ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」のゆうべ…
久しぶりにクラシックのコンサートに行ってきました大好きなラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番』を生で聴いてみたい!ということでコンサート情報を色々探してみて チケットを入手しましたミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集 第86回2013/05/11(土) 18:00開演指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフピアノ:アレクサンドル・ロマノフスキー指揮のヴェデルニコフさんはロシア生まれ2011年にN響定期を指揮し話題となった ロシアの新しい世代の実力派指揮者なのだそうですピアニストのロマノフスキーさんはウクライナ生まれイタリアの有名なブゾーニ・コンクールでは優勝 チャイコフスキー・コンクールでの入賞歴などがありロシア・ピアニズムを継承する演奏をされ ラフマニノフは特に定評があるのだとか2階S席から コンサート前のステージを撮ってみましたピアノは このときにはまだステージ端に置かれていました【曲 目】グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番ムソルグスキー/ラヴェル:展覧会の絵 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲は 5分くらいの曲でしたこの歌劇は5幕8場からなるメルヘン・オペラで 序曲は有名でしばしば単独で演奏されるのだとか耳に聴き覚えのある 華やかで明るく元気な曲ですそしてのっけから このオケが奏でるメロディーに魅了されてしまいましたこんなに元気な曲なのに 曲が見事にまとまっていてそれはそれは美しいのですそして…待ちに待っていたラフマニノフのピアノ協奏曲 第2番!ロマノフスキーさんが舞台に登場しただけで もうワクワクしてきてしまい2階席から身を乗り出すように 弾き始めるのを見つめてしまいました・・・教会の鐘を思わせるような厳かな和音で始まる 第一楽章音のみならず弾き方すら魅せるかのようにセクシーで 本当にうっとりしているとピアノはアルペジオを奏で始め それに乗せてオケが重厚な旋律を奏で始めおお… これぞ ラフマニノフのピアノ協奏曲 第2番が魅せる冒頭部です…抒情あふれる第二楽章は 今までCDで聴くだけだと癒しのように聴こえていましたが素晴らしいオケの生演奏にかかると フルートとクラリネットの旋律がひと際美しく…ああ 第二楽章もこんなに素晴らしいんだと感動が倍増ですそして第三楽章は 再び躍動感にあふれダイナミックに終わっていきました終わってからもあまりに感動で 両手を高くあげて拍手を送ってしまいましたその興奮が冷めやらぬうちに ロマノフスキーさんが再び登場しピアノ曲を2曲ほど…スクリャービン:12の練習曲 作品8ショパン:ノクターン 第20番観客はピアノ協奏曲 第2番が終わったあと あんなに興奮していたのに彼が再びピアノを弾き始めると 水を打ったように静まり返ってしまいましたもっと聴いていたかったですが ここで第一部が終了第二部はムソルグスキー/ラヴェル:展覧会の絵 ですわたしはこの曲はプロムナードしか知らなかったのですが解説を読みながら各曲を聴いてみると 本当に絵が浮かんでくるようでものすごくワクワクとしてしまい 次々に引きこまれてしまいました演奏面でいうと もちろんどの曲も甲乙つけがたいくらい素晴らしかったのですがなかでも「カタコンブ」という曲パリの地下墓地(カタコンブ)とそれを見学するハルトマンたちを描いた薄暗い絵なのだとか演奏中 ものすごく繊細な音が曲を支えていることに気がつきました何の楽器??って目をこらして見てみたのですが ぱっと見では分かりませんひそひそ声のような小さい音ながら ひとつの大きなまとまりとなって決して目立たずに曲を支えているのですそして気がつきました!なんとこの音を奏でているのはバイオリンの方たちですそれもこのオケには結構な数のバイオリンの方がいらっしゃいますそんなに複数の方たちが しかもバイオリンのような存在感のある楽器からこうもひとつにまとまった脇役となった音を奏でているなんて・・・・感動というか驚愕というか 音楽のもつ深さを感じてしまいましたアンコール曲は プロコフィエフの歌劇「3つのオレンジへの恋」より行進曲わたしは恥ずかしくて決して叫べませんが 観客のなかには「ブラボー!」と叫んでいる方たちもいましたロマノフスキーさん独奏のショパン以外は本当に見事にロシア尽くしの一時を過ごしました本当に音楽は元気やパワーをくれます次はどんな演奏会に行こうかな