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風と散策

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2006.09.29
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テーマ:ニュース(99437)
カテゴリ:ニュース
丹波哲郎さんが亡くなったね。
存在感のあるお人だった!
台詞を覚えて行かなくても何とかアドリブで切り抜けるんだ、
みたいな事を仰っていた。
スタッフもそれを許していたという雰囲気があったそうだ。
豪放磊落(ごうほうらいらく)が丹波さんを表す代名詞・・・・

もう大分前、高嶋政伸主演の「ホテル」というドラマ、
そこに彼は客演みたいな形で、ほんの少しホテルのトップを演じる為に
出てたんだけど(彼曰く、台詞を覚えなくていいから楽だった)、
それ見たさにそのドラマを見た記憶がある。

ドラマの最後半に「大岡越前」の様な形で登場して、締めるんだけど
これが有るのと無いのとでは雲泥の差、ドラマの格調をアップさせたものだ。
余人(他の俳優)を持って替え難し! と思ったものさ。
これには彼の「声」も与かって大きいものがあったと思うのだけれど・・・

そのドラマから後の事になるが、私は彼に会った事がある。
今から10年前くらいになると思うのだけれど。
例の「霊界」の講演で全国廻っているらしく、広島にも広報が廻って来た。

しかも広島市中央ではなく、広島市近郊のとある公民館。
私が住んでる地区からほんの少しの処。
私ぁ~ 彼の為に嘆いてあげたんだけど、
何もこんな田舎に来なくても(そんなに田舎ではありません)、、、あのスターが、と。

そういや~ 近頃テレビでもお眼に掛からないし、
うらぶれて来られたのかしら、と失礼な憶測をして・・・・
でも勿論その講演を聞きに行ったさあ~。

講演の中身は意外にもつまらなかったんだけれど
(もっと面白く語るかと思った)、彼はそこで一頻り身の上話をなさった。
親族郎党ほとんど東大出身者で、中央大は僕一人、、、なんて。
僕は俳優にはなるし、一族の変わり者だったんだ、、、と。

そこで彼の「著作何十冊」ってのが頷けた。
学究肌の血が流れてるお人だったんだ!

でもその他は普通の「老紳士」の印象で、
あの存在感溢れる演技をする、男優の記憶を辿る事は出来なかった。
映画やドラマに出ている時は、当たり前だけど、
「仕事」をしていたんだな、と思う・・・・

そこで私は大変嬉し~い体験をした。
会場は小さいとこで精々60人くらいしか入っていなかった、と
記憶してるけど、休憩時間、私は比較的前に座っていた精か、
気が付いたら彼に見詰められていたンだ!

これは相当嬉しいヨ!
天下のスターに見詰められるンだからね。
結局これを言いたくて私ぁ~ この稿を書いたんかね(笑)。

彼は「女たらし」という点で、芸能界ではつとに有名であったらしい。
女と見ればかまう、エッチな話題を向ける、サービス精神旺盛、
つまり女が大好きだったみたいだね。

「英雄色を好む」を地で行った様なお人だったのでは・・・・
でも身体障害者の奥様の面倒を、彼女が亡くなる迄
実に良く面倒見られた、という二律背反の面もお持ちになっていたそうだ。

葉っぱ

彼を語る時に、私はほんの少ししか作品を見てないのだけど、
「砂の器」を挙げたい。
これは彼の好演というよりは、原作の秀逸さに負う処、大なんだけど・・・

最近リメイクでドラマが出来たらしいけど、あんなの見る気がしない。
「砂の器」はこのオリジナルに限る!
本当は「砂の器」として、稿をあらためて語りたいくらいだ!

犯人は「加藤剛」がいいし、刑事役は「丹波哲郎」がいいし、
ハンセン病を患った父親には「加藤嘉」しかなく、
子供はあの口を尖らせた(役柄で)面立ちの立派な顔の子役がいいし、

音楽はもう~~これしかない!!

この作曲者に感謝!!
私ぁ~ ピアノで弾きたいと思って譜面を見たけど、到底無理!
これが弾けたなら、、、「加藤剛」になれるのに、と今でも思う。

この映画で主人公「和賀英良」の描写が不十分で、原作とは別物だった、
とする悪評も載ってたけど、それは仕方がない。
映画という時間制限ではあれで精一杯で、いや、寧ろ、原作とは
違った成功をしていると思う。

それは「映像と音楽」という点で。
これは当然原作にはなかったものさ。
映画の大壇上でこの二つを駆使して謎解きが、丹波哲郎扮する
刑事によってなされるところが圧巻!!
”日本映画ここにあり!” と今でも世界に紹介したいくらいだ。

大脱線をした。

だから丹波哲郎さん・・・・
”巨星墜つ”ってのが率直な感想。
彼の穴を埋める男優はちょっと見当たらない。






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最終更新日  2006.10.02 15:20:16
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