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今朝、スパモニで流れた宮島夕子さんの事故死に「あれれっ?」と気付く。これを見るまで事件のことは全く知らなかった。先月、平戸市沖の海上にて全裸で全身骨折の遺体発見、転落死とか。何やら不可解な事故死、とスパモニは事件性を匂わせていた。
画面に映し出された宮島夕子さんの写真を見て「どっかで見たな」と、ああそうだ!と「あれれっ」なワケ。 宮島さんはフリーのカメラマン、事件の経歴紹介では朝日新聞と契約していた特派員カメラマンだったことも。 彼女とは数年前、初めて訪れたパキスターンで出会っている。イスラマバードの国際空港で初対面。カメラ機材を抱え、混乱中のアフガニスターンへ入る予定とか。「陸路でないと入れないよ、国連の飛行機は関係者と特別ビザのジャーナリストしか乗れないし」とアドバイス。 彼女は「私もジャーナリストなのよ、でもシングルビザしかないわ」とがっかり顔。 当時のアフガンはアメリカとタリバンの攻防戦が各地で続いていた。首都カブールもまだ危険な状態、民間航路は閉鎖。ジャーナリストたちも危険な陸路で入国するしかなかった。 比較的安全な空路として国連の特別機がイスラマバード~カブール間を運航。しかも不定期の一日一便。空席があればジャーナリストビザが条件で乗せて貰える。が、運賃が片道2千ドル以上。 偶然にも、ワタシが予約したホテルと宮島さんのホテルが同じ。で、宮島さんはホテルに行けばなんとかなると甘い観測。 タクシーをシェアしてホテルへ到着。なぜかしら、ホテルの女主人のオバハンは彼女に冷たかった。ワタシはイスラム風ドレスにロングコート、顔にスカーフ、オバハンは「あんたみたいな服装なら良いんだけど、彼女はちょっとね」と気に入らなかったらしい。 日本人のネーチャンたちがパキにやってくるとイスラム社会から反感を買うよーな服装と行動(パキの男性といちゃいちゃ)がオバハンの神経を逆なでするらしい。 宮島さんは重そうな撮影機材の荷物が大半、ジーパンスタイル。そんなに異常でもなかったけどな。 宮島さんは、オバハンに国連飛行機への搭乗をいきなり依頼。予想通りオバハンは雷炸裂。 「あんたぁー、シングルビザの一般人でしょ。しかも前もってジャーナリストビザを取らないと国連の航空機には乗れないわよ!!」とガンガン怒ってる。 宮島さんは「私はアエラに一度だけ写真を載せてもらったことがある、フリーだけどジャーナリストだ」と言い訳。当時は朝日と契約もなかったみたいね。 で、ジャーナリストビザがなければ紹介できない、と断るおばはん。そこでワタシが宮島さんに悪知恵を吹き込んだ。ジャーナリストビザを偽造しちゃえば? ワタシが紛争地へ探検の際によく使う奥の手。 ねぇ、日本にジャーナリストを証明してくれるような団体に知り合いないの? 宮島さんはどこかの雑誌社へ(たぶん、朝日関係と思う)国際電話。偽装証明をFAXで送付してもらえることに成功。不思議なことに、翌日には安田純平さんともこの宿で出会っていた。 宮島さんはダブルビザを貰いにパキの入国管理事務所へひとりで出かけた。夕方まで戻らなかったのでオバハンが心配する。 なんと、彼女は地元警察の証明をとらずに国境の町までタクシーで行ってたとか。よくもひとりで・・・じゃなかった。彼女の訪問先はパキスタン人の彼氏だった、以前に何回もここを往復しているとか。パシュトーン語も喋れたのだ、英語も堪能。フリーの女性カメラマン、インテリ、興味をそそられた。 オバハンは日本人女性がパキの男性と安易に交際することに杞憂する。パキの男性(イスラム教徒)は純情で、交際する女性には結婚の二文字しか考えないそうだ。日本の男女交際感覚など通用しないと。宮島さんは過去にパキの恋人とトラブル発生、日本まで男性が追っかけてきてたいへんだったとか。 オバハンがお冠なので、ワタシは彼女と親密になることを避けた。退屈凌ぎ、ホテルへ国連航空機を予約しに来た安田君と喋っていた。ついでに「ここへ泊まって行き」と宿なし安田君に勧めた。「満員と断られました」「じゃあ、ワタシの部屋はだだ広いから、シェアしたるわ」てなことに。うるさいオバハンも、「親子やね」とOKを出した。 「うっ・・・・」もし、安田君がこれを読んだとしたら「ごめん!」 ワタシの旅先の一期一会は不思議な出会いが多い。イラクの人質になったり、元外人部隊員殺されたり、海で謎の転落死、楽しいところではピップエレキ版の発明者とか。兵庫県警の大幹部のおったんとか。 で、宮島さんのご冥福を祈る・・・そんなおべんちゃらは即席に言えないけれど、不思議なご縁だったなあ。彼女の撮る人の表情、ほのぼのとして。 おわり。 NEWS GARAGE【カバ式会社おばか通信】 女性カメラマン転落死事件
最終更新日
2006年03月06日 12時58分43秒
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