SOLILOQUY

薄桜鬼 碧血録 第１９話「天道の刃」


「新選組、斉藤一。誠の旗に誓ってここから先は通さん！」


左之さんが消え、沖田が消え、近藤さんが消え・・・
キャスト的にもさぞや寂しくなるかと思いきや、ここにきて一気に豪華になったキャスト陣

　

松平容保に森川さん
正木時茂に石田彰さん




鶴ヶ城で怪我の土方に代わり松平容保に謁見した斉藤

「余はこの会津では決して引かぬ。最後まで兵と共に薩長と戦い抜く
ついては新選組に預けたい者たちがいる」



「会津藩士、正木時茂以下３０名、容保公の命により新選組と行動を共に致します」
「うん。よろしく頼む」

斉藤に挨拶をした会津兵士達
ところが斉藤を見て明らかに困惑と不満の色を見せた

その後は正木の命には従っても、斉藤には全く言う事をきかない始末


聞いてみると
君付けが気に入らない
服装が気に入らない
右刺しが気に入らない

どれも武士の心を失っていると責められる。
それに対し斉藤は、服装は甲冑では敵の動きに対応出来ない
また刀も右に差しているからといって武士の魂を持っていないとは思わないと答える。




会津・白河口

とうとう、新政府軍が間近に迫ってきた
斉藤、島田、正木達も戦いに出る

会津からの発砲で幕が上がる

「続けぇーーっ！！！」

そこで凄まじい斉藤の戦いっぷりを目の当たりにする正木
しかし、すぐに右翼隊が駆けつけてきて会津側は窮地に立たされてしまう
斉藤は正木に兵を引くよう命令を出せと言うが、

「引くな―！引いてはならーん！」

自ら敵に斬り込みに行ってしまう

「何故命令を聞かん！」
「敵の数に臆されたか。命を惜しんでこの白河口を取られては！」
「命などいつでも捨てられる。ただ、捨てどころを間違ったらただの犬死だ
今は生きて会津と容保公をお守りする事が真の忠孝。武士の道ではないのか？」

斉藤の言葉にハッとし、次々とやられていく味方の状況を見て慌てて撤退の指示を出す正木。

「行け！」

そして怪我人を逃がすだけの時間を作る為、身体を張って最後まで戦っている斉藤の姿に正木は斉藤の見方を変える




ようやくだいぶ傷が癒えた土方も会津入りをする
心配な千鶴だが、新選組にとって恩義ある会津の為、いつまでも寝ていられないと言う土方。


白河口で敗北した斉藤達は福良まで人を退いていた
大鳥は会津の兵たちを融通がきかないと評するが

「生真面目というより愚直という言葉が当てはまるなぁ」
「その愚直さこそ彼らが頼るに足る者達である証です
武士とは本来愚直なもの。だからこそ都の警護を任されたのではないでしょうか」

そう返す



「武士の魂は形などではない」

反抗的だった自分たちを身を挺して守ってくれた斉藤の姿に、真の武士を見た正木達は着物と甲冑を捨て、洋装に。そして心から詫びを入れる正木



山南、平助、斉藤、島田の４人で二本松を落された後の相談をしていると、そこに土方と千鶴が合流。
みんなの顔に笑顔が戻る

会津に来るか？仙台か？

「会津だろう。長州は会津を恨んでいるからな」


そして予想どおり、新政府軍によって二本松は落された
会津を目指してくるならその手前の母成峠で是が非でも食い止めると土方は宣言する。


しかし、いざ戦いが始まると３０００の敵に対して味方は８００
圧倒的に不利だった(>_<)

必死に対抗するが、味方兵士が次々にやられていく
するととうとう大鳥から撤退命令が出る

「斉藤殿、退いて下さい
ここは我らが引き受けます」

斉藤達が逃げるくらいの時間稼ぎくらいは出来ますからと。



「貴公らはこの会津藩の為にわざわざ来て下さった。ここで死なせるわけにはいかない」
「君はまた死に急ぐ気か」
「貴公は前に言った。命の捨てどころを間違えるなと。
今こそ我ら命の捨てどころ。必ず戻って容保公をお守り下さい。その為の我ら、楯となります」


愚直なまでの会津武士の魂

「会津を松平容保公をお願い申す」
「正木殿・・・」

そこまで言われ、正木に託し兵を退く斉藤達だった



結局その後も敵を押し返す事が出来なかった会津は塩川で陣をはっていた
そこで土方らは大鳥から仙台に退く事を指示された

「それは会津藩を見捨てるという事か」

仙台まで退き、榎本武揚の軍と合流して再起を図ろうと言う大鳥に納得がいかない土方。
会津を見捨てるという言葉に斉藤も反応する
だが、意外な言葉を大鳥は口にする。容保公の意向なのだと

しかし、容保公は最後まで会津兵と戦うつもりなのだという言葉に斉藤は容保公と謁見した時の事を思い出し、土方は武士として共に戦うべきと言うが大鳥は容保公の言う武士の誇りと気概を受け継ぎ再起をかけると

「これは総督としての命令だ！すみやかに撤退準備をお願いします」

そう言われてしまっては何も返せなくなる
しかし

「これじゃ、近藤さんの時の二の舞じゃないか」

悔しさで身体が震える土方

「俺が残ります」

庇護してくれた会津藩。
そして最後まで武士らしくあろうとするこの藩と共に武士らしく微衷を尽くしたいと言う斉藤



「土方さん達は仙台へ行って下さい」

大鳥と入れ違いに入ってきた山南が自分の故郷だからと先に入り内情を探る事に。
お目付役として平助も同行する事に
島田は撤退の準備に入る


「どうしても残るのか？」
「はい」

正木達の顔、そして言葉を思い出す斉藤

「武士としてこの会津藩を見捨てるわけにはいきません」
「武士として・・・・・か　耳が痛ぇな」
「土方さんは見届けて下さい。誠の旗は今や武士の拠り所になっています
新選組は武士を導くもの。道標です」

近藤さんも斉藤もとことん荷物を背負わせると苦笑する土方に斉藤は頼み事をする

「誠の旗を掲げる事を許可して下さい」

武士の拠り所であるこの旗を武士の魂が根付くこの地に掲げたいと

「許すも許さねえもこの旗はおまえの旗でもあるんだぞ
離れていても俺達の魂は誠の旗の下に１つだ　それを忘れるな
死に急ぐんじゃねえぞ」


外で斉藤が出てくるのを待っていた千鶴

「今まで本当にありがとうございました」

深々と頭を下げる千鶴

「土方さんを頼む」

土方さんは刺されても死ぬような人じゃないとポロポロと涙をこぼす千鶴

「斉藤さんも死なないで下さい」

もちろんだと答える斉藤
千鶴の脳裏に今までの斉藤との思い出が走馬灯のように思い出される



「新選組、斉藤一。誠の旗に誓ってここから先は通さん！」







わーん
とうとう斉藤まで

ただ、史実どおりならこの方は生き延びますから・・・それだけが救い？
でも、千鶴にああ言われて回想されてしまうといかにも死ぬみたい(>_<)
いや、生きていますっ！！


それにしても名台詞の多い回でした。
とにかくどの言葉も胸に響きました。
でも、私的に美味しかったのはやはり土方に見届けて欲しいと頼む斉藤の言葉
土方大スキーな斉藤だからこそ萌えた(〃∇〃) てれっ☆


次回は平助君と山南さん？
どんどんみんなにフラグが立つので悲しくてしかたありません
予告の吉野さんの声に既に泣きそうです




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