430213 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

K氏のひとりごと

K氏のひとりごと

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

2011.04.07
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
今月一日に放映された
金スマに教育評論家の
尾木ママ(尾木直樹さん)が登場。

尾木さんはおネエキャラの教育評論家。
大学教授でもあり、かつては教師として
22年間現場におられたこともある。

・・久しぶりに、テレビの企画で
とある女子中学で特別授業をすることに。



尾木さんの教師時代に病気で亡くなった
中学生がいた。彼はたいへん勉強もでき
、スポーツ万能で なのに謙虚という
誰からも愛され、誰からも信望の厚い
子供だった。

彼の死は周りの誰にもショックを
与えたが、とりわけ親友の男の子は
悲痛だった。

親友の男の子は葬儀で「別れの言葉」
を読んだ。



一昨日の朝、少し寝坊して朝練に遅刻しそうに
なったから、おまえの家に電話できなくて、親に
「朝練に行くって伝えといて」と頼んで家を出た。

朝練を終えて教室で話をしていた。
すると、いつもの通り先生が教室に入ってきた。
そして、「今日残念なことがありました」といった。

先生はこの言葉をよく使うので、あまり気にしなかった。

そしておまえの名前が出てきて、昨日死んだと
言っている。
俺は心臓が一瞬止まった。耳を疑った。

気が付いた時には汗をたくさん掻いていた。
それからその後は頭の中が真っ白であまり記憶がない。
そして、部活を早めに終えて家に帰った。

家では母が泣いていた。
やっぱり本当だと思った。
それから、おまえの家に行っておまえの顔を見た。
死んでるなんて思えなかった。
家に帰っても頭の中は真っ白で何がなんだか
わからなかった。

次の朝起きると目から涙があふれ出た。
それからおまえのことが頭の中に浮かんできた。
涙も次から次に出てきて止まらなかった。

おまえと知り合ったのは小学校1年1組で同じクラスに
なった時からだ。
俺は遠くの保育園から来たので友達がいなかった。
おまけに体は大きいくせにいじめられて泣き虫で、
運動神経は最低中の最低で、頭もあまりよくなかった。

おまえは人気があって走るのは速いし、
塾にも行ってないのに一番頭が良くて面白くて、
そして、誰よりも優しかった。
俺はそんなお前に憧れていたし、大好きだった。

小学校2年の時友達もいなかった俺の誕生日に、
チョロQをプレゼントに持ってきてくれた。
その時の600円というのは俺たちにとって大変な
金額だった。とてもうれしかった。

3年生の時一緒にサッカークラブに入った。
やはりおまえは上手で俺は下手だった。
4年生の時イトマンに入った。
やっぱりそこでもおまえは大会に出れるように
なったけど、俺は幼稚園児たちと一緒に練習してた。

5、6年になって俺は野球クラブに入ったが、
やはり下手でいつもみんなで野球をやる時は、
最後にジャンケンでいるとかいらないとか言われてた。
だけどおまえにけなされた覚えはない。

こんなに差があるのに友達でいてくれたおまえを
俺は大好きだった。

おまえは私立の中学校の受験に受からなくて、
また一緒の学校に行けることになった。
中学校に入学してからもほとんど一緒に登校したし、
部活のない日はいっしょに帰った。

昨日の通夜にはいかなかった。
家でタオルをくわえてこの文を書いていた。
おまえは俺にとって命よりも大切な友達だ。

朝遅刻すると内申書によくないと一緒に走った。
おまえはよく遅れてきた。
今でも後ろを振り向くと後ろから走ってくる気がする。
玄関で待ってると、俺を呼んでるおまえの声が
聞こえてきそうな気がする。

今おまえをこうして見ていると冗談だといって笑いながら
起きてきそうな気がする。
起きてきてほしい。

数えきれないほどの人たちがこんなにも悲しんでいる。
おまえは自慢しなかった。
俺がテストでいい点を取った時は褒めてくれた。
俺が悪口言われてる時はかばってくれた。
おまえは自慢しなかったけど、
これだけたくさんの友達を持って、これは自慢したほうがいい。

よく喧嘩するほど仲がいいっていうけど、あれは違う。
おまえと俺は喧嘩したことないからな。

時々遊びに来いよ。
夢でも幽霊でもいいから盆と正月は必ず来いよ。
俺が死ななきゃならないときは三途の川まで絶対迎えに来いよ。

今度話すとき、おまえは天国、俺はプロ野球の話をしよう。
最後にもう一回言うけど、おまえは俺にとって
命より大切な友達だ。

いつまでも友達でいよう。



・・尾木ママの授業では安住アナが朗読した。
嗚咽を必死に堪えながら。

彼のそんな姿もあって
しばらくは涙が止まらなかった。

少しも上手な文章では無い。
でもストレートで一切の虚飾の無い
その言葉は魂を揺さぶる。

「夢でも幽霊でもいいから」
会いにきてほしい。
愛する人を失った人間の
真実の言葉だと思った。



今日本中の
心を痛めておられる
多くの方たちに
いつの日か何らかの癒しを
届けられるよう

忘れないで 心を
つないでいこう






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.04.07 19:49:04



© Rakuten Group, Inc.