カテゴリ:カテゴリ未分類
い。気分は沈み込み、食欲はまったくなくなってしまう。・・・自分の健康や体力が・・・彼 には理解できない原因によって損傷を受けたので、彼は自分の運命もこれでもう定まってしま ったと思う。どんな食物を勧められても、無用だと拒否する。彼は悲嘆にくれ、自らの無知と 迷信の力によって死んでいくのだ。」(スチューアート/1828) 「・・・あまりにもおおきな危険に陥り、しかも自力ではこの危険にとても打ち勝てそうにな いと判断すると、自我はここでもまた同様の結論を引き出 す。すなわち、自分を守ってくれるはずのすべての力から見放されたと思い、自ら死に逝くの である。(フロイト) 妻に先立たれた54歳以上の男性は、妻の死後半年以内の死亡率は、同世代 に比べて40%も高く、このうちの75%が心臓病・「こころを引き裂か れ」で死亡するというデータがある。 就中、心因性死は、心身の境界で起きるらしい。その多面性は驚くほどだ。 ヴードゥー死、悲嘆の死、呪い殺し、タブー死、ノスタルジー死、エクスタ シー死、笑い過ぎ、絶望・魔術・暗示などが引き起こす死さえある。 また不安・恐怖・ショック・ストレス・過労死 etc 「人は悲しみで死ぬ動物である。」という本がある。数々の実話が掲載され ている。 ことに「ノスタルジー死」に於ける「籠の鳥状態」には、自己諦念と仲間 や親戚、友人からも死を期待されていると感じる・・・前提条件として。 そして七つの要素がある。 ・命を脅かす思いがけないシチュエーション ・孤立無援・絶望 ・人間関係に対する意欲の喪失 ・過去に諦めてしまった経験の低い自己評価 ・「自己諦念」すること ・社会的グループから見捨てられ「放棄」されること ・過去、現在、未来の継続性の分断 どうだろうか、自分は、この社会の罠に嵌ろうとしてはいないだろうか。 「何が敵か」知らなければ、むざむざ「悲しみ」に忽ち囚われてしまう、私 たちは。極めて弱い動物なのだ。 旅の途中で、歩くのを止めた人たちが如何に多いことであろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.09.03 21:16:47
コメント(0) | コメントを書く |