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ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

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2010.11.02
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<作品> 「過古」(青空 大正14.12稿)、「雪後」(青空 大正15.5.15稿)




・前回の「橡の花」補足説明、印刷物配布。この作品は問題点を含んでいる。
・書簡体「Kの昇天」も不快のひとつ。作家は変なところがある。変でないと作家になれない部分がある。残酷。冷酷。
・「檸檬」は、「爆破」により冷静になり落ち着いていく。
・不快の一つの「型」の例。このパターン「檸檬」。
・「ことば」にしていってみる。梶井の想い。頭の中だけでは浮かばないものがある。
・何があっても驚かない。「それから」
・こころは、刺激を求めている。
・小説は無理なことを強いるもの。ある年齢に達しないと分からないことがある。
・「不快」をどう描くか。
・「檸檬」も、悪感情を抱き、それを(調和的になる)緩和させていく過程がある。
・梶井は理系である。論理的思考がある。
・戦うべき相手と戦ひたい。時には、それが「母」
・心理的葛藤から調和へ。 不快から調和へのプロセスを描く。
・梶井は家族的なものから、それをみていた。母親の存在の重要性。・・・敵として。
・フレームワークとして捉えられる。
・「ひとり相撲」・・・「泥濘」「路上」との共通点。
・突然の飛躍がある。説明がない。「・・・あの海に実感を持たねばならぬと思います」詩的でもある。
・無感覚ではなく実感を持ちたいと言っている。こだわりがある。「海」をどう感じるのか分からなければ分からない。梶井を理解できれば、そのまま三島がわかる。三島の海と空。「蒼穹」との関係。
・言ってみると実感が湧く。梶井はいいたい。自然主義とは違う。梶井のそれは、日本のモダニズム。
・waste 心の外化。書くことがメタファーである。「サラサラ・・・」等。
・繰り返し=方法。
・漱石「文鳥」のレトリック
・故郷のことをくりかえす。その中から感じたもの。
・フローベル「純なこころ」濁りがないこころ。調和に通じている。
・「Oを羨ましい」と思う。そして敵でもある。
・梶井の行動スタイル。言葉を発してみる。実感が生まれる。意味が変わってくる。
・「海」・「船」対応関係。連句的に書く。章立て。
・俳句的。・・・飛躍がある。反対に短歌的作家もいる。
・梶井は、芭蕉・志賀直哉・ボードレールを愛読していた。
・或ものの実感を書こうとする。
・「橡の花」は、冗満になっている。説明的になる。「檸檬」と違う。
・調和へ、調和へと動く。
・「鴉」から「青空」へ。夕焼け雲で終わる。



「過古」(青空 大正14.12稿)、

・過去とは文字が違う。
・「凧」一家の転居のこと。
・嗅覚表現と記憶。「霜解け、夕凍み、「その匂ひ」には憶えがあった」
・嗅覚と視覚・旅情の出現。
・「ひなた」の匂い。新感覚派。
・むかしを思い出す。「空間と時間」をテーマにする・・・芭蕉の世界。「月日は百代の過客にして…」旅の俳人。



「雪後」(青空 大正15.5.15稿)

・行一モノ。
・「雪の日」
・チェホフ「ねこ」との違い。表現が洗練されている。
・雀の使い方ができていないこと。梶井は下手。書きたかったことができていない。
・二は、情景描写の連鎖。文体が違う。わざとそうしている。
・雪後は季語。
・チェホフ「たわむれ」の引用。
・子牛の誕生が描かれる。人の死との対比。
・生き物の誕生。
・四、夢。主人公の思い。
・行一の小市民性を暗示する。
・比喩として「・・・坂を下りるにつれて星が雑木林の蔭へ隠れてゆく。」が当時の時代背景として書いているかどうか。
・「美しい夕焼雲」風景描写のメタファー(隠喩)。
・大槻のみた夕焼け雲と行一のみたものとは違う。立場の違い。
・牛の誕生に姑と行一。調和で終わっている「美しい夕焼け雲」。「膨らんでくる胸」。

以上。





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最終更新日  2010.11.02 05:22:00
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