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カテゴリ:遊佐さん出演のモノ
原作・絵こだか和麻 脚本 吉原理恵子
「乱れそめにし」★★★★☆ Studio K2(原作 竹書房) ←CDの画像が無いので原作で キャスト 志郎:伊藤健太郎 蒼月:星野貴紀 藤丸:高城元気 才蔵:吉野裕行 蓮華:遊佐浩二 他 この原作は読んだ方の感想は読んでいますが実は私自身は未読です。 ただ、こだかさんの作品にしてはかなり濃そうな内容だというのをわかっているだけ。 しかし、今回コミケで同人付きのCDが売り出されるという情報を掴んでいたのと、「間の楔」や「二重螺旋」などですっかりファンな吉原理恵子さんが脚本を担当されるということで興味をそそられたので買ってみることに。 裕福な家庭に生まれながら真っ赤な髪をしていて、刀を振るうのが好きな志郎は小さい頃から両親に疎まれつつ育った。しかも、弟藤丸が生まれてからは嫡男でありながら跡継ぎからは外され、唯一自分を慕う藤丸だけが心の拠り所だった。 そんな両親と藤丸の為に家を出る志郎。 泣かれるのを嫌がって挨拶なしに出てきた志郎だったが、後から藤丸が付いてきてしまった。 しかし、不穏な空気を読み取り家に藤丸を帰そうとするが一足遅く、盗賊に志郎も藤丸も捕まってしまう。 幼子を好む蓮華に藤丸を玩ばれる様を見せ付けられた志郎は身体を頭領である蒼月に差し出し、さらに盗賊の手伝いをするということで藤丸を魔の手からとにかく救い出す方法を選ぶ。 金品を奪った時だけ藤丸に会える志郎。 とにかく弟は乱暴されることからだけは守ってやれてる。生きていればいつかは逃げ出せるチャンスがあるとひたすら信じる志郎。 しかし、実は志郎の知らないところで藤丸は屈辱的な思いをしていた。 その全てを知っている藤丸の世話係の才蔵。 健気に生きる藤丸にだんだん挽かれていく才蔵は意を決しある決意を志郎に伝える。 こだかさんが出されていて私も続けて購読している同人誌「花と龍」という作品があるのだが、そちらもかなり暗くてイタイ話なのだが、ある意味それ以上な作品かもしれない。 「絆」や「腐った教師~」と同列で読み始めるとビックリしそうな内容だった。 どちらかというとこだかさんの原作というより、今回脚本を担当なさった吉原さんの原作と言った方がしっくりくる感じである。 また「花と龍」と違って時代劇なのがますます暗さとイタさを感じてしまってなかなか報われないこの主人公の兄弟生涯を思うと暗くなってしまう。 原作では今後の志郎のことを描かれているのか?それはわからないが、とにかくこのCDの段階では非常に辛くなってしまう。 しかし、吉原さんが脚本を担当されたことで吉原さんらしさみたいなものも盛り込まれて(私はそう感じました)暗いながらもなかなか良い出来ばえのCDに仕上がっているんじゃないでしょうか。 しかし、この話の辛いところは、志郎と藤丸兄弟の不遇さがあるんですが、それだけじゃなく志郎達を捕らえた側の蒼月にも才蔵にも実は隠された辛い過去があること。 またこの蒼月と才蔵は実は血が繋がっているのだが、どこかやはり血の繋がりを性格的に感じる2人が藤丸救出劇の中で自分の思いに対して勝者と敗者に別れるシーンがどこか物悲しかった。 中に封入されていた同人誌にも描かれていましたが、とにかくこだかさんは【受け】らしくない受けを描きたかったそうで、志郎のガタイはかなり筋肉質で攻め様体型(爆)。最初伊藤さんではどうなの?と思いましたが、なかなかよかったです。 また蒼月役の星野さんですが、「ゲットバッカーズ」の冬気士度役があるそうだが、あんまり覚えていなくて(笑)私の中では去年の7月から12月までテレ東で夜中に放送されていた「GUN ×SWORD」のヴァン役の方が記憶に残っている。低音ボイスのなかなかイイお声の方です。 ちょっとこだかさんの絵からすると声が気持ち若いかな?とも思いましたが、ほぼ雰囲気バッチリでこれもなかなかいい声優さん選びをされたんじゃないかな?と勝手に思ってます。 高城さんと吉野さんはLOVELESSコンビ?(笑)高城さんはミドリ役で、吉野さんは瑶二役ですね。 そんな2人のシーンはちょっとだけいや~~んなんて(爆) 吉野さんは今放送している「BLOOD+」のカイの時みたいな声なので、とにかくかっこいいまた絵と声が一番合っていたのは吉野さんだったんじゃないでしょうかね? そして蒼月に恋する妖艶なオカマ風情の蓮華役の遊佐さんがとにかくメチャクチャ上手くて惚れ惚れしてしまいました。 遊佐さんの受け声は「この愛にひざまずけ」で既に聞いていて結構気に入ってるんですが、とにかくキャストを知っていながら『この声は誰だ?』と一瞬わからなくなるほど細い女の様な声にビックリしたしゾクっとしましたね。 とにかく上手いよぉーー!この方。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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