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うっかり熊公のガラクタ箱ブログ

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2009.01.23
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カテゴリ:アート


 たまたま休みを得たので平日にいい御身分で映画 『プライド』  を観て参りました。  


        原作HP


 連載中の長編で波乱の治まる間が無く、込み入った人間関係の作品ということもあり


 どうやって映画にするのか興味半分心配半分でしたが、気持のよい仕上がりになっていました。


 シビアに追及される方々の反応は存じませんが、原作への誠意が伝わる映画になったと思います。


 キャスティングもおおむね良かったと思います。


 主演のステファニーがややグラマラスであることと、彼女の肌のコンディションが


 原作の史緒らしさを損ねているような印象を若干受けましたが・・・


 エキゾチックで華やかな顔立ちと実際に7オクターブの声域を持つ歌手の資質にこそ説得力がありました。


 文句のつけようがないのは満島ひかりちゃん演じる緑川萌びっくり 


 もう、これぞまさに原作から抜け出てきたかのような見事さでした。

 (お年寄りの嘔吐物を手で受け止めて)「お召し物が汚れなくて良かったです。冷たいお水お持ちしますね。」

 「わたし、嫌な思いするとちからが湧くんです。」

 
 可憐な表情から鬼気迫る憎悪の表情まで、じつに見応えがありました。


 及川ミッチーが演じた神野隆は原作者も大絶賛とのことで、


 原作ではともすれば蛇のような怖ろしさでとっつきにくかった人物ですが


 魅力ある男性としてのイメージが伝わり易くなっていました。


 渡辺大君の蘭丸はゴツイような気もしましたが、ステファニーとのバランスや


 原作が華奢に見え過ぎることを勘案すれば納得でした。


 史緒のお父さん役、ジョン・カビラの史緒への愛情や温和な人柄は設定どおり。


 ルックスは原作と雰囲気が違いますが、彫りの深さがが史緒との血を思わせますし、


 若かった頃のハンサムぶりが連想し易くとても良いキャスティングでした。


 由紀さおりの教授、新山千春の秘書もとても良かった。


 絶品は高島礼子さんの蘭丸ママきらきら


 一流の女優が演じる一流の銀座の女。


 プロとしての厳しさ、人間としての温かさと懐の深さ、経営者としての迫力・・・


 蘭丸の母としての顔や家庭でのチャーミングな素顔、そして黙しても雄弁なセクシー唇キスマーク


 間違いなく銀座の女王と思われます。


 長門裕之演じる大会社の会長は本当はもっと可愛いおじいちゃんの設定のはずですがまぁ、いいか・・・。


 唯一残念だったのが神野隆の母役。


 旧家のしきたりと名誉に忠実で表情も口調も険しい人物ですが


 実は甘え下手で強情っぱりという可愛らしい隠れた素顔があり、


 ゆくゆくは史緒を受け入れ、息子の隆よりも敏感に史緒のプライドを尊重するようにさえなる女性。


 ステレオタイプなヒステリックさと古風さだけが表現された演出と配役はいただけなかったです。


 eiko が出なかったのも残念。映画の尺として仕方無いことでしょうが eiko 好きなんだもん(笑)。


 藤本 七海ちゃんに目つき悪めでやっていただきたい感じ?


 時間の都合といえば史緒の亡き母、木原さわ子がセリフにしか出てこなかったので


 もうちょっと何か木原さわ子を印象付けるイメージ映像が欲しかった気はします。


 SRM の曲は想像と違いましたが、史緒と萌の歌声が絡み合うミュージカルのような演出は臨場感があって高揚しました。


 予算がたっぷりあるなら昼ドラでやったらいいような波乱とすれ違いの物語ではありますが


 原作を読んで、映画を観て、また原作を読んで・・・と、楽んでおります。


 オペラの素養が皆無ですのでこんなの 下矢印 を聴いて理解?を深める、いえ、イメージを広げたいところ。

              4547366029994.jpg 






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Last updated  2009.01.24 23:05:46
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