「おとうさんがずっと見てるから!」
「ひとりにしないから大丈夫!」
あの日娘が救急車で運ばれてから5年9ヶ月が経ちました。
僕が1日のうちで一番大切にしている時間に
それは起こりました。
夜の9時過ぎ…「おとうさん寝よう!」と
パソコンに向かう僕をいつものようにベッドに誘う娘。
娘からのこの言葉はどんな事よりも僕には最優先。
当時の僕と娘のおやすみの儀式は、
一緒に布団に入りお互いの鼻と鼻をこすりながらおやすみの挨拶をすること。
これが僕の1日が癒され、報われるひとときでした。
すぐに眠りにつく娘の寝息を確認し
たまっている仕事をする為にベッドを離れようとしたその時、
すやすやと眠っていた娘の体が
激しく痙攣を起こし救急車で運ばれました。
その日から毎日朝晩に薬を飲み、3ヶ月に1度の精密検査。
いつか治ることを信じて頑張り続ける娘。
僕の日課はその日から毎晩娘がが眠りに落ちるまで
手を繋いで発作が起きないかを見守ることでした。
思わぬ持病が発覚してから5年9ヶ月。
ついにそんな日常に終わりがきました。
先日行った3か月に1度の精密検査。
担当の先生から「もう大丈夫です。」
という言葉をいただく事ができました。
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ここが正念場だぞ。
家族でしっかり支えあわないとだめだ。
10年後、完治してよかったと笑えるように。
ふりかえるとこの事で家族が1つになれたと思えるように。
そう言って嫁さんの手を握りました。
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当時のブログを読み返してみると今でも涙が出るのですが…。
今、その中の一節と同じように
嫁さんと握手する事が出来た2012年秋。
薬の副作用で眠くなる娘に
目を配ってくれた歴代の担任の先生。
スイミング中の発作は生死にかかわるので
気をつけて指導してくれたスイミングのコーチ。
そのほか、沢山の温かい気持ちで
見守ってくれた全ての人たちに感謝。