸々もらっていることから「税金泥棒！」などと苦情が殺到している。
　公務員の病欠問題が世間を騒がせる中、登場した体力勝負の《病欠走り屋》は、塩尻市のスポーツ振興課の二十代半ばの男

性職員。「中高と陸上部に所属し、採用六年目くらい。陸上大会にもちょくちょく出てそこそこの成績がある」（同市）というアスリートだ。
　市人事課によると、職員は六月下旬、精神的な病気から精神科医の診断書を提出。「食欲がないし気力もない。部屋から出る気もないし、好きな陸上の練習をする気もない」などと説明し半年間の療養休暇を取得した。
　通院しながら療養しているはずが、十月上旬に行われた県の陸上大会にピンピンと参戦。高校生以上の男子四百メートルの部に出場し五十三・七秒で優勝、百メートルは十一・九秒で三位。土のグラウンドにもかかわらず、なかなかのタイムをたたき出した。
　おかげで地元紙に名前と記録が出てしまい、同僚らが見つけて「あれ？ 病気なのに」と仰天。人事課長らが呼び出したと

ころ、職員は「自宅にいると気がめいる。たまたま大会があったので出た。練習はしていない。二度と誤解を招くことはしない」などと謝罪。人事課は「まわりから見ればふさわしくない」と口頭で注意したという。
　療養休暇中なので基本給は丸々ゲット。問題が発覚してから悪事千里を走り、市には苦情電話が殺到。「処分はどうなっているのか」「注意だけでいいのか」のほか「練習なしでこの記録なら、練習したら五輪に出られる」という皮肉も。
　本人が書いたと思われるブログもあり、同大会の四百メートルでの優勝を報告した上で「明後日は別の大会で多治見市へ行きます」と他大会や全国大会の出場もツラツラ。「きょうはスピード持久力のトレーニング」と練習の内容も綴っていた。
　虚偽申請のニオイもするが、人事課は「ブログは確認していない。練習は本人がしていないと言っているし。部屋にこもり

がちだったのが、大会に出場したということはある程度気持ちが楽になってきたのでは」と前向きで処分も未定とか。健全な肉体には健全な精神が宿るということか？

　（平成十八年十一月二十五日 午前九時四十六分 産経新聞）


【正字正假名遣ひ】舊暦一月廿五日、初天神、道眞左遷。睦月むつき、草木萌えいずる。

市職員、病氣療養中のハズが…陸上大會四百メートル優勝

《なんと本人のブログで報告？》

　長野縣鹽尻市の男性職員が、療養休暇中に陸上大會で優勝してゐた事が二十四日、分かつた。四百メートルで優勝して地元紙に名前が出てしまひ、同僚らが見つけてビックリ。「練習は

してゐない」と云ふ割には見事な成績だ。市は口頭で注意したが、給料は丸々もらつてゐる事から「税金泥棒！」などと苦情が殺到してゐる。
　公務員の病缺問題が世間を騒がせる中、登場した體力勝負の《病缺走り屋》は、鹽尻市のスポーツ振興課の二十代半ばの男性職員。「中高と陸上部に所屬し、採用六年目くらゐ。陸上大會にもちよくちよく出て其処其処の成績がある」（同市）と云ふアスリートだ。　市人事課によると、職員は六月下旬、精神的な病氣から精神科醫の診斷書を提出。「食欲がないし氣力もない。部屋から出る氣もないし、好きな陸上の練習をする氣もない」などと説明し半年間の療養休暇を取得した。
　通院し乍ら療養してゐる筈が、十月上旬に行はれた縣の陸上大會にピンピンと參戰。高校生以上の男子四百メートルの部に出場し五十三・七秒で優勝、百メートルは十一・九秒で三位。

土のグラウンドにもかかはらず、なかなかのタイムをたたき出した。
　おかげで地元紙に名前と記録が出てしまひ、同僚らが見つけて「あれ？ 病氣なのに」と仰天。人事課長らが呼び出したところ、職員は「自宅にゐると氣がめいる。偶々大會があつたので出た。練習はしてゐない。二度と誤解を招くことはしない」などと謝罪。人事課は「まはりから見ればふさはしくない」と口頭で注意したと云ふ。
　療養休暇中なので基本給は丸々ゲット。問題が發覺してから惡事千里を走り、市には苦情電話が殺到。「處分はどうなつてゐるのか」「注意だけでいいのか」のほか「練習なしで此の記録なら、練習したら五輪に出られる」と云ふ皮肉も。
　本人が書いたと思はれるブログもあり、同大會の四百メートルでの優勝を報告した上で「明後日は別の大會で多治見市へ行

きます」と他大會や全國大會の出場もツラツラ。「けふはスピード持久力のトレーニング」と練習の内容も綴つてゐた。
　虚僞申請のニオイもするが、人事課は「ブログは確認してゐない。練習は本人がしてゐないと言つてゐるし。部屋にこもりがちだつたのが、大會に出場したと云ふことは或程度氣持ちが樂に成つてきたのでは」と前向きで處分も未定とか。健全な肉體には健全な精神が宿ると云ふことか？

　（平成十八年十一月二十五日 午前九時四十六分 産經新聞）

　愛子内親王殿下は男系女子なので、民間男子との間に設けられた御子様は「女系」でも「男系」でもない。

　従って今次の皇室典範改正問題の論点は「女系天皇を容認するか否か」ではなく「男系天皇を放棄するか否か」である。