カテゴリ:旅
松江を出て、R9を東へひた走る。日も暮れ、景色も楽しめない。
鳥取を過ぎてもまだ北海道か栃木を迷っていた。 いい加減に決めないと。 兵庫の和田山あたりで…。「金も少ないしなぁ、よし、栃木だ!」と決めた。 琵琶湖の北を抜け、木之本から岐阜へ抜けよう。新穂高あたりまでがんばって風呂にでも入ろう! そう決めたら走りも快調になった。 福知山から舞鶴へ。 海沿いを走っていると、でっかい船が見える。 「あれが新日本海フェリーか~」 近くまで行ってみよう…。 デカイ 今まで乗ったフェリーなど漁船のようである。こいつに乗ると明日には小樽か…。 ためしにターミナルに入ってみる。 これが間違いだった。 また迷ってきた。こいつに乗れば…。優柔不断を極めているのだ。 その数時間後の二等室…。 タオルを頭に巻いた男が地図を見ながらビールを飲んでくつろいでいた。 というわけで突然の進路変更があり、20時間の船旅が始まった。 ビールがうまい。 まずは、いつものように船内探検だ。 広い。 レストランもあるし、自販機も充実。デッキも広く椅子がある。これは楽しいゾ。 部屋に帰ると隣に人が。 挨拶を交わす。京都からのライダー2人組で50歳と30歳くらいだろうか。仕事場の先輩、後輩らしい。 若い方は「松ちゃん」というようだ。年上の方は松ちゃんが「おっちゃん」と呼んでいた。なかなかいい感じの人たちだ。 すぐに打ち解けて仲良くなった。 消灯まで一緒に酒を酌み交わした。北海道についていろいろ情報交換。 松ちゃんはどうもかなり強引に連れてこられたようである。 函岳を紹介した。今回、俺が行きたい場所のひとつである。 名寄の北にある音威子府の山の中にある山で、頂上まで林道があり、車でも行ける。 晴れた日にはオホーツクと日本海が見渡せる絶景らしい。 おっちゃんも行く気満々になった。 消灯になったのでデッキに出て飲む。 松ちゃんがビールとつまみを買ってきてくれた。ついさっき会ったのにかなり仲よくなった。 アホなことを話していたら、おっちゃんが…。 「函岳の頂上には箱が置いてあるんや~。」と教えてくれた。俺はかなり真面目に聞いていた。 「何でですか?」と聞いてみると、 「箱だけや!」 何~!!! オヤジギャグだったのだ。しかし、爆笑。 オヤジギャグを完璧に使いこなしている。もっていき方がうまい。 さすがは京都で50年もすごしただけのことはある。 しばらく話していると、ジョニーウォーカーを片手にナルシスな兄ちゃんが混ざってきた。その後、しばらく飲み、2時過ぎに部屋に帰った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/03/19 08:53:09 PM
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