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今日も他人事

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2023年08月26日
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カテゴリ:特撮
先日、『555』TV版の無料公開が終わりました。お疲れさまでした(パチパチパチ)

……本当は、先週、劇場版(パラダイスロスト)が無料公開されるかな、と思ってたのですけどね。『龍騎』みたいに。ちと残念。




さて、『555』です。

懐かしい。本当、懐かしい。当時は、ピッカピカの(大学)一年生でした……そして、人生、初めて、リアタイで頭から最後まで追いかけた仮面ライダーがこれ。『龍騎』は途中からでしたし。

そんな訳で、個人的に思い入れはあります。人生観にも大分、影響受けたと思いますし。設定とキャラだけなら、『剣』や『クウガ』よりも好み。

ただ、お話として、人にお薦めできるかと言うと……正直、悩ましいかなって。特に中盤以降、カイザとラッキークローバーが本格的に出て来るようになってから。

この辺りから、正直、話が何処に向かっているのか、よく分からなくなってくる。同じ所をグルグル回ってる感じ、というか。

で、あれやこれやしてる内に終盤に近付くと、結花や巧がオルフェノクであることが人間側にも判明。その内、「人間対オルフェノク」の構図が鮮明化し、結花の死をきっかけに、木場さんがオルフェノク側に転向。

この辺はね、非常に分かりやすいんです。おそらく、ここから「人間対オルフェノク」が激化するんだろうなって。

と、思うじゃないですか。

ならないんだな、これが。

……ここから、オルフェノクの寿命やら「王」の存在やらが語られ出し、なんやかんやしてる内に、草加が殺され、木場さんとたっくんが対決し、最終的には木場さんが犠牲になる形で「王」を倒し……おしまい。

……(==

いや、なんだろう。あ、終わったなってなる、最終回でしたね……。

なんか『555』の特徴って、この「前に進んでる感じがしない。でも、実際は成長してるよ。内面的にはね」なところかなって。そこに妙にリアリティがある、というか。

例えば、『クウガ』って全てが前に向かって進み、収束していく感じなんですよね。古代文明の謎が解明され、クウガが強くなり、警察も改善され、グロンギのゲゲルが進み、そして、最後はダグバとアルティメットフォームのクウガの雪原での一騎打ち、そして……っていう。これ、物語としては非常によく出来てると思うんです。始まりから、終わりまで、きちんと提示されてて。



『龍騎』も、ちょいちょい迷走してはいるし、残ってる謎は多いんですが、大本にある「13人のライダー同士の潰し合い(強いライダーだけしか生き残れない)」という全体像が決まってるし、「優衣の誕生日までに決着をつける必要がある」っていうので、一応、終着点が見えてるんですよね。「何故、神崎士郎はライダーバトルを仕掛けたのか」っていう謎と「最後の勝者は誰か」っていう顛末はお出しされてるので。



では、『555』は?

ライダー達と悪の組織(スマートブレイン)の対決?
人間と怪人(オルフェノク)の全面戦争?
オルフェノクが現れた理由?「王」の正体?

……違うんです。そんなものは正直、どうでもよい。

何故かと言えば、『555』において、大事なのは「人間」と「元人間(オルフェノク)」達の織り成す人間模様であって、それ以外は何もかも枝葉だから。



極論を言ってしまえば、「最初の六人(乾巧、園田真理、菊池啓太郎、木場勇治、長田結花、海堂直也)」+「草加雅人」の七人を中心とするヒューマンドラマを描く為のギミックでしかない。

何故、そう言い切れるかといえば、劇場版と小説版にも登場してるのが、この七人だけだから。

そして、突き詰めた話、TV版も劇場版も小説版も、実は同じストーリーだったりします。

置かれている状況や設定が一部、違うだけで。つまり、

 ・死んだ人間が「オルフェノク」となって生き返る世界
 ・多くのオルフェノク達は人間を襲って仲間を増やそうとしている。ただし、木場勇治は、それを拒んでいる
 ・ファイズに変身する乾巧は人間として振舞っているが、はぐれのオルフェノク(人狼)
 ・カイザに変身する草加雅人が、最終的にオルフェノクに惨殺される(因果応報)
 ・仲間(長田結花)の死を切っ掛けに、木場勇治が人間に絶望する
 ・絶望した木場勇治を友人となった乾巧が倒す
 ・乾巧の正体がオルフェノクであることを知っても、(最終的に)園田真理は受け入れる


なんです。全部、これ。本当に、全部これなんです。

これは話がワンパターン……とかではなく、おそらく、『555』の中核なんです。だから、変えようが無い。

逆に言えば、それ以外の設定やキャラクターは幾らでも替えがきくのだと思います。

だから、劇場版に流星塾やラッキークローバーがいなくても問題ないし、TV版にエラスモテリウム・オルフェノクや「帝王のベルト」が無くても成り立つ訳です。なんだったら、小説版にはスマートブレインさえ存在しませんしね。あと、デルタも。代わりに、量産型カイザとか出て来たり。

もう完全に、小道具なんですね。数合わせというか。

例外は、TV版のラッキークローバーの琢磨くんとエビ姉さん。余りにもキャラ濃過ぎて、あの二人の存在感、半端ない……下手すると、啓太郎や真理よりもキャラ立ってましたし。だから、最終話まで退場する事なく出続けたんだろうなって。ラストも美味しい役を貰えてましたし。

後は、澤田亜希かな。小説版込みなら木村沙耶も。小説版のヤンデレ沙耶ちゃんは強烈なので、一読の価値ありd(ーー

そういえば、TV版の『555』って「子供向けじゃない」「ニチアサ向けじゃない」って苦情が来たって聞いたことがあるんですけど。

でも、私からすると、TV版こそ「ニチアサ子供向け」にフィルターを掛けられた『555』って印象なんですよね。

そういうフィルターを一段取っ払ったのが劇場版であり、全て取っ払った本当の『555』が小説版なんだろうなって。





この小説版は、とにかく凄まじいの一言。

監禁、虐待、性暴力、妊娠、四肢切断、ヤンデレ、惨殺、etc、etc……

エログロナンセンス極まりないんですが、不思議としっくり来るのは『555』自体が、初めから大人向けな作品だったからだと思うんですよね、素材的に。アマゾンズとかと同じで。

それを一生懸命、一般向けにしよう、子供向けにしようとした結果が、あの「TV」版だったんじゃないかなって。

……なので、小説版は好きなんだけど、これはこれでオススメし辛いって言うね(苦笑)

そういう意味だと丁度良いのは劇場版かなって。





あれは、本当、良い塩梅。バトルシーンも滅茶滅茶、格好良いし。サイガが首を掻き切るポーズで、カイザを挑発するシーン、大好き……BGMもまたいいんだわ……。



そんな訳で、今回、TV版で『555』に興味持った人は、是非、劇場版見て欲しいし、TV版だとちょっと物足りない……って感じる人は小説版、読んで欲しいですね。本当、容赦ないから。

逆に、TV版が好きな人は小説版、読むのは止めといた方が幸せだと思うよ……(==

※補足1 二つの強化フォームの差



やっぱり、圧倒的にアクセルフォームが格好良いなって。時間制限という分かりやすいデメリットも受け入れやすいし。

逆に、ブラスターフォームは……。

シンプルなデザインはファイズらしくて悪くないし、全身にフォトンブラッドが満ち満ちてて、視覚的に強い事は分かり易いんですが。

特にデメリットもなく強い割に、あまり使われてないんですよね、この形態。

あまりに高出力過ぎて使用者(巧)の生命が脅かされる、とか、二回以上使うとファイズギアが壊れる(だから、中盤と最終回しか使用できない)、とか、そういう理由があった方が視聴者的には納得出来たかな、という気も……まぁ、物語的にはどうでもいい話ですけどね。


※補足2 風化してしまったカイザとデルタの設定



個人的に、残念だったポイント。

カイザギアは「人間が装着すると変身解除後に死ぬ」、デルタギアは「人間が装着すると精神汚染が進む&人外の力を得る」という強烈なデメリットがあったのですが。

中盤以降、この設定が全然、機能しなくなっちゃったの地味に残念。

カイザは映画版のネタとして拾われたので、まだ良いんですが、デルタのデメリットは上手く拾われてたら面白かった気もするんですけどね……やっぱり、枝葉だからかなぁ……


※補足3 オルフェノクの寿命と「王」




これ、結局、なんやねんという話なんですが。

メタ的な話、おそらく、TV本編ラストの舞台装置以外の何者でもないんと思うんですよね。『龍騎TVSP』に出て来たコアミラーと同じで。

要は、「コアミラーを破壊して戦いを終わらせるか、戦いを続けるか」っていう選択を迫るというお話が作れる。それと同じように「王を殺すか、守るか」「寿命を受け入れるか、拒否するか」っていう選択を迫れる訳ですね。

そこで対立関係を作ったり、葛藤させたりしつつ、最終的に巧と木場さんの共闘関係を作る為の都合の良い敵役(劇場版のエラスモテリウム・オルフェノクと同じ立ち位置)にも出来て丁度、良い。

だから、正直、深く考えても仕方ない、というか。

だって、本当に根幹に関わる大事な存在だったら、劇場版とか小説版とかでも触れられると思うんですよ。それこそ、『龍騎』の優衣ちゃんみたいに。

でも、同じストーリーラインの各媒体で一切触れられてないので、まぁ、そういうことなんだろうなぁって。あくまで、TV版のお話作りの為に存在してた設定なんだろうなって。

……これで終わっちゃうと、ちょっと寂しいので、余談でも。

そもそも、オルフェノクってオルフェウス+エノクから来た造語っていうのは有名な話なんですけど、要は「蘇り」なんですね。

そして、蘇ったら、何故か、異形の姿に変身できるようになった、と。

ただ、この状態にはどうも寿命があるようで、その内、灰化してしまうのですが、どうやら覚醒した「王」の力でなんとかなる、と。

で、最終回で明らかになったのが「王(アークオルフェノク)」と、その抱擁を受けたエビ姉さんは完全に人間の部分が消滅するという演出が行われた、ということです。その結果、どうやら、エビ姉さんはこの寿命問題から解放された(らしい)と。

……ここで問題なのは、人間の部分が消滅すると、何故かオルフェノクの寿命が解消される、という点です。

なんで、人間の部分が無くなると、寿命が解消されるんでしょう?

人間の部分があったから寿命もあったし、ダメージを受けると灰となって消滅してたという意味でいいのか。

それとも、人間とオルフェノクの半端な状態だったから、寿命という限界があったのか。

考えられるのは二つで、
「人間要素を排除する形で、不完全だった肉体が改善され、寿命という不具合を解消した(上位進化)」
または
「完全に生物ではなくなったので、そもそも、死という概念を持たない(不死者)」
のどちらかだと思われます。

そもそも、オルフェノクって良く分からないんですよね。

自分達では新人類と称してますけど、本当に生物としての進化系なのか、それとも、死んだのに動いているという神秘的な事象なのか。

どうしたら「王」が生まれるのか、何故、「王」なら寿命を解消できる、とスマートブレインの人達が知ってたのかも分かりません。

分からない。分からない。

だって、お話を作る為の舞台装置だから。

……。

まぁ、最終回でブラスターフォームのクリムゾンスマッシュの直撃でも無傷だったことを考えると、「王」って不死者なんじゃないかなって。

だから、生と死の狭間を彷徨ってるオルフェノク達に「完全な死」を与える事も出来るし、「永遠の生(不死者)」を与える事も出来るのかなって。

……でも、没案でエビ姉さんの眼の前で「王」が灰になるっていう話を聞いた事もあるので、正直、よく分かりませんね……(==










閑話休題。





どきどき……。





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最終更新日  2023年08月27日 00時12分55秒
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