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・前回の「橡の花」補足説明、印刷物配布。この作品は問題点を含んでいる。 ・書簡体「Kの昇天」も不快のひとつ。作家は変なところがある。変でないと作家になれない部分がある。残酷。冷酷。 ・「檸檬」は、「爆破」により冷静になり落ち着いていく。 ・不快の一つの「型」の例。このパターン「檸檬」。 ・「ことば」にしていってみる。梶井の想い。頭の中だけでは浮かばないものがある。 ・何があっても驚かない。「それから」 ・こころは、刺激を求めている。 ・小説は無理なことを強いるもの。ある年齢に達しないと分からないことがある。 ・「不快」をどう描くか。 ・「檸檬」も、悪感情を抱き、それを(調和的になる)緩和させていく過程がある。 ・梶井は理系である。論理的思考がある。 ・戦うべき相手と戦ひたい。時には、それが「母」 ・心理的葛藤から調和へ。 不快から調和へのプロセスを描く。 ・梶井は家族的なものから、それをみていた。母親の存在の重要性。・・・敵として。 ・フレームワークとして捉えられる。 ・「ひとり相撲」・・・「泥濘」「路上」との共通点。 ・突然の飛躍がある。説明がない。「・・・あの海に実感を持たねばならぬと思います」詩的でもある。 ・無感覚ではなく実感を持ちたいと言っている。こだわりがある。「海」をどう感じるのか分からなければ分からない。梶井を理解できれば、そのまま三島がわかる。三島の海と空。「蒼穹」との関係。 ・言ってみると実感が湧く。梶井はいいたい。自然主義とは違う。梶井のそれは、日本のモダニズム。 ・waste 心の外化。書くことがメタファーである。「サラサラ・・・」等。 ・繰り返し=方法。 ・漱石「文鳥」のレトリック ・故郷のことをくりかえす。その中から感じたもの。 ・フローベル「純なこころ」濁りがないこころ。調和に通じている。 ・「Oを羨ましい」と思う。そして敵でもある。 ・梶井の行動スタイル。言葉を発してみる。実感が生まれる。意味が変わってくる。 ・「海」・「船」対応関係。連句的に書く。章立て。 ・俳句的。・・・飛躍がある。反対に短歌的作家もいる。 ・梶井は、芭蕉・志賀直哉・ボードレールを愛読していた。 ・或ものの実感を書こうとする。 ・「橡の花」は、冗満になっている。説明的になる。「檸檬」と違う。 ・調和へ、調和へと動く。 ・「鴉」から「青空」へ。夕焼け雲で終わる。 「過古」(青空 大正14.12稿)、 ・過去とは文字が違う。 ・「凧」一家の転居のこと。 ・嗅覚表現と記憶。「霜解け、夕凍み、「その匂ひ」には憶えがあった」 ・嗅覚と視覚・旅情の出現。 ・「ひなた」の匂い。新感覚派。 ・むかしを思い出す。「空間と時間」をテーマにする・・・芭蕉の世界。「月日は百代の過客にして…」旅の俳人。 「雪後」(青空 大正15.5.15稿) ・行一モノ。 ・「雪の日」 ・チェホフ「ねこ」との違い。表現が洗練されている。 ・雀の使い方ができていないこと。梶井は下手。書きたかったことができていない。 ・二は、情景描写の連鎖。文体が違う。わざとそうしている。 ・雪後は季語。 ・チェホフ「たわむれ」の引用。 ・子牛の誕生が描かれる。人の死との対比。 ・生き物の誕生。 ・四、夢。主人公の思い。 ・行一の小市民性を暗示する。 ・比喩として「・・・坂を下りるにつれて星が雑木林の蔭へ隠れてゆく。」が当時の時代背景として書いているかどうか。 ・「美しい夕焼雲」風景描写のメタファー(隠喩)。 ・大槻のみた夕焼け雲と行一のみたものとは違う。立場の違い。 ・牛の誕生に姑と行一。調和で終わっている「美しい夕焼け雲」。「膨らんでくる胸」。 以上。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.11.02 05:22:00
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