カテゴリ:雑記
旅に出るようになりはや数年。
最近はペースもつかめ、落ち着いた旅ができるようになった。 姫路に住んでいた小学校の頃、親父について家島諸島(姫路の南にある島々)へ釣りに行っていた。 それから、釣り好きの友達が出来て、自分たちだけで行くようになり…。 当時、家から自転車で20分くらいの距離だった夢前川。 釣竿を持って、マクドで昼飯を買って、川へ。 家のまわりから離れ、自分たちだけで知らない土地を探索し…。 そのうち、川から海へ、姫路港へ釣りに行くようになった。 知らないおっさんに教えてもらったり…。 中学に入り、親父の実家の赤穂に引っ越してからは、自転車で山ほどの荷物を積んで海へ、山へ、川へキャンプ。早朝から自転車をこいで、途中の自販機でビールを1本買ってキス釣りに行ったり。 夜でも太刀魚だ!スズキだ!と自転車で出かけた。 学校の裏山の木の上に板を張り、寝袋を持ち込んで泊まったり…。 高校で部活ばかりの日々、北海道への家族旅行も放っていかれた。たまに電車で鳥取あたりまでテントを担いで出かけていった。 大学に入り、「自動車」という強力な味方を得た。親父は早く車に乗れという人であった。なぜかはわからない。 車でいろんなところへ行っていろんなものを見ることができるよう…と思ったのか? 自分が酒を飲んだ時の運転手がほしかったのか…? 車を買ってからしばらくは山陰をうろうろ。3年目からは西は屋久島、東は長野まで、あちこち出かけた。 そのうち、東北、そして北海道まで出かけるようになった。 ふと思ったのだが、人生で最初の旅はいつだろうか? どこか遠くへ出かけ、いろんなものを見て、いろんなことを感じて…。 思えば、車で遠くに行かなくても、電車で遠くに行かなくても旅をしていたのではないか? 最初の旅は幼稚園だっただろうか?姫路にある親父の会社の社宅に住んでいた頃である。 おかんにおつかいを頼まれた。 おばあちゃんに買ってもらったミッキーマウスの赤い自転車。ポケットにお金を入れて、よろよろと近所の六角ストアー(姫路の土山というところにあった。まだあるかな?)まで行った記憶がかすかにある。 これが最初の旅ではないだろうか? 商品名を書いたメモを渡し、持ってきてもらう。 店のおばさんのやさしさや温かさに触れたあの時。 別に何ともないことかもしれない。小さい頃の買い物の様子などこれが当たり前と言えば当たり前のことである。 初めて1人で買い物をするという不安。1人で走る店までの道のり。帰ってからのおかんの笑顔、そして感じるうれしい気持ち。 旅である。 今と別に変わっていない。 旅先で会う人、風景、そして、○○まで来た~!という充実感、喜び。 これからも峠幾三はどこかへ出かけていくだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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