第２１回笠松競馬はマーチカップ（ＳＰ2）シリーズ。３月３日（木）、４日（金）、１週開いて３月１５（火）～１８日（金）までの６日間開催となっている。ちなみに前半２日間は３歳とＣ級のみの編成だが、ともに１２レース立てのボリュームのある番組となった。

　さて、初日は「ヒヤシンス特別」（Ｃ－１４ａ組）がメインレースだが、３連勝中のシンビオシスと、転入後３戦２勝のトーセンパッションの対決が見もの。ともに馬っぷりが抜群で、相当な素質を秘めている好素材。Ｃ級にとどまる器ではないと期待されているだけに、この対決は一見の価値がある。ダークホースは逃げるマサノアローンと、岡部騎手とのコンビで３戦３勝中のラヴァリーグロリア。堅実なマスターエイトと前走、初勝利を飾ったフェニックスワンも連には欠かせないが、かなり相手が骨っぽいだけに馬券的にはヒモ程度にとどめた方がいいかもしれない。

　２日目のメインは「大垣共立銀行創立記念杯」（Ｃ－１４ｂ組）。初日ほど大物感がある馬はいないが、特別戦らしく好調馬がそろっている。軽快な先行力が売りのベニヒメと、約３カ月ぶりのレースを力の違いで快勝したスノーヒル。この２頭が人気の中心と思われるが、前走、Ｃ－５組選抜で２着のオリオンダンクを筆頭に、スタートップレディ、ニイカップドリーム、アビオニクス、チャイナショドウなど伏兵陣も多彩。それなりに荒れる要素があって、馬券的には楽しめる一戦だ。

　後半４日間のレース・出走馬は３月１０日（木）以降に発表される予定。重賞のマーチカップ（ＳＰ2）などを含め、今年度の笠松競馬を締めくくるにふさわしい番組と期待される。どうぞ後半戦もお見逃しなく。


（文：競馬東海　寺澤　正勝）