カテゴリ:感想
まず、結論から行くと、期待以上に面白かった。 以前の劇場版を見ていたので、今回も同じ様に、規模の大きい事件をいつもの公安のメンバーが解決するお話なのだろう……ぐらいの気持ちでした。 おや、と思われたのは、中盤に差し掛かった頃、外人の夫婦と、それに寄り添う日本人の青年が出てきた時。 その時になって、ようやく、本当にようやく、気づいた。 「あ、これ、PSYCHO-PASS 3 の前日譚だ」と。 ……いやまぁ、うん、そうだよね、そらそうだよ。 だって、「慎導先生」だし。これ、アラタのお父さんじゃん。 そして、ラストシーンのアレを見て、ようやく思い出したよ。 「そういや、朱ちゃん、牢屋にぶち込まれてたっけ」って……。 ……。 いかん、完全に「PSYCHO-PASS3」の話、忘れてた。 寧ろ、「劇場版 PSYCHO-PASS」の記憶はビンビン残ってたから、時系列に違和感感じてなかったけど……そうだよね、普通に考えて、朱ちゃんが現役って時点で過去編なの確定じゃん。 まぁ、何でこんな印象になったかって自分でもなんとなく気づいてて。 要は、自分の中で決着ついてなかったんですよ。「PSYCHO-PASS3」以前の「PSYCHO-PASS」シリーズに。新人執行官・朱ちゃんとシビュラのお話に。 なのに、「PSYCHO-PASS3」を見たら、主人公は変わってるし、コングレスマンとかインスペクターとか新しい仕組みが出て来るし。 新しいキャラ、新しい仕組みが出るのは良いんだけど、朱ちゃんが逮捕された理由も謎だったし、シビュラの話と彼女の決着が付いたようにも思えてなかったので、なんか宙ぶらりんな印象だったんですよね。 でも、今回の映画を見て、「あ、こういう構想だったのね」と。こういう構想の下、「PSYCHO-PASS3」という新シリーズは作られたのね、と。 であれば、納得できました。 これで朱ちゃんとシビュラの話は決着が付いたんだなって。後は、朱ちゃんと狡噛パイセンの再会(救出?)だけだけど、それはただのイベントであって、お話のテーマにはならない。 「シビュラは悪!破壊!!」とかじゃなく、「シビュラは神!服従!!」でもなく、「シビュラと共生して生きていく。だからと言って、服従なんてしない。私は……」という彼女なりの反抗というか、ケジメの付け方が、朱ちゃんなりに成長したなって。まぁ、狡噛パイセンが「馬鹿野郎っ!」って怒鳴りたくなる気持ちも分かる。分かるけど、あれは溜飲下がりましたね、本当。 視聴者として予想を良い意味で超えられました。沖方先生には脱帽です……d(== 他の旧メンバーも大活躍でねぇ……相変わらず、狡噛とじゃれ合うギノが可愛い。義手が必殺兵器みたいになってたのは、強過ぎてちょっと笑っちゃったけどさ。あと、ドミネーターがブラックホールクラスターみたいな(苦笑) 後は、美佳ちゃんね。本当、可愛い、あの子。
「勘違いしないでくださいね!」とか「政治家の真似事なんてしてないで、早く帰ってきてください!」とかグチグチ言うくせに、後方支援はきっちり全部やってくれるんだよね。シビュラも説得して援助を要請するし。狡噛とは違う意味で、朱ちゃんとはベストパートナーだったよね、この娘も。まぁ、「PSYCHO-PASS2」で壊れた時が一番印象に残ってますけども(苦笑) にしても、今回は美術面がところどころ「イノセンス」っぽく感じましたね。出島の辺りとか。あれはやっぱり意識してだったんでしょうか?(・・
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最終更新日
2023年05月29日 22時14分22秒
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