カテゴリ:エヴァ
先週、BSプレミアムで視聴。 学生の頃、VHSやらフィルムコミックで何回か見ていたので、内容は把握していたにも関わらず、結局、最後まで見入ってしまった。 ただ、やっぱり、重苦しいして、気持ち悪い。 地上波という拘束を投げ捨てた当時のエヴァが如何にきついかという話。 これに比べたら新劇「Q」の方が遥かに見やすい。 ・25話 「Air」 「今の自分が絶対じゃないわ。あとで間違いに気付き、後悔する。私はその繰り返しだった。 ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ……でも、その度に前に進めた気がする」 TV24話までの「人vs使徒」を終えたNERVは「人vs人」へ。 「人類を守る正義の味方」だった筈が、突如、「人類を滅ぼすテロリスト」として扱われる無慈悲さ。 それまで使徒に蹴散らされるだけだった戦略自衛隊にNERVが一方的に虐殺されるという皮肉過ぎる顛末。 その一方で、精神崩壊を起こしていたアスカは母の魂を弐号機の中に見出して復活。 それまでの鬱憤を晴らすかのごとく戦自を蹴散らす弐号機ですが、そこへ量産機9体が飛来。 弐号機が絶望的な死闘を繰り広げる中、ミサトは自らの命を賭してシンジを再起させる。 だが、ようやく初号機を覚醒させて飛び立ったシンジが観たものは、無惨に食い散らされた弐号機の姿だった……。 この一連の流れ、本当に完成されてて凄く良く出来てると思います。 一気にクライマックスへ向かっていく勢いが強烈で、何回観ても引きこまれます。音楽もぴったりです。 あと、TV版のエヴァって人が死んでるシーンをほとんど直接描写しないんですよね。それは新劇場版でも同様。 (ゼルエル戦でシェルターにいた人が弐号機の頭部に潰された時ぐらい?) 旧劇場版では、NERV職員は片っ端から刺殺され、銃殺され、焼殺されます。 弐号機は左目を潰され、腸を食いちぎられ、全身を槍で貫かれ、最後には八つ裂きにされ、ポイされます。アスカとシンクロしたまま……。 それらの描写を容赦なく描写しているのがこの25話です。それだけでもとんでもないです。 あと、ミサトさんを失い、せめてアスカだけでも守ろう……と出撃するシンジ君は初号機のフォルムも相まって、凄く「デビルマン」ですね。その報われなさも含めて……。 不動明「人がいる!美樹!きみがいるかぎり、おれは悪魔にはならん!」 ※補足ですが、TV版25話「終わる世界」でも、ミサトさんが血を流して倒れている姿やLCLに浮いているリっちゃんの姿が描写されています。 今、考えると「Air」の一部先行放送みたい。シンジ、アスカ、レイの心理も描かれているので、旧劇場版を観る前に一度見ておくといいかも。 ・26話「まごころを、君に」 「ダメ、碇君が呼んでる」 ゲンドウを拒絶してシンジ君の元へと向かうレイ。 ゼーレの目指した人類補完計画の真実とその顛末。 「僕を助けてよ!僕を見捨てないで!僕を殺さないで!」と必死に叫ぶシンジ君をアスカは「嫌」と断固拒否。 それでも他者のいない世界を拒絶し、ふたたび元の世界へと戻ることを望むシンジ。そして、アスカもまた人の姿を取り戻す。 母との別れ。宇宙へと去っていく初号機。地上に墜ちた量産機の残骸。レイの幻影。 シンジ君とアスカ以外、どうなったのか全く分からない崩壊した世界。 「気持ち悪い」 改めて見ても、さっぱりわからん(苦笑) やっぱり、26話って観客を楽しませるために作られた作品ではないですね。それだけはハッキリわかります。 この辺りは、考察サイトを観た方が面白いですね。 勿論、考察サイトを観た上で改めて映画を見直して何か見つけられれば、尚良いのですが……。 改めて、旧劇場版を観て思いましたが、25話だけなら普通に面白く、26話になると一気に難しくなる作品ですね。 実際、中学生だった私はこの映画を誰かに勧めたりしませんでした。 ただ、不思議なことにその後も漫画版の連載は読みましたし、PS2の「エヴァ2」も飽きるほど繰り返しプレイしました。 私はエヴァという作品、キャラクターがそれだけ好きだったんだと思います。 だからこそ、新劇場版を観た時、「こんなに見やすくて盛り上がれるエヴァが出来るとはなぁ」と感嘆しましたし、先日漫画版の結末を読み直した時には「やっぱり旧版のエヴァも面白かったんだなぁ」と感動しました。 人を選ぶ作品なのは間違いないですし、旧劇場版はやはりおすすめできませんが、エヴァの面白さは否定できませんね。 というか、エヴァ2久しぶりにやりたくなってきました。あれ、かなり遊び応えあると思うんですよねぇ。 GWは自宅待機になりそうですし、また、シンジ君かレイになって色々遊ぼうかなぁ(-- 余談:全然関係ないけど、竹箒日記でも新劇観た時の衝撃がこれでもか、と書いてあって思わず、ニヤニヤしました(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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