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カテゴリ:BLコミック・小説
崎谷はるひ:原作 せら:絵
「ハピネス」★★★★★(★4つと1/5) 幻冬舎(ルチル文庫) 流水純司が22歳の時友人の忘れ形見・日置裕太を引き取ってから7年が過ぎ、裕太も高校3年生に。 健やかに成長した裕太は流水の唯一の自慢。 しかし、次第に流水と距離を置きはじめた裕太が家を出ようとしていると知り、流水は……!? 商業誌未発表短編も同時収録 崎谷さんの新刊を読みました! もとは2001年頃に発表された作品みたいですね。 また、他の作品の文庫化はあまり手を加えず、当時のまま文庫化されるそうなんですが、この作品に関しては当時とは明らかに違うパソコン事情とか、 ページの関係でサラリとしてしまった攻めサイドの苦悩等加筆されたのだそうです。 その甲斐があってか? 濃いぃーーっ! 一歩間違えたら単なるヤリたい放題なお年頃の坊やの大告白書になりかねない(苦笑) 割に崎谷さんのお話はH度が高いケースが多く、 数冊に1冊は読んでるこちらが赤面してしまう内容(内容というより文面?/笑)があるのですが、 今回は行為以上に裕太の流水に対する濃く重い、自分でも持て余してしまう恋心に、 流水の後見人(という言葉で適切かわかりませんが)としての思いと、立場を越え過ぎた裕太への独占欲に読んでいるこちら側がすっかりアテられてしまった感じ(^^ゞ しかも、立場が複雑という事もあるかと思いますが、両者引き分けぇーっ!って位グルグルしちゃって… 特に心理はわからんわけじゃないですが、流水のグルグル度は個人的にだんだんウザささえ感じてしまう程 天然かつHに関してオクテ&淡泊な相手を好きになると暴れ馬君は大変ですなぁ(あっはっは) そんな主人公達なので、間で苦労する原野と朱美…特に原野には同情という言葉しか浮かんできません(笑) しかし、こういう世界、必ずといっていいくらい頭にバカが付く位のお人好しが居てくれるのが、本人達だけじゃなく読み手にも救いですね! 原野にすごく魅力を感じてしまうと共に、是非とも彼に幸せになって欲しいと心から願ってしまいました。 さて、本来なら年上攻めが好きな私なんですが、割にスイスイと一気に読めてしまったのは、なんだかんだいっても私の大好物・【攻め様のグルグル】を結構堪能出来たから♪(笑) 割合的には流水のグルグルの方が多いんですが、 割にこの作品が崎谷さんの初期頃の作品で、手探り状態だったのか? いろんな人物からの視点が盛り込まれてる事もあって、洗練さには欠けるのかもしれないですが、私はその場その場のキャラクターの心理がわかりやすくてとても好きだなぁと感じましたね。 崎谷さんを含めて、他の作家さん方も番外編や同人を読まないと、別視点が読めないのより、この作品の様に関わった人物全員とは言いませんが、濃密に関わった人(今回の作品なら原野とか)位までは何を考えてセリフを言ったかがわかる内容だと私は読んでいてワクワクしそうな気がします! どっちを向いてもかなり濃度の高い作品でしたが、挿し絵がせらさんだったのはかなり個人的にポイントが高かったですね♪ せらさんの美麗絵のおかげでかなりこのグチャグチャ劇が綺麗なイメージのまま終わった気がしました♪ これが割にインパクトのある濃い絵を描かれる絵師様担当だったらかなり印象も変わったかも(^^ゞ せらさんもかなり美形を描くのが上手い方ですし、 実際、高校生には見えない容姿をしているという設定の裕太も、 流水の友人かつ同僚の原野もこちらが惚れそうな位格好良くてクラクラでした (〃▽〃)テレッ☆ しかし、この綺麗な顔で、普段は堅物?って位エロさとはかけ離れた感のある流水がタガが外れると無敵になってしまうのは、崎谷さんお得意とわかっていても、あまりのギャップの激しさに苦笑を通り越してややボーゼンと まぁ、Hの時の流水は攻め様にとってこれ以上ない可愛いわけですし、 そんな可愛いセリフの数々も崎谷節ですね♪(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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