テーマ:旅するシーカヤック(153)
カテゴリ:カヤック
朝、体育館に敷いたシュラフの中で目覚める。 天気は良いが、少し風が強いようだ。
時間を確認し、シュラフを片付け、朝食のパンを食べ、朝のスタッフミーティング。 どんな一日になるのか、楽しみだなあ。 *** ミーティングを終えると、会場設営の最終準備。 日よけのテントを立てたり、スピーカーをセットしたり、参加賞を運んだり。 次は、初心者向け体験教室の準備だ。 メインのインストラクターをされる方と一緒に、パドルやPFDを運んだり、流れを打ち合わせたりで時間が過ぎて行く。 そのうちに受付も始まり人が増えてきた。 あーこれから本番だなあという実感がわいてくる。 *** 開会式を終え、10時にはシーカヤックマラソンのスタート。 10時半からは、担当する初心者カヤック体験教室! 受付スタッフ3名、インストラクター2名で、12時半まで、30分刻みで計4回の体験教室をやるのだ。 まずは1回目。 大人から小学生のお子さんまで、8名の方が参加して下さった。 あー、よかったー。 集まっていただき、まずは挨拶。 PFDを着け、カヤックのフットレストを調整してもらった後は、パドルを渡して陸上での漕ぎ方講習。 みんなの前で、メインのインストラクターがやって見せ、私は一人一人を廻ってパドルの持ち方や、漕ぎ方をアドバイスする。 次は海へ。 1回目の体験教室はお子さんが多く、カヤックも初めての方ばかりなので、みんなワクワクドキドキしているようだ。 皆さんをしっかりと見守れるように、先に海に出る。 *** 全員が浜を離れ、パドルで漕ぎ始める。 小学生の女の子。 始めてなので、なかなかまっすぐに進めない。 周囲を確認しつつ、その子のカヤックに近づき、『右を漕いでみようか』、『パドルをもう少し自分の方に回してみようか』などなど、教えてあげる。 その子に、『どう、楽しい?』と聞くと、その時はちょっと不安そうな顔をしていた。 パドリングが始めてのお父さん達も、次第に慣れてきたようだ。 そのうちに、子供達もパドリングのコツが分かってきたみたいで、最初に不安そうにしていた女の子も、まっすぐ進めるようになり、自分の曲がりたい方向に曲がれるようになってきた。 『すごいねえ、上手くなったじゃない!!!』 と声をかける。 『どう、楽しい?』と聞くと、『うん、すごく楽しい!』と笑顔で応えてくれた。 あー、良かったあ。 他の子供達も、お父さん達も、みんなが楽しそうだ。 笑顔が良いねえ。 よかった、よかった。 *** それにしても、子供達を見ているとその上達の速さに驚かされる。 大人だと、パドルの持ち方がどうだとか、角度がどうだとかいろいろ考えてしまうところを、おそらく彼ら/彼女たちは、自分が漕いだ時の反応を体で感じ、感覚的にではあるが確実に学習を重ねているのだろう。 30分の講習が終わる頃には、お父さんよりも早く漕ぎ進める、とてもきれいなパドリングになっているのだ。 HORIZONさんのブログにも書かれていたが、パドリングスキルが上達するには、素直であることが大切なんだなあということを実感させられた。 俺もこれから素直になろう!!! *** 30分の時間が来て、浜に戻る。 皆さん、楽しかったと言っていただけた。 『お疲れさまでした、そして、ありがとうございました。 また機会があったら、ぜひシーカヤックに乗ってみて下さい!』 人に喜んでもらえる事が、こんなにうれしい事だったとは。 うーん、ボランティアスタッフとして参加させていただいてよかったなあ。 *** 2回目、3回目も無事に終わり、本日最終の体験教室。 この回の参加者の方々は、少しでも漕いだ事のある経験者ばかりだったので、しばらく様子を見た後にメインのインストラクターと相談して、近くの浜にまで足をのばす事にした。 この回も皆さんに喜んでいただき、初心者向けの体験教室は無事終了! 休憩無しの4回連続、計2時間のサポートだったが、疲れたというよりは、喜んでいただけた充実感でいっぱいだ。 *** 閉会式、昼食、片付け。 地元で始めての大きなシーカヤックイベントだったが、スタッフとして参加させていただく機会をもらって本当に良かったと思う。 これからも、瀬戸内にシーカヤック文化が広がり、その文化が深まり、さらには地域の方々にもシーカヤックが認知されて行く事を願っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 24, 2006 07:56:56 PM
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