テーマ:ゲーム日記(30504)
カテゴリ:TYPE-MOON
■巌窟王モンテ・クリスト
イドモンゲットだぜ! 危なかった。天井が無ければ、スッカラカンだったかもしれぬ……ベ、別に運営に感謝なんかしてないんだからね!?(><; この天井機能が2016年から実装されてればな……はぁ……。 とりあえず、エドモンと併せて聖杯1個だけ入れときました。性能的に不満はないです。イド攻略時もボスアタッカーとして活躍してくれてましたし。 しいて言うなら、エドモンは「呪い」付与なのに、イドモンの方は「やけど」付与な理由が謎なぐらいか。変に分けずに「呪い」と「やけど」、まとめて付与しちゃダメなのかしらん。恩讐の炎なんだし、二人とも。
■不可逆廃棄孔イド 個人的には結構、好みのお話。面子的にも主題的にも。ちょっと、文章がくどいかなぁ……って感じはしましたけど(^^; 仲間内(私含めてもう3人しかやってないけど)での評価は一人は絶賛、もう一人は「やりたいことは分かるけど、面白くない」って感じで、半々でしたね。 仕掛人がエドモンであること自体は、そこまで驚きはなかったかな。元々、監獄塔の時もそうだったしね。「乗り越えろ。お前なら、やれる」って。全く、そういう奴だよな、君って男は。 なので、プレイヤー的にはどんなに陰惨な殺人事件を描かれても「まぁ、でも、エドモンやから、なんか理由あるんやろうなぁ」という謎の信頼感があって、「何故、エドモンがこんなひどいことを……!?」みたいにはならんというか。カリ伯父が「怨敵・巌窟王こそが仕掛人!そして、私は人理の味方!」って幾らうそぶいたところで「せやかて、伯爵」としかならんよね。これで本当に巌窟王(モンテ・クリスト)がガチにぐだを殺しに来てて、カリ伯父が本当に味方だったら、予想外過ぎて面白かったんですけど、結局、「巌窟王による試練。カリ伯父は、それを利用して、ぐだを始末しようとしてた悪党」だったので、「せやなぁ」以上の感想が出んかった^^;
あ、でも、最後の「実はぐだの内面(廃棄孔)に悪性情報化していたカリ伯父が寄生していた」っていうのは面白かった。契機が第二部第6章でトリ子にかけられた「失意の庭」だったっていうのも、カリ伯父の悪性情報化が5.5章(平安京)の裏話(カリオストロvs蘆屋道満)が原因ってのも。 まぁ、それならそれで、第7章とかでも片鱗を見せて欲しかった気もするし、イドで制服トリ子にも出てきて欲しかったかも。正直、オッキーとかマンドリカルドとかスカサハが出た理由もよく分かんなかったし。ファンサ以外の意味あったのかしら、あれ……(==; ここ、ぐだ子が怒ってることに今一、乗れなかったかな。何故かといえば、目の前にいる母親も妹もマシュさえもプレイヤー的には「偽物」としか思えんのよね。これがサーヴァントじゃなくて「本物の親」で、「本物のマシュに化けた誰か」だったら、こっちも「おおう……」ってなったかもしれない。ぐだに同調して怒りを掻き立てようにも、私の中には「偽物ではなぁ」って気持ちがあって、今一、怒れんかった。 終盤でアヴェンジャーズの子達とお別れするのも、私的には「皆、ありがと!これまで、ご苦労さん!!後は、任せろっ」だったんだけど、ぐだが凄いぐずってて「しょうがないにゃあ、ぐだちゃんは。もうお別れの時間だよ?バイバイしようね?」って、なんちゅーか保母さん?の気分だった(苦笑) ……改めて思ったけど、私はとっくの昔に「ぐだではない」し、『FGO』も「私の物語」ではなく「ぐだの物語」だなぁって。何故なら、私の感情、選択は、劇中に一切反映されない物語だから。まぁ、『FGO』に限った話じゃないんですけどね。 そうなると、私(プレイヤー)は何者か、ということになり……言ってしまえば、主人公にくっついている背後霊以外の何者でもないんだろうなぁって。ちょうど、今回のシナリオで登場したエデのようなポジション。 これに関しては、気づいたことがあったので、後で補足します。 ホロリ。
■復讐の是非 復讐。私の好きな言葉です。 ちなみに私は途中まで、「復讐を否定する」ぐだと「復讐を肯定する」ぐだオルタの戦いになると思ってました。鏡の中の、もう一人の自分とのね。 その上で、復讐に駆られたぐだでは、これからの戦いでは勝てない。取り返しのつかない戦いになる。だから、復讐に駆られた戦いはするな、みたいな。実際は、あんまり関係なかったね(苦笑) という訳で、予想と違いましたけど、中々良かったです。 私見ですが、『FGO』は、やはり、心の勝負であるべきでしょう。 心の勝負において、何を糧に戦い続けるのか。 使命感なのか、正義感なのか、それとも―― 憎悪、悲嘆、復讐。それもまた、立派な戦うべき目的です。 しかし、それを否定するのもまた大事な考え方ではあるかと。 ……ただ、だからと言って、復讐を完全否定するのも、なんか違うなぁとも。 最終的に、良い子ちゃんのぐだが復讐を否定するのは、そりゃそうだよなぁとなるんですけども、所詮、"本物を、本当に、奪われてない"ぐだがどれだけ復讐を否定したところで、「そりゃ、君にとっては、そうでしょうよ」としかならんのが世知辛い。"本当にマシュを失った"ぐだが、つまり、"終章でゲーティアに消し飛ばされたマシュをフォウくんが取り戻してくれなかった"ぐだが否定しない限り、正直、重みが無いのよね……。 結局のところ、復讐ってさ「知らないと戦えないじゃない」じゃないと思う。「否応なく知らされたから戦わざるを得ない」ものであって。なんていうか、病魔と同じよ。だから、「知らなくても戦えた」って返しは、ちょっと、ズレてる感じがした。そりゃ、ぐだからしたら「余計なことをっ!」って文句を言いたい気持ちは分かるんだけどさ。 私見ですけど、エドモンは気付いてほしかったんじゃないかな。復讐心の強さ、激しさ、抗い難さを。そして、敵も、それを秘めている可能性があるぞってことを。ある意味で警告だったんじゃないかと思うんですよ、これ。この後、控えている決戦に向けた。 そういう意味だと個人的に、一番、共感できたのは、黒マリーかなぁ。 私は、これぐらい素直な娘が好き。正直、マシュとぐだは良い子ちゃん過ぎてねぇ……(-- 4月中旬まで色々忙しくて後回しになってたけど、ピックアップで引いとけばよかったなぁ、と後悔。まぁ、縁があれば、どこかで来るでしょう。
個人的に、今回のお話でよかったな、と思うのは、「復讐」というテーマを英霊・巌窟王を通じて掘り下げたこと。 そして、なにより、物語が前に進んだこと、つまり、終わりに近づいたということ。 終わらない日常の物語を楽しみたいなら、そういう作品でやればよいのですよ。例えばそう、『ブルアカ』とか。 でも、『FGO』は違うのです。世界の危機に立ち向かう物語であり、永遠の幸福を否定するところから始まっている。ならば、そこには必ず終わりがなければ。 色々気になるところはあったけど、私は、今回のシナリオを高く評価しています。それは、ちゃんと、終わりに向けた禊になっているから。 さよなら、彼女の、共犯者。怒りと悲しみの為に、戦わざるを得なかった戦士達よ。 ……というか、もう次、終章でよくない?(-- ところで、知ってますか。 こんなにも強くて、頼れる、格好良い共犯者が、最初は魔術王(ゲーティア)の刺客として派遣されてきたことを。 そして、その脅威を打ち破り、あまつさえ、彼の本質まで見抜いた一人の根源接続者の物語を。 ■これは彼氏彼女の物語(not me/you) ※反転 さて、8年目に当たる本作をやりながら、今更ながら、改めて一つ気付かされたことが。 それは、『FGO』のうたい文句である「これは、貴方の紡ぐ物語」とは筆者である「私」でもなければ、この文を読まれている「貴方」でもない、ということ。 では、誰の物語なのか? 言うまでもない、藤丸立香(ぐだ)の物語である。 ・なぜ、「私/貴方」の物語ではないのか? 理由は単純で、このお話に、私達プレイヤーの選択が介在する場面は存在しないから。 一応、選択肢が出ることもあるが、それが実際に物語に反映されることはない。 その選択肢は話の大筋に関与しない。もっと言えば、私達の選択や信条は一切、介在することなく、物語は進むのである。 ゆえに、本当に、今更ながら言い切れる。これは「私/貴方」の物語ではない、と。 もっと言ってしまえば、「私/貴方」の感動、苦労、そして費やしたものは、劇中に一切、反映されない。 ・なぜ、彼氏彼女の物語なのか? 今回のイドは、はっきり、藤丸立香(ぐだ)という個人の物語だった。 私は、マシュ(偽物)の死に怒りを感じなかったし、アヴェンジャーズの退場に悲しみも感じなかった。寧ろ、きちんと受け入れられた。確かに、ぐだの戦いは復讐の為にあるべきではない。そして、禊の意味からも、アヴェンジャーズは退場すべきなのだ、と。彼彼女らはきちんと先人として、ぐだに生き様を示し、汚れ仕事を引き受け、道を切り開いてくれた。反英霊と唾棄すべき存在と称されていた彼彼女らが、ぐだ個人の為に、ある意味で、自分達を反面教師にしろ、といって消えていくのは美しくさえもある。消えていく彼女達に「行かないで」と弱音を吐くぐだも悪くない。 しかし、私は「行かないで」とは思わないし、「さようなら」と見送れた。 もう一度、言う。これは「私/貴方」の物語ではない。彼氏彼女の物語だ。 ゆえに、辿り着く結末も、描かれる物語も、全て彼氏彼女の物語である。 そこに、「私/貴方」の居場所はない。 その事実をきちんと把握した上で、『FGO』という作品と向かい合うべきだと思う。 だから、無理な課金は止めようね。貴方の人生を台無しにしないように。 それは、決して、貴方の為にはならないよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月03日 10時41分52秒
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